インドが脱ロシア依存へ 国産軍用機・装甲車見本市

インド・グジャラート州ガーディナル市で10月18日、最新の国産軍用機や装甲車などを集めた見本市が開幕した。同見本市にはインドの企業を中心に欧米企業も含めおよそ1,300社が参加している。
インドは長年ロシアから兵器を輸入してきた。しかし、ロシアのウクライナ侵攻を受け事態は一変、中長期的に戦略変更を迫られることになった。モディ政権は兵器の国産化を協力に推進する方針。ただ、それには兵器製造の基盤整備課題で、当面は兵器の調達先を欧米に分散し、欧米と離反を深めるロシアへの依存度を減らす取り組みを優先、加速する。

野生生物の個体群48年間で69%減少 多様性喪失へ

世界自然保護基金(WWF)と英ロンドン動物学会(ZSL)などがまとめたリポートによると、1970年から2018年の48年間に野生動物の個体群の増減を測定する指数が平均69%減少し、生物多様性が大きく損なわれていることが分かった。
専門家が野生の脊椎動物(哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類)5,230種の個体群の増減を地域別・種族別に調べた。
地域別では中南米・カリブ海地域で1970年より94%減、アフリカで66%減と大きく減少。アジア・太平洋で55%減、北米で20%減、欧州・中央アジアで18%減などとなった。とくに淡水域で生息する種族の個体群が、世界で平均83%減と深刻だった。
2020年に発表された前回調査に続き、個体群の減少に歯止めが掛かる気配全くがない。WWFは地球規模の気候変動や森林伐採が世界の生態系を脅かしていると指摘している。生態系維持へ野生動物の保護が地球的課題だろう。

習総書記 台湾統一へ「武力行使を放棄せず」明言

中国共産党の5年に1度の第20回党大会が10月16日、北京市の人民大会堂で開幕した。習近平(シー・ジンピン)総書記は過去5年間の成果と今後の方針を示す活動報告で、台湾統一方針を巡り「決して無力行使の放棄を約束しない。必要なあらゆる措置をとる選択肢を持ち続ける」と強調した。5年前の報告より大幅に表現を強め、介入を強める米国や、対話の重要性を訴える台湾の蔡英文政権を威圧、対立を際立たせた。

サッカー天皇杯 甲府が初V J2クラブ2度目の快挙

天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権大会は10月16日、J2のヴァンフォーレ甲府とJ1のサンフレッチェ広島の間で決勝戦が行われた。
試合は1−1のまま延長線でも決着がつかず、PK戦で甲府が5−4で制した。J1チームを次々と破り、決勝戦まで勝ち上がった甲府の粘り強さが目立ち、中でも甲府のGK河田の再三の好セーブが光った。
甲府は天皇賞初V。J2勢としては2011年のFC東京以来の2度めの快挙となった。

競馬G1秋華賞スタニングローズ優勝 3冠阻む

3歳牝馬3冠レースの最終戦、第27回秋華賞(G1、芝2,000m、16頭出走)は10月16日、宝塚市の阪神競馬場で行われ、3番人気のスタニングローズ(坂井瑠星騎乗)がゴール前、力強い末脚を繰り出し、1分58秒6で優勝した。同馬はG1初勝利で1着賞金1億1,000万円を獲得した。
春の桜花賞、オークスを制し、このレースで3冠達成が懸かっていた、1番人気に支持されていたスターズオンアースは道中の位置取りが悪く、持ち味の末脚で懸命に追撃したが及ばず3着に終わった。2着には2番人気のナミュールが入った。
坂井騎手はG1初勝利。高野友和調教師はG1・4勝目で、秋華賞は2014年以来2勝目。

拒食症 10代患者がコロナ前の1.7倍に 学会調べ

日本摂食障害学会の調査グループによると、拒食症の患者が若い世代を中心に増え、10代の患者は2021年、コロナ前の1.7倍に上ったことが分かった。同学会ではコロナ禍での日常生活の変化がストレスになり、発症につながっているのではないかとみている。
同グループは、全国の摂食障害の専門治療を行っている医療機関を対象に、2022年5月から7月にアンケートを行い、28カ所から回答を得た。
その結果、初診の外来患者で「神経性やせ症」、いわゆる拒食症だった人は2019年には400人だったのが、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年は1.2倍の480人、2021年はおよそ1,5倍の610人になっている。とりわけ顕著なのが10代で、2019年に199人だったのが、2020年は296人でおよそ1.5倍、2021年は347人でおよそ1.7倍に増えている。同学会では、2020年、2021年の患者の30%余りはコロナ禍が影響しているとみられるとしている。

オリックス劇的サヨナラ 2年連続で日本シリーズへ

プロ野球日本シリーズは10月15日、2年連続でヤクルトとオリックスで争われることが決まった。セ・リーグは14日、阪神に3連勝して4勝(レギュラーシーズン優勝のアドヴァンテージの1勝含む)し、日本シリーズ進出を決めたヤクルト。
これに対しパ・リーグは前日、ソフトバンクに敗れ、王手をかけたまま迎えたオリックス。
4回、吉田正尚の2ランホームランで先制、試合を有利に進めながら7回、デスパイネに同店2ランホームランを浴び、大接戦となった。しかし9回二死、ニ、三塁で中川圭太がソフトバンクのクローザー、モイネロからレフト前へタイムリーヒットを放ち、試合を決めた。

22年上半期の外国人入国者 前年の7倍 水際緩和で

出入国在留管理庁は10月14日、2022年1〜6月の外国人新規入国者数が38万8,893人だったと発表した。前年同期の5万5,104人の7.1倍となった。新型コロナウイルス感染症の水際対策が段階的に緩和されたため。ただ、コロナ禍前の2019年1〜6月は1,498万5,170人に上ったから、まだまだ回復途上といえる。
2022年1〜6月の入国者数を国・地域別でみると、ベトナムが7万6,852人で最多だった。以下、中国の5万6,567人、ネパールの2万9,638人と続いている。資格別では「留学」が全体の27%に相当する10万5,032人でトップを占め、前年同期の7,078人の14.8倍となっている。

CEATEC 2022 3年ぶりリアル開催 メタバース体感

国内最大級のIT(情報技術)見本市「CEATEC(シーテック)2022」が10月18日、千葉・幕張メッセで開幕する。今回の見どころは、日々の暮らし、生活に入り込む仮想空間「メタバース」を体感できる展示。また、3年ぶりにリアルでの開催が復活する。だが、出展者は想定ほど伸びず、2019年と比べると3割程度減少する見通し。