厚生労働省は11月15日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、2回目完了から6カ月経過すれば接種可能にすることを決めた。8カ月後に打つことを原則としつつも、感染予防効果が半年で半減するとの報告もあり、自治体の判断で前倒しできるようにする。2回目までと異なるメーカー製のワクチンの利用も認める。12月の追加接種開始を控え、自治体も実施現場への迅速徹底の対応に追われそうだ。
米中首脳がオンライン協議 台湾・人権問題などで原則論応酬
米国のバイデン大統領と中国の習近平国家主席は11月16日、オンライン形式で3時間余りにわたり協議した。対話を継続すべきだとの方向性で一致したが、台湾や人権など個別のテーマでは終始、原則論の応酬に終わった。
バイデン氏は今回の協議について、冒頭「私たちの責任は両国間の競争が衝突に発展しないようにすることだ。共通認識に基づくガードレールを設ける必要がある」と述べた。そして、「とくに気候変動のような地球規模の問題では協力する必要がある」と語った。
一方、習氏は中国国営新華社によると「中米は2つの経済大国および国連安全保障理事会の常任理事国として、意思疎通と協力を強め、お互いの国内の事柄をうまく処理するだけでなく、国際的責任も引き受けるべきだ」と語った。両氏が直接会話を交わすのは9月に電話協議して以来となる。
今回の首脳協議では具体策の合意や成果文書を出す予定はない。バイデン氏は台湾周辺や東シナ海・南シナ海での中国の挑発行動に加え、新疆ウイグル自治区や香港での人権侵害、中国におけるサイバー攻撃について懸念を表明する。
両首脳間の対話継続には偶発的な軍事衝突を防ぐ狙いがある。誤解や見込み違いが衝突に発展するのを防ぐ「ガードレール」となる共通の認識を醸成させたいとの思いがあるといわれる。
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ヤクルト、オリックスが日本シリーズ進出決める 日本一へ
プロ野球クライマックスシリーズ・ファイナルステージで11月12日、セリーグ・ヤクルト、パリーグ・オリックスが、対戦相手の巨人戦、ロッテ戦でそれぞれ第3戦を引き分け、日本シリーズ進出を決めた。
ファイナルステージは6試合制で、ヤクルト、オリックスはシーズンを制しているため1勝分のアドバンテージを持っていた。また両チームともここまで2連勝できており、アドバンテージの1勝と合わせ3勝。この試合で引き分けると3勝1分けとなり、残り3試合すべてを巨人、ロッテが勝っても成績で並ぶにとどまり、この場合はシーズンの順位が優先されるため、ヤクルト、オリックスの日本シリーズ進出が確定した。ヤクルトの日本シリーズ進出は6年ぶり、オリックスの日本シリーズ進出は25年ぶり。
中国「独身の日」アリババ取扱高9兆円超 京東集団も過去最高
中国インターネット通販最大手のアリババ集団は11月12日未明、「独身の日」セール期間中の取扱高が過去最高の5,403億元(約9兆5,600億円)に達したと発表した。同社の2020年の独身の日の取扱高は4,982億元で過去最高を記録したが、今年はさらに8.5%増となり、最高を更新した。ただ、今年はセールの対象期間を10月20日~11月11日に設定し、2020年(11月1日~11日)より12日間延ばした。
中国では政府によるネット企業への統制が強まっている。このため、アリババも恒例となっていた11日未明の取扱高の速報の公表は見送っていた。また、国内外のメディアを本社のある浙江省杭州市に集めて毎年実施していたイベントも、今年は開催を見送り、例年のような派手な演出や発表は控えた。
ネット通販2位の京東集団(JDドットコム)も12日未明にセール期間中の取扱高を発表し、3,491億元(2020年は2,715億元)と過去最高を記録した。