袴田さん再審無罪 確定死刑囚5例目「証拠は捏造」静岡地裁

静岡地裁は9月26日、1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)のやり直し(再審)で、無罪判決を言い渡した。同地裁は証拠について、「3件の捏造がある」と認めた。
確定死刑囚の再審無罪は「島田事件」以来35年ぶりで、戦後5例目となる。検察側が控訴しなければ事件から58年を経て、袴田さんの無罪が確定する。これまでの4例は検察が控訴せず確定した。

斎藤兵庫県知事 9/30 失職・出直し選挙への出馬を表明

兵庫県の斎藤元彦知事は9月26日、県議会を解散せずに9月30日付で自動失職したうえで、出直しの知事選に再度立候補する考えを表明した。斎藤氏は「改革を進めていきたい」と述べ、強い続投意欲を示した。そのうえで、県政に混乱を招いた責任を認めつつ、不信任決議に対しては「知事が職を辞すべきことなのか」と疑問を呈し、「自ら辞職することは考えていなかった」と説明した。

大の里 大関昇進 昭和以降最速「唯一無二の力士目指す」

日本相撲協会は9月25日、両国国技館で大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の番付編成会議と臨時理事会を開き、西関脇大の里(24、本名:中村泰輝、石川県出身、二所ノ関部屋)の大関昇進を満場一致で決めた。初土俵から所要9場所の昇進は昭和以降最速。新入幕から所要5場所も、年6場所となった1958年以降新入幕では大横綱・大鵬の6場所を抜いて最速。
大の里は相撲協会の使者に「唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します」との口上を述べた。

万博「超早割1日券」対象の予約開始 開幕まで200日

2025年大阪・関西万博の開幕まで9月25日で200日となった。同日、前売り入場券の「超早割1日券」(大人6,000円)を対象とした来場日時などの予約が始まった。大阪・関西万博は「並ばない万博」を掲げ、混雑を避けるため原則として来場日時を予約する必要がある。予約制を導入するパビリオンやイベントでは、別に予約の手続きが必要になる。
超早割1日券は10月6日まで販売され、同日までに専用サイトで来場日時などの予約申し込みができる。枠が埋まれば抽選になり、結果は10月7〜12日に発表される。

「手足口病」1都6県で警報レベル上回る 全国で2万5,143人

国立感染症研究所のまとめによると、9月15日までの1週間に調査の対象となっている全国およそ3,000の医療機関から報告された「手足口病」の患者数は、速報値で2万5,143人だった。
1医療機関当たり8.03人と、この時期としては過去10年で最も多く、全国36の都道府県で国の基準の5人を超えて警報レベルとなっている。とりわけ患者数の多いのが関東地区。神奈川県を筆頭に埼玉、東京、千葉、栃木、茨城、群馬の1都6県は目立って警報レベルを上回っている。
手足口病は夏場に主に子どもが感染し、手、足、口の中などに水ぶくれのような発疹ができるウイルス性の感染症。まれに脳炎などを起こして重症化することもある。

リーグ優勝SBホークス日本一なら福岡に447億円の経済効果

福岡県は9月24日、プロ野球、福岡ソフトバンクホークスが今後のクライマックスシリーズや日本シリーズを制覇した場合、県内の経済効果は447億円に上るとの試算を発表した。
リーグ優勝から一夜明けた同日、大丸福岡天神店(所在地:福岡市)が同日から3日間の「優勝おめでとうセール」を始めたほか、福岡県内の百貨店や商業施設では記念セールを開始した。

上川外相 中国王毅外相に邦人の安全確保・措置を要請

上川陽子外相は9月23日(日本時間24日)、ニューヨークで開催されている国連総会に合わせ同様に滞在中の中国の王毅外相と会談した。上川外相は中国広東省深圳市で日本人学校に登校中の男児が刺殺された事件を受け、早急に事実関係を解明し、明確に解明するよう改めて求めるとともに、現地の日本人の安全を確保するための具体的な措置を講じるよう要請した。このほか、SNS上の悪質な反日的な感情を煽る様々な投稿の取り締まりを徹底することも促した。
中国は深圳市の男児刺殺事件について、様々な反日的活動のあらわれの一環などとの指摘もある中、「あくまでも偶発的な個別事件で、法律に則り処理する」とのコメントに終始している。

記録的豪雨で石川・能登半島で7人死亡, 行方・安否不明6人

記録的豪雨となった石川県能登地方では、元日の地震に続いて土砂災害に見舞われ、各地で道路が寸断や断水が起きるなどインフラ被害が広がっている。これにより孤立集落が相次ぎ、一時は100カ所を超えたが、9月23日午後3時時点でも56の集落が孤立状態にある。また9月23日午後4時現在、死者7人(輪島市6人、珠洲市1人)、行方不明2人、安否不明4人などとなっている。このほか、県などによると避難している人は輪島市で536人、珠洲市で92人など計632人に上っている。

ソフトバンク 4年ぶりにパ・リーグ制覇 6月から独走

プロ野球パ・リーグのソフトバンクが9月23日、4年ぶり20度目(南海、ダイエー時代を含む)のリーグ制覇を果たした。京セラドーム大阪でのオリックス戦(9−4で快勝)の終了直前に、2位の日本ハムが西武に敗れ、優勝が決まった。
ソフトバンクは、就任1年目の小久保監督率いた今季、山川穂高、近藤健介、柳田悠岐(途中離脱)らを中心とする強力打線がチームを支えた。4月4日から首位を譲らず、6月から独走、”1強”状態で、シーズンを乗り切った。2010年以降では初めてその座をオリックスに譲り、3年連続で優勝を逃した”常勝”チームが復活した。

立憲民主党 新代表に野田佳彦元首相を選出 政権交代を

立憲民主党の臨時党大会が9月23日行われ、新しい代表に野田佳彦元首相が選出された。野田氏は67歳。衆議院・千葉4区選出の当選9回。民主党政権で財務大臣を経て2011年には総理大臣に就任。その翌年、衆院選で敗れ、政権を失った。
野田新代表は、「党運営の要の幹事長など執行部の骨格人事で、私にはない刷新感をつくる」としたうえで、「近く実施される衆院選で、全野党で与党を過半数割れに追い込み、”裏金”に象徴される不明朗な自民党政治に終止符を打ち、”生活者目線”の政治を取り戻すため、本気で政権を取りにいきたい」としている。