中国の国家発展改革委員会と国家エネルギー局、国務院国有資産監督管理委員会、国家鉱山安全監察局、国家電網はこのほど、国務院政策定例ブリーフィングで、2022年春までの石炭や電力の供給見通しなどについて説明した。
この中で、2021年冬季の最大電力負荷は10億KWに達し、冬季の過去最高(9億7,000万KW)を上回るとの見通しを示した。そのうえで電力需給はタイトな状況になり、局地的な電力不足が生じる可能性があるなど、電力の安定供給に対する圧力が高まっているとしている。また現状について、9月以降の電力需給ひっ迫を受けて、中国の31省・直轄市・自治区のうち17地域で何らかの電力供給制限を実施中と明らかにした。
脱炭素へ石炭火力で深い溝 急ぐEUと慎重な中国・インド
米ファイザー製ワクチン 追加接種の有効性95.6%
米国製薬大手ファイザーとドイツのビオンテックは10月21日、新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)に関する臨床試験(治験)の結果、感染に対する予防効果が95.6%だったと発表した。
治験はファイザー製を2回接種済みの16歳以上を対象に、1万人規模で実施した。半数に追加接種、半数にプラセボ(偽薬)を投与したところ、プラセボ群では109人の感染が確認されたのに対し、追加接種群は5人だった。2回目の接種から平均して11カ月後に追加接種した。安全性の懸念は確認されていない。
両社はこれまで追加接種の効果について、抗体レベルの上昇を確認できたと説明してきたが、有効性を数値で示したのは初めて。