東京パラリンピックの最終日の9月5日、陸上女子マラソン(視覚障害T12)で道下美里(44)が3時間0分50秒で初の金メダルを獲得した。2016年リオデジャネイロ大会の銀メダルに続く、2大会連続のメダル獲得となった。道下は銀メダルに終わった前回大会の後、金に届かなかったことが悔しいと涙を流し、今回は5年前の忘れ物を取りに行くと公言。見事にレースに圧勝し目標を達成した。
パラバドミントン女子 里見紗李奈が金メダル 初代女王に
東京パラリンピック第12日の9月4日、バドミントン女子シングルス(車いすWH1)決勝で、里見紗李奈(23)がタイのスジラット・ボーカンを2-1で降して金メダルを獲得した。バドミントンは今大会から採用された種目。
里見は2017年に協議を始め、2019年世界選手権で初優勝。世界ランキンぎ1位で今大会に臨んでいた。
パラ車いすテニスで国枝慎吾が金メダル 3度目王座返り咲き
東京パラリンピック第12日の9月4日、車いすテニス男子シングルス決勝で、国枝慎吾がトム・エフベリング(オランダ)を6-1、6-2で下し、2大会ぶり3度目となる同種目の金メダルを獲得した。
国枝は2008年北京、2012年ロンドンで男子シングルスの金メダルに輝いた。だが、前回の2016年リオデジャネイロ大会ではひじのけがが影響し、ベスト8で敗退した。
「大阪公立大学」設置認可 都市のシンクタンク機能を充実
大阪府立大学と大阪市立大学が統合して、2022年4月に設置される「大阪公立大学」が8月27日、文部科学相より正式に設置の認可を受けた。これを受け、大学を運営する法人の西澤良記理事長らが9月3日、大阪市役所を訪れ、大阪府の吉村知事と大阪市の松井市長に、大学の認可を報告した。
大阪公立大学は12の学域や学部と、大学院の15の研究科を持ち、学生数およそ1万6,000人と、公立の総合大学では全国で最大規模となる。報告の後、西澤理事長は「これからの重責を痛感している。公立大学の使命である都市のシンクタンク機能を充実させたい」と抱負を述べた。
岐阜大 フキノトウの苦み成分「ペタシン」がん抑制
岐阜大大学院の創薬研究グループは、日本原産植物のフキノトウに多く含まれる成分ペタシンが、がん細胞の増殖と転移を抑制することを発見したと発表した。既存の化合物、フェンホルミンと比べ1,700倍以上の、増殖、転移阻害効果があり、正常な組織への副作用を抑えつつ、抗がん効果を発揮するつことも確認した。この発見により、副作用の少ない新たな抗がん剤の開発が期待される。
コロナ重症者2,223人 3日連続で最多更新 大阪588人
厚生労働省は9月4日、新形コロナウイルスに感染して治療中の重症者が3日時点で2,223人になったと公表した。前日から2人増え、3日続けて過去最多を更新した。これまで最多だった5月下旬の約1.6倍に上っている。大阪府で588人、首都圏1都3県で111人。愛知県で82人などとなっている。
保育所の感染拡大で全面休園,15都道府県185カ所に,過去最多
厚生労働省の9月2日時点のまとめによると、新型コロナウイルスの感染者が出たために全面休園している認可保育所や認定こども園などが、少なくとも15都道府県の185カ所に上り、過去最多となったことが分かった。デルタ株の広がりによるもの。15都道府県は北海道、青森、山形、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、静岡、愛知、京都、島根、岡山、香川、福岡。
感染者が発生した保育所などは全国で5,141カ所、保育士ら職員の感染者は5,229人で、いずれも初めて5,000を超えた。利用乳幼児の感染者は5,829人となっている。
パラ車いすテニス女子ダブルスで上地・大谷組が銅メダル
東京パラリンピック第12日の9月4日、車いすテニスの女子ダブルス3位決定戦で、上地結衣・大谷桃子組が中国ペアの王紫螢・朱珍珍組を破り、銅メダルを獲得した。上地は女子シングルスの銀メダルに続いて、今大会2個目のメダル獲得。大谷は初のメダルに輝いた。
パラ競泳 木村 悲願の金メダル,銀の冨田とワン・ツーの快挙
東京パラリンピック第11日の9月3日、競泳男子100mバタフライ(視覚障害S11)で木村敬一(30)が1分2秒57で制し、出場4大会目で自身初の金メダルを獲得した。また、冨田宇宙(32)は1分3秒59の銀メダルに輝き、日本勢のワン・ツーの快挙となった。
パラ車いすテニス女子で上地結衣が銀メダル 日本勢初
東京パラリンピック第11日の9月3日、車いすテニス女子で第2シードの上地結衣(27)は、第1シードのデフロート(オランダ)に3-6、6-7のストレートで敗れ、悲願の金メダル獲得はならなかった。世界ランク1位の女王に屈した。上地は日本のエースだが、通算対戦成績は上地の15勝22敗と苦戦している。
ただ、この試合では意地を見せた。後がなくなった第2セットの4-5から驚異的な粘りで、タイブレークに持ち込むなど、最後まであきらめないプレーを見せた。車いすテニス女子種目で銀メダルは日本人初。