厚生労働省は8月20日、新型コロナウイルスに感染して治療中の全国の重症者が19日時点で1,816人になったと公表した。前日から51人増え、8日連続で最多を更新した。重症者数は7月後半から増え始め、1カ月間で4倍以上に急増した。コロナの”第4波”までで最多だったのは5月25日の1,413人。
俳優・千葉真一さん死去 82歳 新型コロナによる肺炎で
俳優の千葉真一さんが8月19日、新型コロナウイルスによる肺炎のため千葉県君津市の病院で亡くなった。82歳だった。千葉さんのマネジメントを手掛ける事務所が発表した。
千葉さんは1968年にドラマ「キイハンター」に主演し、当たり役に。1990年台には海外進出。「サニー・チバ」の愛称で人気を博した。
AIと衛星組み合わせた不審船監視システム運用へ
日本政府は、人工知能(AI)ト衛星ヲ組み合わせた新たな不審船監視システムの運用に向け、2022年度に実証実験を行い、2024年度にも開始する方針を固めた。沖縄県の尖閣諸島で長期間にわたる中国船による領海侵入が続いていることや、能登半島沖の「大和堆(やまとたい)」で、中国や北朝鮮の漁船による違法操業などが相次いでいるためだ。広域で迅速な監視態勢を構築する狙いがある。
システムは、衛星が取得した船舶の位置や速度などのデータをAIが分析し、不審な動きをする船舶を早期に探知する仕組み。海上保安庁が巡視船を派遣するなどして、迅速に追跡できる態勢を整える。読売新聞が報じた。
ベトナム・ホーチミン市の社会隔離9/15まで1カ月延長
ベトナム・ホーチミン市は8月15日、厳格な社会隔離措置を8月16日から9月15日まで延長することを決めた。新型コロナウイルスの封じ込めに向けて、同市では7月9日から適用期間を延長しながら、同措置による規制を継続してきたが、感染収束に向けた動きがみられないことから、1カ月間延長することとなった。
今回の措置延長で、午後6時から翌日午前6時までの時間帯の外出を制限するなど、従来の帰省を継続する一方で、配車アプリを活用した区・郡間の生活必需品の配送など許可される事業活動の範囲を広める形で、規制を緩和する内容も盛り込んでいる。
7月訪日客7カ月ぶり5万人超え 五輪関係者入国で
日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2021年7月の訪日外客数は前年同月の13.5倍となる5万1,100人だった。5万人を超えるのは2020年12月以来、7カ月ぶり。東京五輪関係の入国者が増え、総数を押し上げた。ただ、新型コロナウイルス流行前の2019年7月比で98.3%減に相当する。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止策の一環として、一部の例外を除き国境をまたぐ往来は停止されているほか、観光目的の入国は引き続き認められていない。
ミャンマー国軍の弾圧による累計死者1,000人超え
ミャンマーの人権団体「政治犯支援協会」(AAPP)は8月18日、国軍による弾圧で同日までに累計死者が1,000人を超え、1,006にn上ったたことを明らかにした。治安部隊の発砲を受けた人々のほか、身柄拘束中に当局から拷問を受けたり、新型コロナウイルスに感染したりして死亡したケースも含まれるという。
パラリンピック関連でコロナ陽性18人 累計615人に
東京五輪・パラリンピック組織委員会は8月18日、パラリンピック関連で18人が新型コロナウイルス検査で陽性になったと発表した。内訳は業務委託スタッフ11人、報道4人、大会関係者、組織委職員、ボランティア各1人。このほか、五輪関連で陽性が判明したのは4人で、内訳は業務委託スタッフ2人、大会関係者とボランティア各1人だった。この結果、両大会に関連する陽性者は累計で615人となっている。
ファイザー製3回目接種 来年分の必要量を確保 河野氏
河野太郎 行政改革担当相は8月16日、日本テレビのCS番組で、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を巡り、米ファイザー社から来年分の必要量を確保していることを明らかにした。
免疫力を高めるための追加接種について、政府で必要かどうか検討している。河野氏は、来年に関していえばファイザー、モデルナを今年2回打った方が、3回目を打つのに十分な量のワクチンを確保していると話した。
緊急事態13都府県に まん延防止16道県に 9/12まで適用
日本政府は8月17日、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の対象地域に、新たに8月20日から京都、兵庫、福岡、茨城、群馬、栃木、静岡などの7府県を追加する案を専門家に諮問し、了承された。期間は9月12日まで。発令中の東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、沖縄の6都府県は8月末までの期限を9月12日まで延長する。これにより、緊急事態宣言地域は合計13都府県都府県となる。
また、宣言に準じた「まん延防止等重点措置」は新たに20日から宮城、山梨、富山、岐阜、三重、岡山、広島、香川、愛媛、鹿児島の10県を加え、適用中の北海道、福島、石川、愛知、滋賀、熊本と合わせ16道県に拡大されることになった。期間は9月12日まで。
政府は新規感染者の抑制には人流の半減が必須としており、外出自粛を求め、百貨店やショッピングセンターなど大型商業施設に入場制限を要請する予定。
抗体カクテル療法 福岡県が宿泊療養施設で開始
福岡県と福岡県医師会は8月16日、新型コロナウイルス感染者の重症化防止に効果があるとされる「抗体カクテル療法」を、福岡市内の宿泊療養施設で開始したと発表した。同施設での実施は東京都に次いで全国2例目。
対象はワクチン未接種で、50歳以上や糖尿病などの持病を持つ重症化リスクが高い宿泊療養中の感染者。抗体カクテル療法は、ウイルスが細胞に感染するのを防ぐ2つの中和抗体を組み合わせた点滴薬を投与する。