22年の合計特殊出生率1.26 過去最低 7年連続低下 厚労省

厚生労働省のまとめによると、1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率が、2022年は1.26にとどまった。これは2005年と並んで過去最低で、低下は7年連続。新型コロナウイルス禍で、本来の男女間の恋愛、そして結婚、出産が、感染リスクを恐れて大幅に後退、あるいは見合わせるケースが増えたことが影響したとみられる。少子化・人口減少カーブを少しでも緩やかに、そして出産や子育てなどへの若年層の不安をどう取り除いていくのか?社会や経済の活力を維持できるのか?まさに瀬戸際だ。

英国ダービー ディープインパクト産駒が制す 歴史的快挙!

第244回英国ダービー(G1、2410m芝、14頭出走)が6月3日、エプソム競馬場で行われ、ディープインパクト産駒の最終世代、オーギュストロダン(牡3歳、アイルランド)が優勝した。勝ち時計は2分33秒8。同産駒初の英国ダービー制覇の快挙を果たした。鞍上のライアン・ムーア騎手は3勝目。エイダン・オブライエン調教師は9勝目。
レースは道中、中団につけたオーギュストロダンが最終コーナーでスパートをかけると、次元の異なる差し脚で先行馬を抜き去り、一気に先頭争いに加わった。残り1ハロンからは先に抜け出したキングオブスティール(牡3歳、英国)との一騎打ちとなったが、最後は半馬身差ライバルを退けた。

インド列車事故で288人死亡 誤進入の特急が貨物列車と衝突

インドの複数のメディアによると、インド東部オディシャ州で6月2日、脱線した特急列車が誤って本来とは異なる線路に入り、停車していた貨物列車と衝突した事故で、これまでに乗客など288人の死亡が確認された。このほか、およそ900人がけがをしたとみられ、周辺の複数の病院で手当を受けているという。
インド東部コルカタにある日本総領事館によると、これまで日本人がこの事故に巻き込まれたという情報は入っていない。

慶応大 iPS活用で発見のALS治療薬 効果確認 24年にも最終治験

慶應義塾大学の研究チームは6月2日、米科学誌『セル・ステム・セル』に、全身の筋肉が徐々に衰えていくALS(筋萎縮性側索硬化症)について、iPS細胞を使った研究で見つけた治療薬候補を患者に投与した臨床試験(治験)の結果を公表した。2024年にも規模を拡大した最終段階の治験を始め、治療薬として実用化を目指す。
今回、既存の薬剤の中から見い出した治療薬候補が、パーキンソン病の薬「ロピニロール塩酸塩」で20人の患者が参加した医師主導の治験で、運動機能の低下など病気の進行を推定約7カ月遅らせる効果があることや安全性を確認したとしている。

東京都の人口 過去最多の1,408万人余 コロナ落ち着き流入傾向

東京都の人口は、5月1日現在の推計で1,408万5,336人と過去最多となった。4月1日時点より2万人余増えた。内訳は男性690万8,136人、女性717万7,200人。
都の人口統計課は「新型コロナが落ち着き、都市に人が流入している傾向が見える。一方で、都内は住宅価格が周辺よりも高いこともあり、この傾向が続くかどうかは不透明」としている。
都の人口がこれまで最も多かったのは3年前の2020年5月の1,407万4,043人で、新型コロナ禍のもとでは減少傾向をたどっていた。ところが、2022年4月以降、増加に転じている。

上岡龍太郎さん死去 81歳 元タレント 関西中心に幅広く活躍

漫才の「漫画トリオ」や、テレビ番組「探偵!ナイトスクープ」などで関西を中心に幅広く活躍した元タレントの上岡龍太郎さんが5月19日、亡くなったことが分かった。死因は肺がんと間質性肺炎。81歳だった。
上岡さんは京都市生まれ。数多くのテレビのバラエティー番組の司会や、辛口のコメントを交えた、切れ味の良い流暢な語り口で親しまれた。ただ、デビューから40周年を迎えた2000年に、芸能界引退を発表してからは公の場に姿を見せることはほとんどなかった。

静岡県以外の知事 リニア開業に強い危機感 期成同盟会総会で

リニア中央新幹線の沿線自治体でつくる建設促進期成同盟会の総会が5月31日、東京都内で開かれた。総会では静岡県以外の知事から静岡工区の未着工がリニアの開業を遅らせていることに強い危機感が示された。これに対し、静岡県の川勝知事はトンネル工事が静岡県内の水資源や自然環境に影響を及ぼす懸念があると強調した。
静岡県は2022年7月に同期成同盟会に加盟。川勝知事の総会出席は初めて。静岡県は加盟にあたり、①現行ルートでの整備を前提に進める②東京ー名古屋間の2027年開業を目指すーとの協力的な立場を示していた。しかし、静岡県はこれまで通り静岡工区の着工を認めないため、2027年開業は絶望的となっている。

近畿の4月有効求人倍率1.18倍 3月の横ばい 求人・求職者とも増

大阪労働局によると、近畿2府4県の4月の有効求人倍率は1.18倍で3月の横ばいだった。新型コロナ禍が落ち着き、宿泊業、飲食サービス業、小売業などの求人が増えており、「今後も求人は堅調な傾向が続く」とみている。企業の求人も求職者も3月に比べ増えている。
府県別の有効求人倍率を就業地別にみると、滋賀が1.38倍、京都が1.23倍、大阪が1.13倍、兵庫が「1.17倍、奈良が1.27倍、和歌山が1.27倍となっている。

5月の中国製造業景況感48.8 2カ月連続50割れ 景気回復遅れ

中国国家統計局が5月31日発表した2023年5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、前月より0.4」ポイント低い48.8だった。この結果、好・不調の境目の50を2カ月連続で下回った。国内外の需要を映す新規受注が増えず、生産も伸び悩んだ。予想に反して、景気回復力の弱さがも目立ってきている。PMIは製造業3,200社を対象に調べたもの。

健康保険証 24年秋に廃止 改正マイナンバー法成立 

行政のデジタル化を進めるための改正マイナンバー法が6月2日の参院本会議で可決、成立した。2024年秋に予定する現行の健康保険証の廃止に向けた制度を揃えた。政府はマイナンバーカードと保険証を一体にする「マイナ保険証」の普及を目指す。既存の保険証は2024年秋以降、1年の猶予期間を経て使えなくなる。
法改正によりカードを持たない人でも保険診療を受けられるようにする「資格確認書」の発行が健康保険組合などで可能になる。確認書の期限は1年とする方針。