22年自転車事故 死傷者のヘルメット着用わずか1割

警察庁のまとめによると、2022年に全国で発生した自転車に乗った人の交通事故の死傷者は6万8,140人で、死傷者のヘルメット着用者は6,717人だった。ヘルメット着用率は前年比0.1ポイント減のわずか9.9%にとどまった。
小中学生は25〜39%と高いものの、65歳以上の高齢者はわずか3.6%と低い。死者の半数が頭部を損傷していた。
現行の道交法は13歳未満の子どもが自転車に乗る際、保護者にヘルメットを着用させる努力義務があると規定している。この努力義務は2008年から始まった。ただ4月1日から、罰則はないが、全年齢でヘルメット着用が努力義務になる。

中国 EV免税措置の延長を検討 成長エンジンを支援

中国政府は電気自動車(EV)など新エネルギー車の免税措置の延長を検討する。工業情報化省の辛次官が3月1日、その意向を明らかにした。2022年の中国のEVなど新エネ車販売台数は世界最大の688万台で、2023年は3割増を見込んでいる。
中国経済を支える主幹産業の一つ自動車産業、中でも”成長エンジン”のEVの需要振興策を継続、支援し、ゼロロロナ政策のもとで減速した経済を立て直し、経済成長の持続を目指す。

空飛ぶクルマ USJや海遊館と万博会場をつなぐ

大阪府と大阪市は3月3日、2025年大阪・関西万博で商用飛行を目指す「空飛ぶクルマ」の離着陸場の候補地として、①此花区の桜島地区②大阪市港区の大阪港エリア③城東区の森之宮エリアなどを選んだと発表した。テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」、水族館「海遊館」など、空飛ぶクルマで大阪の人気観光エリアと万博会場の夢洲とを結び、観光客の効率的な回遊につなげる。

政府 放置空き家に増税 活用促す 改正法を閣議決定

政府は3月3日、増え続ける空き家の発生を抑えて活用を促すための関連法改正案を閣議決定した。窓や壁の一部が壊れているような管理不全の空き家について、税優遇の対象から外して「増税」する。これとともに市街地など空き家が集中する区域を対象に建築規制を緩和し、建て替えを後押しする。空き家として放置されない仕組みを整える。今国会で空き家対策特別措置法改正案の成立を目指す。

日本の島の数 倍増の1万4,125島 国土地理院数え直し

国土地理院はこのほど、最新の地図のデータを使って36年ぶりに日本の島を数え直した結果、全国で1万4,125島に上ったと発表した。日本の島の数はこれまで、1987年に海上保安庁が公表した6,852島という数字が使われてきたが、この2倍以上に上った。今回対象としたのは、人工の島を除く自然の島で、外周100m以上。
都道府県別では多い順に、長崎県で1,479、北海道で1,473、鹿児島県で1,256、岩手県で861、沖縄県で691など。

JAXA H3ロケット初号機再打ち上げ3/7に延期

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月4日、前日、国の新型主力ロケット「H3」初号機の打ち上げを6日に再設定することを決めたと発表したのを、「気象条件が整わない」として1日延ばし7日とすると発表した。前日の発表では、時間は10時37分55秒〜44分15秒。予備機関は3月7〜10日としていた。2月17日発射寸前で補助ロケットの着火が自動停止した原因の究明と対策を進めてきた。

22年の子ども自殺 過去最悪の512人 男子高校生著増

文部科学省のまとめによると、2022年に自殺した小中高校の児童・生徒は512人で過去最多となったことが分かった。これまでは2020年の499人が最多だった。
内訳は小学生が17人(前年比6人増)、中学生が143人(同5人減)、高校生が352人(同38人増)。とくに高校生の男子は207人と前年より38人増えた。

22年の児童虐待の疑い11.5万人で過去最多 警察庁

警察庁のまとめによると、2022年に警察が虐待の疑いで児童相談所に通告した18歳未満の子どもは、前年に比べ7,703人増の11万5,762人、虐待事件の摘発は7件増の2,181件で、ともに過去最多を更新したことが分かった。
通告した虐待の状況をみると、「心理的虐待」が約7割と最も多く、その半数が子どもの前で配偶者や家族に暴力を振るう「面前EV」だった。摘発は「身体的虐待」が約8割を占めた。虐待事件の被害児童は2,214人。死亡したのは37人で、うち24人が無理心中や出産直後に事件で亡くなった。

1月有効求人倍率1.35倍 2年5カ月ぶり減,失業率改善

厚生労働省によると、1月の有効求人倍率は1.35倍となり、前月比0.01ポイント下回って2年5カ月ぶりに減少に転じた。これは求人数が前月から0.1%減少した一方で、より良い待遇を求めて求職活動する人の数が0.6%増えたことが要因。
一方、総務省によると1月の完全失業率は前月比0.1ポイント低下し2.4%となり、2020年2月以来の水準となった。失業率の改善は2カ月ぶり。

22年プロスポーツ大賞に井上尚弥 大谷らに殊勲賞

2022年プロスポーツ界で最も活躍した選手や団体を表彰する日本プロスポーツ大賞が3月2日発表され、ボクシングのバンタム級で国際舞台で圧倒的な強さを発揮し、世界王座4団体統一を果たした井上尚弥(大橋)が受賞した。
殊勲賞に、引退を発表した車いすテニスの国枝慎吾さん、大リーグの大谷翔平(エンゼルス)、プロ野球の村上宗隆(ヤクルト)の3人が選ばれた。