コロナ療養7日間に短縮 全数把握9/26に一律見直し

岸田首相は9月6日、ウィズコロナの一歩進めた社会経済活動に向けたコロナ対策の緩和策を明らかにした。新型コロナウイルス感染者が療養のため待機する期間について、現在の原則10日間を7日間に短縮する。無症状の場合は検査で陰性と確認できれば7日間を5日間にする。
また、感染者の詳細な情報をデータベース化する「全数把握」に関しては、9月26日から全国一律で簡素な方法に見直すと強調した。このほか、オミクロン型に対応したワクチン接種は、9月から前倒しで始めると明言した。

中国・人民元2年ぶり安値 ゼロコロナで景気減速懸念

中国・人民元の下落が続き、9月5日の外国為替市場が一時、1ドル=6.9元台半ばと2020年8月以来の人民元安・ドル高水準を付けた。新型コロナウイルス対策で中国政府の、感染を封じ込める”ゼロコロナ”政策が、景気を停滞させるとの見方が強く、市場で嫌気されている。
人民元は4月中旬、1ドル=6.3元台で推移シていたが、その後、4月下旬から下落基調に転じている。

英首相にトラス氏 同国3人目の女性首相誕生

英国に故サッチャー氏、メイ氏に続く同国史上3人目の女性首相が誕生した。リズ・トラス氏(47)だ。英与党の保守党は9月5日、ジョンソン首相の後任を選ぶ党首選挙の結果、トラス外相を新党首に選んだ。6日にエリザベス女王の任命を受けて、正式に首相に就任した。
岸田首相は5日、トラス氏に祝意を示し、強い指導力に期待する旨、自身のツイッターに記すとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け緊密に連携できると歓迎した。

7月消費支出3.4%増 行動制限など外食・宿泊伸び

総務省が9月6日発表した7月の家計調査によると、2人以上世帯の消費支出は28万5,313円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比3.4%増加した。前年実績を上回るのは2カ月連続。行動制限がなかったことで、旅行や外食が伸びた。
品目別には宿泊料や国内パーク旅行費を含む「教養娯楽」が11.2%増えた。宿泊料は0.30ポイント、国内パーク旅行費は0.29ポイント消費支出全体を押し下げた。「交通・通信」も7.0%増加。鉄道運賃が0.26ポイント、航空運賃が0.11ポイントそれぞれプラス寄与した。「食料」は1.3%減った。

「特定技能」ベトナム人5.2万人 全体の60.3%占め最多

出入国在留管理庁が発表した2022年6月末現在の「特定技能」で日本に滞在するベトナム人は約5万2,748人と、全体の60.3%を占め最多だった。これを特定産業別にみると、「飲食料品製造業」が2万1,741人で最多。次いで「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業」が1万1,782人、「建設」が5,897人、「農業」が4,938人、「介護」が4,294人、「外食業」が2,054人などとなっている。
2022年6月末現在の特定技能在留外国人数の総数は8万7,471人。ベトナム以外の国籍・地域別人数はインドネシア9,481人(全体の10.8%)、フィリピン8,681人(同9.9%)、中国6,143人(同7.0%)、ミャンマー4,107人(同4.7%)、カンボジア1,872人(同2.1%)、タイ1,793人(同2.0%)、ネパール1,401人(同1.6%)となっている。

安倍元首相の国葬費用 総額16.6億円 政府公表

松野博一官房長官は9月6日、安倍晋三元首相の国葬にかかる追加費用が14億円程度になると明らかにした。会場設営費などを合わせた総額は16億6,000万円程度となる。
追加の14億円の内訳は警備費が8億円、外国要人の接遇にかかる経費が6億円。国葬に参列する海外の首脳級代表団の数は50程度と想定した。

実質賃金4カ月連続マイナス 7月1.3%減 物価高騰で

厚生労働省が9月6日発表した7月の毎月勤労統計調査によると、一人あたりの賃金は、物価変動を考慮した実質で前年同月比1.3%減少した。前年同月を下回るのは4カ月連続。エネルギーや食品の価格高騰が賃上げに追い付かず、賃金の目減りが止まらない。
従業員5人以上の事業所の調査で、名目の一人あたりの現金給与総額は1.8%増の37万7,809円と7カ月連続で伸びた。基本給にあたる所定内給与は1.2%増えた。伸びは物価上昇のペースを下回る。現金給与総額を就業形態別にみると、正社員などの一般労働者は1.7%増の50万828円、パートタイム労働者は3.0%増の10万6,167円だった。

世界の干ばつ被害1〜6月で1.85兆円 事態深刻化

保険仲介エーオンのまとめによると、世界の1〜6月期の干ばつ被害額は132億ドル(約1兆8,500億円)に上った。日本経済新聞が報じた。
欧州は異常気象により過去500年で最悪とされる熱波・干ばつに見舞われ、中国も記録的な水不足で湖や大河が干上がる事態となっている。その結果、穀物の収穫量や発電などに深刻な影響が出ており、経済をも揺るがしかねない、地域によっては壊滅的な打撃を被っている。このほか、直近ではパキスタンは自然災害で全国土の3分の1が水没する事態となり、国連レベルでの人道支援が求められている。

 

ヤクルト村上51号2ラン 松井秀喜を上回る 記録更新中

プロ野球ヤクルトの村上宗隆内野手(22)が9月4日、神宮球場で行われた中日との21回戦で、6回に今季51号となる2ランを放ち、2002年の松井秀喜(巨人)がマークした50本を上回った。この結果、1964年に王貞治(巨人)が記録した日本人選手最多の55号にあと4本と迫った。歴代最多は2013年のバレンティン(ヤクルト)の60本で、2位は2001年のローズ(近鉄)、2002年のカブレラ(西武)の55本。5位が1985年のバース(阪神)の54本。