ベトナム最高指導部でまた交代, 序列4位の国会議長辞任

ベトナム共産党は4月26日、臨時の中央委員会を開き、序列4位のブオン・ディン・フエ国会議長の辞任を承認したと発表した。事実上の更迭とみられ、党最高指導部にあたる政治局員も退くことになる。この具体的な理由は明らかにされていないが、フエ氏の側近が4月22日に職権乱用の疑いで逮捕された事件との関連を指摘する見方がある。
共産党指導部を巡っては、2023年1月に序列2位の国家主席が辞任し、交代した次の国家主席も3月に解任されたばかりで、異例の事態が続いている。この結果、最高指導者のグエン・フー・チョン党書記長への権力集中が一層強まるとみられる。