母親が働く子育て世帯 24年は過去最高 初の80%超え

厚生労働省が全国の18歳未満の子どもがいる世帯を対象に行った調査によると、2024年は母親が働いているいる世帯の割合が初めて80%を超え、過去最高となったことが分かった。全国のおよそ4万世帯から回答を得た。
18歳未満の子どもと母親がいる世帯は、全国で推計で888万6,000世帯。このうち母親が働いている世帯は718万8,000世帯に上り、80.9%を占めた。これは前年の調査結果を3.1ポイント上回り、比較可能な2004年以降で最も高くなり、初めて80%を超えた。
なお、働く母親のうち、正社員は3,028万世帯(構成比率34.1%)で、前回より1.7ポイント、非正規社員は3,264万世帯(同36.7%)で、前回より1.2ポイントそれぞれ増えた。

滋賀県草津市 人工衛星で水道管の漏水を把握 県内初導入

全国で水道管が破損し、地表に水があふれる事故・被害が続出しているが、滋賀県草津市はこのほど、人工衛星を活用し、地下で起きた水道管の漏水を早期に発見する取り組みを6月から県内で初めて導入したと発表した。
これは人工衛星から地面に特殊な電波を照射し、地中で漏れた水道水特有の反射波のデータをAI(人工知能)が解析することで、水道管の漏水が疑われる地点を見つける仕組み。地下およそ3m、半径100mの範囲で特定することができるという。
草津市によると、現地で探知機などを使った市内全域の水道管調査で5年かかっていたが、人工衛星を使うことで1年半に短縮できるという。市ではこの取り組みにより、効率的な修繕につなげたいとしている。

大阪大学病院 3つ子などの「減胎手術」の外来診療開始

大阪大学医学部附属病院はこのほど、3つ子などを妊娠した場合、母体を守るため、人工的に胎児の数を減らす「減胎手術」の外来診療を開始したと公表した。公的な医療機関が減胎手術を念頭にした外来診療の実施を明らかにするのは初めてとみられ、同病院は妊婦が安心して手術を受けられる環境づくりにつなげたいとしている。
減胎手術は母体を守るため行われているが、国内ではルールが十分正母されておらず、一部のクリニックを除き、手術の実施を公にしていないという。同病院では3つ子以上の妊婦と、双子を妊娠し、重い合併症がある妊婦合わせて10人を対象に減胎手術の臨床研究を行ったうえで、今回外来診療を開始。これまでに2人の妊婦に対して手術を行ったという。

「ブルーインパルス」華麗に舞う 万博会場上空を展示飛行

うだる暑さの大阪・関西万博会場上空を7月12日、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の展示飛行が行われた。
6機の機体は関西空港を離陸した後、大阪城や、1970年の大阪万博のシンボル「太陽の塔」の上空を飛行し、午後3時ごろ万博会場上空に姿を見せた。6機は上空を旋回しながら白いスモークでハートマークを描くなど、息のあった華麗な飛行を披露した。大屋根リングなどで来場客らは拍手をしたり、歓声を上げ、華麗な航空ショーを楽しんでいた。

万博 7/13で会期半分折り返し, 猛暑日続く暑さ対策が課題

158の国と地域が参加して4月13日に開幕した大阪・関西万博は、7月13日で開幕から3カ月。半年にわたる開催期間の折り返しを迎えた。
万博協会は運営費の黒字を確保できる入場者数をおよそ2,200万人と試算しているのに対し、一般入場者の7月10日までの速報値はおよそ980万人となっている。数字達成は墓妙な情勢だが、開幕序盤よりも入場者数は増え、ほぼ右肩上がり。過去の万博でも会期の終盤に向けて入場者が増えていることから、開幕前に懸念されていた赤字を心配する声は少なくなっている。
一方で大きな課題となっているのが、さらなる暑さ対策だ。近畿地方では観測史上最も早く梅雨明けし、猛暑日が続き熱中症リスクがかつてないくらい高まっているからだ。加えて万博会場は屋内施設が限られ、異常な暑さからの逃げ場所がない。入館するまで外で長時間待たなければならないパビリオンが多い。
このため、万博協会は①6月からこれまでのおよそ2倍の60カ所の無料の給水スポット設置②パラソルやスポットクーラーの設置③東ゲートで入場を待つ人たちのために、およそ3,000本の日傘を用意、貸し出ししているほか、送風機を設置するなどしているが、十分とはいえない。

米大リーグ オールスター戦で「ロボット審判」導入

メジャーリーグ、MLB公式サイトは7月9日、ナ・リーグとア・リーグによるオールスター戦(7月15日、アトランタ)で、ストライク、ボールを機械判定する「ロボット審判」が導入されると報じた。
球審の判定に2度異議を申し立てられる「チャレンジ制度」を採用する見通し。投手、捕手、打者に権利が与えられ、帽子やヘルメットを叩くことで機械判定に異議を要求できる。判定が覆った場合は、チャレンジできる回数が減らない。

中国で拘束 製薬会社の日本人 ”スパイ罪”で7/16判決へ

外務省によると、中国でスパイ行為に関わったとして2023年、帰国直前、拘束され、その後スパイ罪で起訴された大手製薬会社、アステラス製薬の60代の日本人男性社員の判決が、7月16日午前、北京の裁判所で言い渡されることになった。外務省に9日、中国側から連絡が入ったという。
この初公判は非公開で行われ、男性のどのような行為が罪に問われているのか?明らかになっていない。日本側はこれまで日中首脳会議や外相会議などを通して、この男性の早期の解放を求めてきたが、叶わなかった。
中国側は2014年に反スパイ法を施行して外国人に対する監視を強め、日本人もこれまでスパイ行為に関わったなどとして17人が拘束され、11人に実刑判決が言い渡されている。

大阪公立大学 9月開設の森之宮キャンパスを報道陣に公開

大阪公立大学は7月10日、今年10月に公開される森之宮キャンパスを報道陣に公開した。ここは大阪のキタ、ミナミに続く”ヒガシ”としてまちづくりが進められている大阪城東部地区。ヒガシの再開発の一環として、その拠点として注目されている。
同キャンパスはおよそ1万9,000㎡の広さを持つ。1年生全員がここで基礎教育を学ぶなど、教員と学生合わせて6,000人が通う予定で、新たなにぎわい創出の場として期待されている。13階建てに校舎には図書館、実験室、体育館などが集約される。
同大学は地域の住民や企業と連携して新たなイノベーションを生み出す試みも検討する。広場や中庭は一般の人も入ることができ、災害時の一時避難場所としての活用について、城東区と調整しているという。

レジオネラ属菌検出で休止の万博水上ショー7/11から再開

万博協会は7月10日、国の指針値を超えるレジオネラ属菌が検出され、6月4日から休止されていた大阪・関西万博の水上ショーが、安全が確保されたとして11日から再開すると発表した。水上ショーは午前11時から、おおむね1時間おきに行う予定。
同協会によると、ウォータープラザのエリアで海水が循環するよう8台のポンプを設置し、外海への影響が出ない程度の塩素を投入するなど対策を強化し、より精度の高い検査を行ったところ、レジオネラ属菌は国の指針値を下回ったという。

警察庁「外免切替」審査・手続き厳格化 旅行客は認めず

警察庁は7月10日、海外の運転免許証を保有する外国人が日本の免許証を取得する「外免切替」審査・手続きを厳格化することを明らかにした。この要点は①住所確認のため、原則として住民票の写しを求める②住民票がない観光客(短期滞在者)は認めない③交通ルールの理解度を確認する試験問題を、これまでの10問から5倍の50問に増やし、正答率をこれまでの7割から9割以上を要件とする。新たな仕組みは10月1日にも導入する方針。