中国・習国家主席「一帯一路」に140カ国が署名

国営通信、新華社によると、中国の習近平国家主席は巨大経済圏構想「一帯一路」に関するアジア太平洋地域のオンライン国際会合に書面であいさつを寄せ、この協定に「140カ国が署名した」と述べた。
G7(主要7カ国)などで、不透明で、”ひもつき”開発支援などの問題点を含んでいるとの指摘がある一帯一路に対し、習氏は協力国が増えていると強調した。

慶応大 iPS細胞による脊髄再生治療へ患者受け入れ

慶応大学は、人のiPS細胞を使って脊髄損傷を治療する臨床研究について、6月28日から患者の受け入れを始める。交通事故や転倒、運動中のけがなどで背骨の中を通る神経の束(脊髄)が傷ついた患者に、他人のiPS細胞からつくった神経のもとになる細胞約200万個を移植。1年かけて安全性や有効性を検証する。読売新聞が報じた。
リハビリ以外に有効な治療法がない脊髄損傷に対して、iPS細胞で脊髄を再生させる治療は世界的にも報告例がないという。
まず受け入れるのは、脊髄が損傷してから2~4週間以内の「亜急性期」で、運動や感覚の機能がマヒした18歳の患者。経過をみながら3人程度を受け入れる。

日本 5月の失業率3.0%に悪化 5カ月ぶり3%台

総務省が6月29日発表した5月の完全失業率(季節調整値)は、前月比0.2ポイント上昇の3.0%となり、2カ月連続で悪化した。2020年12月以来、5カ月ぶりの3%台。コロナ禍で雇用情勢の悪化が長期化し、好転する兆しが見えない状況が続いている。
一方、厚生労働省が同日発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月と同じ1.09倍だった。

香港警察 りんご日報元主筆も渡英直前逮捕

香港警察は6月27日夜、24日付で廃刊した香港紙「りんご日報」の元主筆の一人、●偉光(ふういこう)氏(57)を香港国家安全維持法違反容疑で逮捕した。同氏は英国にわたるためためいた、香港国際空港で逮捕された。主要な香港メディアが報じた。同氏は英文版「アップル・デイリー」の執行編集長も務めていた。
当局はりんご日報社に対し、資産凍結を解除する条件として社員の個人情報などの提供を求めているという。りんご日報や元記者らを容赦なく追い詰めて”みせしめ”にすることで、他のメディアを萎縮させる狙いもあるとみられる。

香港ネットメディア 摘発恐れ評論削除,経営陣退陣

香港のネットメディア「立場新聞」(英語名:「スタンドニュース」)が6月27日夜、5月以前に掲載したブログや、読者からの投稿などの評論を当面の間すべて削除すると発表した。また、経営陣6人が退陣することも明らかにした。立場新聞は、香港で民主派寄りのニュースを配信してきたネットメディア。
香港の親中メディアは、「りんご日報」に続いて照準をあて、立場新聞も「反中的だ」として、香港国家安全維持法違反になる可能性を報じていた。このため、摘発を恐れ自主的に文章の削除を始めたものとみられる。ただ、ニュース配信は続けるとしている。
立場新聞は2014年に設立された非営利のニュースメディアで、編集の独立を掲げ、民主、人権、自由、法治などの価値観を守ることを運営方針にしている。

大阪大 唾液使い5分でウイルスの有無確認 新検査法

大阪大学の研究グループは6月26日、唾液を使って新型コロナウイルスの有無を5分間で確かめることができる新たな検査方法を開発したと発表した。
新たな検査方法は「ナノポア」と呼ばれる非常に小さな穴が開いた薄い半導体を使用。穴の直径は1万分の3ミリほどで、ウイルスが通り抜けることができるサイズ。この半導体に電圧をかけてウイルスが含まれる液体を浸すと、ウイルスが穴を通過する際に電流の波形がわずかに変化する。変化した波形を、あらかじめ調べておいた新型コロナウイルスが通過したときの波形と比べることで判断する仕組み。
この方法を使って唾液でテストしたところ、5分間の計測で90%の感度で判定できたという。従来のPCR検査よりも短時間で、抗原検査よりも高い精度で検査できる新たな方法になるとし、今後実用化を目指すとしている。ただ、変異ウイルスの種類を特定することはできないという。

中国で出土の頭骨は約15万年前の絶滅人類

中国科学院や大英自然史博物館などの研究チームは、中国東北部(旧満州ハルビン)の工事現場で見つかった頭骨の化石が、約15万年前の絶滅人類だとする研究成果を発表した。
現生人類(ホモ・サピエンス)に近縁の「旧人」とみられ、2010年に古代DNAの分析から発見された謎の絶滅人類、デニソワ人である可能性もあるという。研究チームは頭骨の主を「ドラゴンマン」と名付けた。推定される脳のサイズは現代人並みで、臼歯はシベリアで見つかったデニソワ人の歯と同じ大きさだった。

東京都内新型コロナ感染者は20~30代が過半数

東京都公表のデータによると、都内の新型コロナウイルス感染者のうち20~30代の割合が6月に入って過半数となっていることが分かった。
月別で20~30代が半数を超えるのは2020年8月以来。60代は減少傾向で、活動的な若年層への感染が顕著な状況。重症化しやすい高齢者に感染を広げる可能性が指摘される中、ワクチンの集団接種で若者を優先する自治体も出てきている。
感染者を月ごとに年代別でみると、20代は2月に全体の19%(2,091人)だったが、6月は25日時点で30.5%(3,214人)を占めている。30代も4月以降増加、6月は19.8%(2,089人)となっている。6月は20代、30代で50.3%(計5,303人)となり、2020年8月(58.1%、計4,720人)以来、10カ月ぶりに半数を超えた。一方で、60代以上の割合は2月に29.3%(計3,218人)となって減少傾向、6月は9.9%(計1,040人)となっている。
こうした状況を受け、ワクチンの接種体制を見直す自治体も出てきた。東京都新宿区はワクチンの集団接種で59歳以下は、20、30代を他の世代より優先する方針を決定している。

宝塚記念 クロノジェネシスが史上2頭目の連覇達成

阪神競馬場(所在地:兵庫県宝塚市)で6月27日行われた宝塚記念(G1・芝2,200m)で、クロノジェネシス(牝5、斉藤崇厩舎)が史上2頭目の同レース2連覇を果たした。2着馬に2馬身半差をつけ圧勝し見事、ファン投票1位、そして1番人気に応えた。宝塚記念連覇はゴールドシップ以来。昨年の有馬記念と合わせグランプリレース3連覇の偉業も達成した。
この結果、G1・4勝目。JRA獲得賞金も10億円を突破。牝馬ではウオッカ、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ、アーモンドアイに次ぎ5頭目の大台到達となった。グランプリ3連覇はスピードシンボリ、グラスワンダーに次ぎ史上3頭目。