コロナ禍の影響が顕在化 飲食業22年上半期倒産

東京商工リサーチのまとめによると、2022年上半期の飲食業倒産が減少する中、新型コロナウイルス禍の深刻な影響が次第に顕在化している。新型コロナ関連倒産は飲食業倒産全体の237件(前年同期比28.1%減)のうち141件(同3.4%減)で、構成比は59.4%と前年同期(44.2%)から15.2ポイント上昇した。
業種別では最多が「酒場・ビヤホール(居酒屋)」の61件(前年同期比22.7%減)だった。ただ、コロナ禍による様々な制限解除後も、業界全般でみると店舗には客足が戻らず厳しい営業状況が続いている。
資本金別では個人企業を含む「1,000万円未満」が191件(構成比80.5%)、負債額別では「1億円未満」が199件(構成比83.9%)といずれも8割を超え、小・零細規模が中心。

東京医歯大 潰瘍性大腸炎患者に「ミニ臓器」を初移植

東京医科歯科大は7月7日、大腸に炎症ができる難病の「潰瘍性大腸炎」の治療を目指す臨床研究で、患者に自身の腸の組織から培養した「ミニ臓器」を初めて移植したと発表した。患者は無事に退院しており、今後約1年かけて治療の安全性や効果を調べ、根治につながる治療法の実現を目指すとしている。
潰瘍性大腸炎は、消化管に慢性の炎症を起こす難病で、国内の患者は22万人以上と推定されている。

21年の保育事故 最多の2,347件 慢性的人手不足で

内閣府は7月7日、2021年に全国の保育所、幼稚園、認定こども園で子どもがけがなどをする事故が前年比332件増の2,347件に上ったと発表した。現在の集計法となった2015年以降で最多。このうち子どもが死亡したケースは5件。睡眠中や送迎バス内の置き去りによって置きた。保育現場の慢性的な人手不足が背景にあるとみられる。

22年上半期の飲食業倒産237件 過去20年間で最少

東京商工リサーチのまとめによると、2022年上半期(1〜6月)の飲食業倒産(負債額1,000万円以上)は237件(前年同期比28.1%減、前年同期330件)だった。上半期では2021年に続く2年連続の減少で過去20年間で最少になった。
新型コロナウイルス禍での政府の各種資金繰り支援と、制限解除で通常営業が広がったことで、足元の倒産件数は低水準で収まった。

7/19から4回目接種 海外在留邦人の一時帰国者

日本の外務省は7月6日、日本国内に住民票を持たない、海外在留邦人を対象とした、日本に一時帰国しての4回目のワクチン接種を7月19日から開始すると発表した。これまでと同様、成田空港と羽田空港に設置された特設会場で接種を実施する。ワクチンは米ファイザー製を使用する。4回目の接種予約を7月6日17時30分から開始している。

世界18億人に洪水リスク 日本も3,600万人 世銀分析

世界銀行などのチームの分析によると、「100年に1度」レベルの洪水が起きると浸水が15cmを超える恐れがある地域に、世界で約18億人が暮らしていることが分かった。このうち約16億人は低中所得国に集中しており、「悲惨な影響を及ぼす」と警告している。また、日本でも約3,600万人がこうした洪水のリスクにさらされているとしている。これは日本を含む世界188カ国を対象にした研究・分析結果。

JTB 夏休み国内旅行者7,000万人 コロナ禍前に回復か

旅行大手のJTBは7月7日、夏休み(7月15日〜8月31日)の旅行動向について、事前のインターネット調査を踏まえて、国内旅行人数は前年比75.0%増の7,000万人になる見通しだと発表した。1人あたりの平均費用は7.6%増の3万5,500円で、消費総額は2兆4,850億円。いずれも新型コロナウイルス禍前の2019年に近い水準に回復と予測している。旅行先は近場が減少し、日数を増やし遠方への旅行が増えるとみている。
調査は6月22〜24日、対象は全国15歳以上79歳までの男女。サンプル数:事前調査1万名、本調査1,030名。

日銀 6月の国債購入額16兆円超に 月間で過去最高

日銀は7月7日、6月の長期国債の買い入れ額が簿価ベースで16兆2,038億円に達したと」発表した。月間の買い入れ額としては過去最高を更新し、これまで最高額だった2016年4月の購入額(11兆5,771億円)を4兆6,267億円上回った。海外発の金利上昇圧力を受け、長期金利を抑え込むために国債購入が急増したとしている。

「第7波」国内コロナ感染1週間で倍増の4万7,977人

国内の新型コロナウイルスの感染者が急拡大し、47都道府県すべてで前週比で増加に転じた。7月7日の全国の新規感染者は1週間前の2倍の4万7,977人に達した。各地の知事から「第7波に入った」などの発言が相次ぎ、政府は自治体に対し病床の確保を急ぐよう要請した。
新規感染者増加の要因は、ワクチン接種者などの免疫の働きの低下と、オミクロン株の新系統「BA.5」の拡大が指摘されている。
世界保健機関(WHO)によると、世界の新型コロナの新規感染者は7月3日までの1週間で約460万人に上り、4週連続で増加している。BA.4とBA.5への置き換わりにより、とくに直近2週間で30%近く増加しているとしている。