賃上げ実現に向け東京労働局で”地方版政労使会議”開催

賃上げの実現に向けて1月29日、東京労働局で厚生労働省が推奨する政界・労働界・経営者団体の”地方版政労使会議”が開かれた。この会議には東京都の小池知事のほか、連合東京、経済団体の代表などおよそ30人が参加した。
会議では、中小企業の中には人材を確保するため、いわゆる企業防衛的な賃上げを行わざるを得ない状況に置かれている企業もあるとの課題が挙げられた。また、賃上げの実現に向けては、適正な価格による取り引きの徹底や、業務の効率化による生産性の向上、価格転嫁の交渉への支援が必要ーーなどの意見が出された。

「防災庁」令和8年度設置へ有識者会議初会合 検討本格化

政府は災害対策強化のため、令和8年度中の「防災庁」設置に向けて1月30日、有識者会議の初会合を開いた。事前防災の強化や、早急な抜本施策の必要性が指摘される避難所の環境改善などについて議論が進められた。今後、有識者会議は会合を重ね、今夏をめどに施策の方向性を取りまとめられる予定。政府をこれを踏まえて、防災庁の具体的な役割や権限を固めたい考え。
会合には地震防災が専門の名古屋大学の福和伸夫名誉教授はじめ、研究者やボランティア団体の代表らおよそ20人のメンバーが参加した。

関西空港で万博前に”白タク”営業を一斉取り締まり

関西国際空港で1月28日、4月に開幕する大阪・関西万博を前に、外国人観光客を無許可で送迎して料金を受け取る、いわゆる”白タク”営業の一斉取り締まりが行われた。
取り締まりは警察官50人態勢で行われ、白タク営業が疑われる車を見つけると、道路脇のスペースに誘導した後、ドライバーに違法な営業をしていないか確認していた。同日は、関西空港から京都市まで送迎する途中だった外国籍の30代の容疑者1人を、道路運送法違反の疑いでその場で逮捕したという。

横綱 豊昇龍が誕生 満場一致 モンゴルから6人目

日本相撲協会は1月29日、臨時理事会を開き、豊昇龍(25)(本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋)の第74代横綱昇進を満場一致で正式に決めた。モンゴル出身の横綱は朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜、照ノ富士に次いで6人目。これで春場所は、初場所途中で引退した照ノ富士で空位のまま、横綱不在となる事態は回避された。

米国 パリ協定から26年1月に正式離脱 米政府 国連に通知

国連は1月28日、米政府から地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」を再離脱するとの通知を27日に受けたと明らかにした。規定により、正式離脱は2026年1月27日になるという。
米国は二酸化炭素(CO2)排出量で中国に次ぐ世界2位だが、トランプ米大統領が就任初日の20日に、再離脱を命じる大統領令に署名していた。

中国1月製造業景況感4カ月ぶり50割れ 春節, 工場稼働率低下

中国国家統計局がまとめた1月の製造業購買担当者景気指標(PMI)は、4カ月ぶりに好調・不調の境目である50を下回った。長引く需要不足のほか、1月28日からの春節(旧正月)休みを先取りする形で労働者が早めに帰省し、工場稼働率が低下ししていることも影響している。

京アニ放火殺人事件 青葉被告の死刑確定 控訴取り下げ

京都アニメーション放火殺人事件で、1審で死刑判決を受けた青葉真司被告(46)が1月27日付で控訴を取り下げていたことが分かった。これにより、死刑が確定する。
青葉被告は、京都アニメーションのスタジオに放火し、史上最悪の36人を殺害するなどの罪に問われ、1審の京都地裁で死刑判決を受けていた。

24年自殺者数2万268人に減少 児童・生徒527人と過去最多

厚生労働省のまとめによると、2024年に自殺した人は暫定値で2万268人で前年比1,569人減少し、1978年の統計開始以降、2番目に少なくなった。性別でみると、男性が1万3,763人、女性が6,505にんとなっている。
一方、児童・生徒数は527人に上り、これまでで最も多かった2022年の514人を上回って過去最多となった。内訳は高校生が349人で、7割近くを占めた、以下、中学生が163人、小学生が15人だった。中学生と高校生の女子の増加が目立った。

石破首相 推進本部で全閣僚に要請「万博の魅力をPRして」

石破首相は1月28日、首相官邸で国際博覧会推進本部を開いた。いま少し盛り上がりに欠けるだけに、4月の開幕を前に17日に名誉会長に就任した石破首相は全閣僚に「一丸となって機運を盛り上げる事が大事だ。府省庁の取り組みをメディアやSNSを含めて発信し、万博の魅力をPRしてほしい」と要請した。