世界のプラごみ 60年に3倍に OECDが警鐘,対策強化を

経済協力開発機構(OECD)は6月3日、生態系への深刻な影響が懸念されているプラスチックごみに関する報告書を公表した。対策を強化しなければ、2060年に世界のプラスチックごみ発生量が現状の約3倍になると予測、環境中への流出量も2倍に増えるとし、抜本的な対策強化を求めている。
OECDによると、2019年のプラスチックごみの発生量は3億5,300万トンで、追加の対策が講じられなければ、2060年に約3倍の10億1,400万トンに増える。一方、国際協定を策定するなど世界で協調して厳しい対策を進めた場合、6億7,900万トンに抑えられるとの試算も公表している。

中国船 日本のEEZ内で海中に観測機器 政府は抗議

外務省は6月4日、沖縄県・石垣島周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)内で、中国の海洋調査船が活動、観測機器のようなものを海中に投入したのを海上保安庁が確認したと発表した。
日本側の事前同意を得ていない。このため政府は「仮に海洋の科学的調査を実施しているのであれば極めて遺憾だ」として即時中止を求め抗議した。
外務省によると、日本のEEZ内で中国の調査船による事前同意のない科学的調査を確認したのは3月以来、およそ3カ月ぶり。

国枝慎吾優勝 上地結衣準優勝 全仏テニス車いすの部

テニスの全仏オープン車いすの部は6月4日、男子シングルス決勝で歳2シードの国枝慎吾(ユニクロ)が第3シードのグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)を6−2、5−7、7−5で破り、4度目の優勝に輝いた。この結果、国枝選手は4大大会で昨年の全米オープン、今年1月の全豪オープンに続き、3連勝を果たした。
女子シングルス決勝は第2シードの上地結衣(三井住友銀行)が第1シードのディーデ・デフロート(オランダ)に4−6、1−6で敗れ、2年ぶり5度目の優勝はならなかった。

21年死亡数143万9,809人で2年ぶり戦後最多,6.7万人増

厚生労働省が6月3日発表した2021年の人口動態統計によると、2021年の死亡数は前年比6万7,054人増の143万9,809人で、2年ぶりに戦後最多を更新した。2020年は新型コロナの感染予防意識の広がりで11年ぶりに減少している。だが一転、コロナの予防対策の定着意識も虚しく、再び増加に転じた。死因別ではがん、心疾患、老衰の順で多かった。
この結果、死亡数143万9,809人から出生数81万1,604人を差し引いた「自然減」は62万8,205人で、減少は15年連続となった。減少幅は前年から9万6,285人増えた。

柴原瑛菜組が快挙 全仏混合ダブルスV 日本勢25年ぶり

テニスの全仏オープンは6月2日、混合ダブルス決勝が行われ、第2シードの柴原瑛菜(橋本総業)、ウェスリー・コールホフ(オランダ)組は7−6、6−2で、ウリケ・アイケリ(ノルウェー)、ヨラン・フリーゲン(ベルギー)組に競り勝ち、初優勝した。優勝賞金は12万2,000ユーロ(約1,700万円)。この種目の日本勢の優勝は1997年大会覇者の平木理化、マヘシュ・ブパシ(インド)組以来25年ぶりの快挙。

オール大阪で脱炭素 官民で推進 万博でもアピール

大阪府・市、府内企業は6月2日、大阪市内で「オール大阪」で脱炭素に向け、温暖化ガス排出量を40%削減する目標実現への動きを推進するための会議を開いた。脱炭素につながる商品の購入で買い物ポイントを付与する新制度を導入するほか、2025年の大阪・関西万博で世界に脱炭素の姿勢をアピールする方針なども決めた。