東京都監察医務院によると、東京23区内で今年6月から8月までの3カ月間に熱中症の疑いで死亡したのは速報値で40代から90歳以上の合わせて248人に上った。これは昨年6月から9月までの4カ月間の累計192人を上回り、公表されている2006年以降で最も多かった2022年の251人にも迫っている。
年代別でみると80代が97人、70代が82人、90歳以上が32人、60代が27人だった。場所別では屋内で亡くなった人が239人と96%以上を占め、213人はエアコンを使っていなかった。このうちエアコンがあるのに使っていなかったのが155人で、エアコンがない部屋で亡くなっていたのが58人だった。
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京大病院 iPS細胞で「1型糖尿病」治療の治験 25年2月に実施
京都大学医学部附属病院は9月2日、免疫の異常などで発症するとされる「1型糖尿病」について、iPS細胞から血糖値を下げるインスリンを分泌する細胞をつくり、シート状にしたものを患者に移植する治験を始める方針を発表した。同病院はすでに治験の計画を国に届け出ており、2025年2月にも実施したいとしている。計画では、20歳以上、65歳未満の患者3人を対象に、神奈川県藤沢市のベンチャー企業がつくった複数の膵(すい)島細胞のシートを患者の腹部に移植する。
インスリン投与が必要な1型糖尿病患者は全国におよそ14万人いるとされる。今回の治験が成功すれば、将来的に注射の必要がない、患者にとって明るい世界が見えてくる。
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24年1〜6月の人口自然減46万人 年間90万人減の可能性
厚生労働省の人口動態統計(速報)によると、2024年1〜6月(上半期)で死亡者数から出生数を差し引いた人口の自然減が46万1,745人に上った。下半期も同様のペースで推移すると、年間では人口の自然減が90万人に達する可能性が高い。政府は様々な子育て世代への支援施策を講じているが、一向に改善の気配が見えない。その一方で高齢化は待ったなしで進行しており、死亡者数は増加傾向をたどる。したがって、人口減は避けられない。ただ、減少ペースをできるだけ緩やかにするための施策は重要だ。
今年上半期の婚姻数は前年同期比0.9%増の24万8,513組で2年ぶりに増加した。死亡者数は同1.8%増の81万1,819人、出生数は同5.7%減の35万74人だった。