新年一般参賀 2022年も見送り 中止2年連続 ビデオメッセージ

宮内庁は12月2日付で、2022年の新年一般参賀について、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から実施しないと発表した。多くの人が密集するのを避けるのが理由で、中止は2年連続となる。同庁関係者によると、一般参賀の代わりに今年と同様、天皇陛下によるビデオメッセージを検討中という。新年一般参賀は例年1月2日に実施されている正月の恒例行事。

WHO オミクロン株感染23カ国に 感染力の情報「数日以内」

世界保健機関(WHO)は12月1日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が少なくとも23カ国で確認されたことを明らかにした。また、ワクチンの効力、重症化のしやすさなど、不明な点が多いオミクロン株の感染力の強さについて「数日以内」に得られる可能性があるとしている。

さらば”鬼平” 中村吉右衛門さん死去 27年にわたり熱演

歌舞伎界での活躍はもちろん、映像作品での時代劇スターとしても知られた、人間国宝の中村吉右衛門さん(77)が心不全のため11月28日、都内の病院で亡くなった。とりわけ当たり役となったのが、フジテレビ系時代劇「鬼平犯科帳」の人間味ある主人公・長谷川平蔵役。27年という四半世紀以上続く看板シリーズに成長し、お茶の間の支持を集めた。
池波正太郎さんの時代小説を原作に、凶悪犯から”鬼の平蔵”と恐れられた実在の人物をモチーフにした、火付け盗賊改方長官を主人公とした作品。実父の8代目松本幸四郎(初代。白鸚)さんが1969年、NET(現・テレビ朝日)系で初代の鬼平を演じ、丹波哲郎さん、萬屋錦之助さんに引き継がれ、吉右衛門さんは4代目。吉右衛門さん版の鬼平は、悪人を取り締まる厳しさの中にも、人情味がにじむキャラクターが特徴だった。

国内オミクロン感染2例目 茨城など3都県に濃厚接触者

新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の国内2例目となったペルー滞在歴のある20代男性感染者との濃厚接触者が、東京都や茨城県、岐阜県で確認されていることが12月1日、分かった。政府は20代男性と同じ航空機に搭乗していた114人を濃厚接触者として扱っている。なお、国内1例目となった感染者の濃厚接触者が少なくとも7都県で確認されている。

 

女子テニス協会 中国での全大会停止 中国指導部の対応を批判

女子テニス協会(WTA)は12月1日、香港を含む中国でのトーナメント開催をすべて停止すると発表した。中国の著名テニス選手の彭帥(ほうすい)さんが、中国共産党元幹部との不倫関係を告白したとされる後に、彼女の安否への懸念があることを受けた措置。
WTAのスティーブ・サーモン最高経営責任者(CEO)は、公表した声明で「彭さんが自由なコミュニケーションを許されず、性的な暴力を受けたとの主張と矛盾する圧力をかけられているようにみえる状況下では、選手に試合を依頼はできない」とし、「残念ながら中国の指導部は、非常に深刻な問題に対して、信頼できる方法で対処していない」と指摘している。

OECD 21年世界成長5.6%へ下方修正 日本は0.7㌽下げ1.8%

経済協力開発機構(OECD)は12月1日、2021年の世界全体の実質経済成長率が5.6%になるとの見通しを発表した。9月時点の前回予測から0.1ポイント下方修正した。エネルギー価格の高騰で加速するインフレや、世界的な半導体不足を引き起こしたサプライチェーン(供給網)の混乱などを反映させた。日本は0.7ポイント下方修正し、1.8%と見込んだ。
2022年は世界全体で4.5%のままで据え置いた。日本は1.3ポイント引き上げ3.4%になると予測している。

21年の新語・流行語大賞は「リアル二刀流/ショータイム」

2021年の新語・流行語大賞は、メジャーリーグで大活躍した大谷翔平選手の「リアル二刀流/ショータイム」が受賞した。コロナ禍で塞ぎ込みがちな人々に夢と希望を与えてくれた言葉でした。このほか、「人流」「黙食」「ゴン攻め/ビッタビタ」などのワードがトップ⒑入りした。

国交省 12月末まですべての国際線の新規予約停止を要請

国土交通省は12月1日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」感染拡大の水際対策として、日本に到着するすべての国際線の新規予約受け付けを12月末まで停止するよう、国内外の航空各社に要請したと明らかにした。全日本空輸、日本航空は12月1日、要請のに基づき予約受け付けを停止した。

「オミクロン株」確認で経済界に「また制限強化か」の不安

新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者が11月30日に国内で初めて確認され、経済界はじめ外国人労働者や学生を受け入れる学校など事業者の間では、「また制限が強化されるのか」と景気低迷や企業活動停滞に対する不安が一気に広まった。現実に再開に向け、留学生の受け入れ準備を進めてきた大学や、技能実習生の受け入れへ宿泊施設を新設した企業、手配を進めていた受け入れ事業者からは、一様に落胆の声が聞かれる。

単身世帯が全体の38% 単身高齢者5年で13.3%増の671万人

総務省が11月30日に公表した2020年の国勢調査によると、日本全体で世帯の単身化が一段と進む現状が浮き彫りとなった。一人暮らしが世帯全体の38.0%を占め、単身高齢者は5年前の前回調査に比べ13.3%増の671万6,806人に増えた。中年世代の未婚率も上昇傾向にある。変容する家族の形の多様化を踏まえた介護のあり方、バランスのとり方が難しいが、適度の距離感を保ったコミュニティ・まちづくり、セーフティネットの構築が急務となっている。