『すずめの戸締まり』中国で興収 日本アニメで歴代1位に

新海誠監督のアニメーション映画『すずめの戸締まり』が中国や韓国で人気を集めている。このうち中国では興行収入が4月17日時点で日本を上回り、日本アニメ映画として歴代1位を記録した。
配給会社などによると、中国では17日午後の時点で7億5,200万人民元、日本円にして146億円余になった。日本での興行収入は16日出店で144億7,900万円となっている。また、累計観客数も2,260万人を超え、興収とともに中国での日本のアニメ映画の歴代1位を記録した。
韓国でも『すずめの戸締まり』は人気を集め、3月8日に公開されて以降、これまでの累計観客数は469万人に上り、日本映画で歴代1位を記録している。

重症拡張型心筋症で新治療法に道筋 病態解明し標的を同定 東大など

東大など研究チームは4月17日、重症拡張型心筋症の病態を解明し、新たな治療標的を同定したと発表した。モデルマウスおよびiPS心筋細胞を多面的に解析した結果、突き止めることに成功した。同チームには東大ほか、理研、成育医療センター、東京医科歯科大、神戸大などが参画している。
近年、世界的に心不全患者は増加の一途をたどっており、高齢化の影響もあって、患者数は2030年には米国で約800万人、日本で約130万人に達すると推計されている。ところが、治療法の開発はまだ途上にある。

痴漢撲滅へ国が初の政策パッケージ取りまとめ 5省庁が連携

国はこのほど、後を絶たない痴漢撲滅に向けて関係する府省庁による対策を盛り込んだ政策パッケージを初めて取りまとめた。これは関係する内閣府、国土交通省、文部科学省、法務省、警察庁の5府省庁が連携して対策を進めるもの。このうち警察庁は被害の実態について、より詳細な調査、分析を行い、定期的に公表するほか、被害が多い場所や時間帯の取り締まりを強化するなどとしている。
国土交通省は女性専用車両の導入状況を定期的に公表する。文部科学省は痴漢を受けたことが原因で学校を欠席した場合、校長の判断のもと「欠席」の日数として取り扱わないことなど、柔軟な対応をするよう全国の教育委員会などに周知するとしている。法務省は加害者の再犯を防ぐため刑務所での指導に取り組むことも盛り込んでいる。

子ども置き去り防止へ送迎バスの安全装置開発広がる 設置義務化で

子どもが幼稚園や保育所の送迎バスに置き去りになるのを防ぐため、4月から安全装置の1年以内の設置が義務付けられたことを受け、当該システム機器メーカーの製品開発の動きが広がっている。
エンジンを止めた後、車内の後部に取り付けたボタンを押さないと警報音が鳴る仕組みで、運転手などに後部まで歩きながら確認するよう促す。また、子どもが取り残されているのを検知した場合、警報音を鳴らし、施設の担当者に携帯電話のメールで通知するものまで多様だ。当該製品は音響機器メーカー、自動車メーカーにも開発の動きが広がっている。
国は4月からおよそ4万4,000台の全国の送迎バスを対象に、子どもの置き去りを防ぐため安全装置の設置を義務付けている。

競馬 皐月賞ソールオリエンスが無傷の3連勝 G1豪脚で制す

競馬の第83回皐月賞(3歳オープン、牡牝、G1、芝2000m、18頭出走)は4月16日、中山競馬場で行われ、2番人気のソールオリエンス(横山武史騎乗、手塚貴久調教師)が快勝、3連勝でクラシック1冠目を制した。勝ちタイムは2分00秒6。1着賞金2億円を獲得した。
ソールオリエンスは道中、後方4番手を追走、最後の直線に入る時点では最後方2番手。ただ、そこからは圧巻の走り。大外から直線だけで16頭をごぼう抜きするケタ外れの豪脚を披露し、トップへ突き抜けた。父キタサンブラック、母スキア(母の父ミティヴェーター)の血統。1馬身1/4差の2着にタスティエーラ、3着に1番人気のファントムシークが入った。

大阪・関西万博の記念貨幣発行 1,000円銀貨デザイン公表

政府は2025年に開催する大阪・関西万博に向け、記念貨幣を発行することになり4月14日、その第一弾として発行される1,000円貨幣のデザインが公表された。政府は開催の機運醸成に向け、3回に分けて5種類の記念貨幣を発行する。銀貨は1万3,800円(税込)で5万枚発行される。大阪・造幣局が通信販売し、申込みは8月8日から3週間程度、受け付ける予定。
今回の1,000円銀貨の表面には、10余りの赤い球体が弾むように輪の形に連なる万博の公式ロゴマークが、万博の夢洲会場とともに描かれている。また裏面には公式ロゴマークが描かれ、銀貨に刻まれている溝に光が当たると、虹色に輝いて見えるように加工されている。

春の高山祭「屋台曳き揃え」4年ぶりに実施 外国人観光客戻る

岐阜・飛騨路に春の訪れを告げる「春の高山祭(山王祭)」が4月14、15日、岐阜県高山市で開催された。2020〜2022年は中止された「屋台曳き揃え(ひきそろえ)」が4年ぶりに実施された。豪華絢爛(けんらん)な11台の屋台が桜(ソメイヨシノ)の花が残る街並みを彩り、コロナ前の華やかさを想わせた。
地元観光協会によると、外国人観光客の人出はコロナ前を上回る勢いで、観光需要の本格回復を印象付けた。

25年万博開幕まで2年 咲洲でプレイベント 順次機運高める

2025年の大阪・関西万博開幕まで2年となった4月13日、大阪市住之江区・咲洲のATC(アジア太平洋トレードセンター)で万博のプレイベントが始まった。16日まで。2年後の開幕へ順次イベントを開き、PRするとともに機運を高めていく。
目玉の一つ「空飛ぶクルマ」のブースではVR(仮想現実)のゴーグルを使って乗ったときの景色を体験できるほか、機体も展示されていて乗ることができる。また、海に浮かぶごみを回収するロボット、高齢者などのリハビリをサポートするロボットやゲームなども展示されている。今回の万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿った、近未来の社会、暮らしに関わる最先端の技術の一端を体験できる。

欧州の木星の衛星探査機「JUICE」打ち上げ成功

木星の衛星を観測する欧州宇宙機関(ESA)の探査機「JUICE(ジュース)」が日本時間4月14日午後9時14分ごろ、南米の仏領ギアナから打ち上げられた。①衛星の地下に海があるのかどうか②地球外生命体の存在ーなどに迫る計画で、全10種類の観測装置のうち6種類の開発などに日本も参加している。欧州のアリアンスペース社のロケット「アリアン5」で打ち上げられ、約30分後、軌道に投入された。探査機ジュースは、燃料も含めて重さ5トン強、太陽光パネルを広げた状態の幅は約27m。