安倍元首相 今秋「国葬」吉田茂氏以来戦後2例目

岸田文雄首相は7月14日、安倍晋三元首相の葬儀を今秋「国葬」で行うと表明した。憲政史上最長の通算8年8カ月にわたり首相を務めた実績などを評価した。国葬は全額国が負担する葬儀。首相経験者の国葬は戦後、1967年の吉田茂氏以来2例目となる。
岸田氏は国葬とした理由について①東日本大震災からの復興②経済再生③日米関係を基軸とした外交−の3点を挙げている。

JOGMEC ベトナムとの産炭国研修3年ぶり再開

JOGMEC(独立行政法人 石油天然ガス金属鉱物資源機構、本部:東京都港区)は7月12日、2022年度の産炭国の石炭採掘・保安技術移転事業で、ベトナム石炭鉱物産業グループとの受入研修および派遣研修を3年ぶりで再開したと発表した。2023年2月までの間、6〜10週間の研修を9回実施し、計70名の研修生を受け入れる予定。

スリランカに非常事態宣言 大統領一族支配に幕

経済危機で政情混乱が続くスリランカで7月13日、去就が注目されていたゴタバヤ・ラジャパクサ大統領が国外に脱出した。退陣を求め、激しさを増す抗議のデモ隊を避け、軍用機でモルディブに”逃亡”した。これにより、およそ20年にわたり中国の支援を受けたラジャパクサ一族による支配に幕が降ろされた。これを受け、ウィクラマシンハ首相は同日、大統領代行として全土に非常事態を宣言した。

東京都のコロナ警戒度最高レベルに 感染急拡大で

東京都は7月14日、新型コロナウイルスの感染拡大の深刻さを示す都独自の警戒度を最高レベルに引き上げた。新規感染者が前週比2倍を超えるペースで拡大していることなどを踏まえたもの。感染状況について、東京都の同日のモニタリング会議で専門家も「これまで経験したことのない爆発的な感染状況になる」と警鐘を鳴らしている。

世界人口増加率1%割れ ピーク104億人で時期前倒し

国連が7月11日発表した推計によると、世界人口の年間増加率が統計を遡れる1950年以降で初めて1%を割り込み最低となったことで、3年ぶりに世界の人口推計を改定した。
世界人口の増加率は2020年に初めて1%を割り込み、2022年は0.83%まで落ち込んだ。世界的な少子高齢化や、新型コロナウイルス禍の影響によるもの。
国連は2022年11月15日に世界人口は80億人に達すると予測、2086年に104億人でピークを迎えるとみる。前回推計ではピークは2100年の109億人としていたが、時期を大幅に前倒しした。
これは主要な働き手である生産年齢人口(15〜64歳)の比率が高い「人口ボーナス」が、経済成長の重要な源泉だったが、急速な少子高齢化でこれまでの好循環が幕を下ろそうとしているためだ。
この端的な例が中国だ。同国の人口は2019年の前回推計では2032年から減少に転じると見積もっていたが、10年前倒しし、すでに2022年から減り始めている。2023年に中国を抜くインドも、2063年の17億人弱でピークを迎える。

日本の男女平等指数116位 政治・経済で改善進まず

世界経済フォーラム(WEF)は7月13日、男女平等がどれだけ実現できているかを数値にした「ジェンダー・ギャップ指数」を発表した。調査対象146カ国のうち、日本は116位にとどまった。改善の必要性が長年指摘される政治や経済分野で指数が上昇せず、主要7カ国(G7)で最低となっている。
総合評価の上位5カ国は2021年と同じ顔ぶれで、アイスランド、フィンランド、ノルウェー、ニュージーランド、スウェーデンだった。
WEFは経済、教育、健康、政治の4分野で男女平等の現状を指数化している。

「全国旅行支援」当面見送り 県民割8月末まで延長

政府は旅行支援策「県民割」を全国に広げる「全国旅行支援」について、今夏の実施を見送る方針を決めた。
全国旅行支援は7月前半に開始する計画だったが、新型コロナウイルスの感染が「第7波」に入ったとの見方が強まり、感染状況が落ち着くまで先送りすべきと判断した。このため、7月14日宿泊分までを期限としていた現在の県民割を8月末まで延長する。

6月の企業物価 過去最高 前年同月比9.2%上昇 

日銀が7月12日発表した6月の国内企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は113.8となり、過去最高を更新した。企業物価指数は企業間で取引されるモノの価格を示す。
前年同月比9.2%上昇と16カ月連続のプラス。ロシアのウクライナ侵攻を背景としたエネルギー価格高騰や記録的な円安を受けた飲食料品値上げなどが進んだため。

インド 23年に人口で中国抜いて世界最多に 国連推計

国連は7月11日、2023年にインドの人口が中国を上回り、世界最多になるとの人口推計を発表した。11日の世界人口デーに合わせて報告書をまとめたもの。
中国とインドは2022年にそれぞれ14億人以上の人口を擁している。インドの人口が中国を上回るのは1950年の調査開始以来初めてという。また、世界人口は11月中旬に80億人を突破するとの予測も明らかにした。