現地メディア等によると、インド最大財閥のタタ・グループが出遅れていた消費者向けデジタル事業で買収攻勢をかけている。食料品や医薬品のネット通販の新興企業を相次ぎ買収すると発表した。
タタ・グループは自動車や鉄鋼など”重厚長大”の製造業に軸足を置き、有力企業を数多く抱えているが、消費者向けのデジタル事業は少なかった。
関空からベトナム・ダナンへ技能実習生ら乗せ特別機運航
新型コロナウイルスの感染拡大で国をまたぐ移動が厳しく制限され、帰国できずにいたベトナム人を乗せた特別機が6月14日、関西空港からベトナム中部ダナンに向けて飛び立った。
コロナの感染拡大でベトナム政府は水際対策を強化。関西空港を発着するベトナムとの定期便は2020年6月からすべて運休となり、来日中の技能実習生など多くのベトナム人が帰国できない状態が続いている。こうした中、特別な事情がある人たちが帰国できるようにと、ベトナム政府が特別機を運航させたもの。
コロナ禍で国をまたぐ空の便の往来がほぼ途絶え、閑散とした状態が続いていた関西空港国際線の出発ロビーは、束の間久しぶりに活気を取り戻し、200人あまりのベトナム人が長い列をつくっていた。
小林亜星さん死去88歳「北の宿から」,CM「この木なんの木」
CMソング、レナウン「ワンサカ娘」、明治製菓「明治チェルシーの唄」、日立「日立の樹(この木なんの木)」や歌謡曲「北の宿から」、「野に咲く花のように」、アニメソング「ひみつのアッコちゃん」、まんが日本昔ばなし「にんげんっていいな」など幅広いジャンルの作曲家として知られる小林亜星(こばやし・あせい)さんが5月20日、心不全のため死去していたことが分かった。88歳だった。葬儀は近親者で営んだ。
東京生まれ。慶応大経済学部卒業。卒業後、サラリーマンを経て作曲家の服部正さんに師事した。1961年、レナウンのCMソングが出世作となった。このほか、1974年には向田邦子さん作のドラマ「寺内貫太郎一家」(TBS系)で主演。がんこおやじとして人気を博した。
野党の内閣不信任案提出で衆院解散 菅首相否定せず
菅首相は6月13日、訪問先の英コーンウォールで、野党が内閣不信任案を提出した場合、衆院解散に踏み切る可能性について、「出た時点で考えたい」とし否定しなかった。そのうえで「私の任期は決まっている」と9月末までの自身の自民党総裁人気に触れ、衆院解散は「これからいつあってもおかしくない状況が続く」とも述べた。
立憲民主、共産、国民民主、社民の野党4党は通常国会の3カ月延長を求めていたが、与党はこれを拒否することを決めている。
全日空 6/13から新型コロナワクチンの職域接種前倒しで開始
全日本空輸(ANA)は6月13日、新型コロナウイルスワクチンの職域接種を始めた。グループ会社の社員約4万6,500人が対象で、国際線のパイロットや客室乗務員約1万人をまず優先させる。1日当たり医師1人と看護師・保健師3人を含む9人程度の態勢で接種を始め、当面は1日300人の接種を目指し、順次拡大していく。
政府がワクチン普及加速のため職域接種の導入を打ち出して以降、企業の実施例は初めてとみられる。
中国5月新車販売3.1%減 半導体不足影響し14カ月ぶり減
中国自動車工業会のまとめによると、5月の新車販売台数は前年同月比3.1%減の212万8,000台となった。前年実績を下回るのは14カ月ぶり。世界的な半導体の供給不足で、生産が落ち込んだことが影響した。
マレーシア 全土ロックダウン6月末まで延長 経済へ影響不可避
マレーシア政府は6月11日、14日を期限としていた全土でのロックダウン(都市封鎖)を2週間延長すると発表した。新型コロナウイルスへの新規感染者数が引き続き1日あたり5,000人を超え、高水準にとどまっているため。大半の企業の操業停止措置も継続され、経済への打撃が一段と広がる。
今回の発表によりロックダウンの期間が1カ月間に及ぶことで景気回復のペースが鈍り、政府が掲げる2021年の実質経済成長率6~7.5%の下方修正は避けられない情勢となった。
インドの5月乗用車販売 4月比66%減 コロナ禍直撃
インド自動車工業会(SIAM)のまとめによると、5月の乗用車の新車販売台数(出荷ベース)は8万8,045台だった。新型コロナウイルスの感染拡大で厳格なロックダウン(都市封鎖)が実施されていた前年同月比では2.6倍の水準だった。ただ、記録的な感染再拡大により、4月比では66%減少した。また、コロナ発生前の2019年5月と比べると61%減となった。
ベトナム大手5社の技能実習生受け入れ停止へ OTIT
外国人技能実習機構(OTIT)が、ベトナムの大手送り出し機関5社からの技能実習生の新規受け入れを停止する方針を、ベトナム政府に文書で伝えたことが分かった。5社が日本に送り出した実習生の中から、多数の失踪者が出たことが理由とされている。
OTITは6月1日付で、技能実習生を所管するベトナムの労働・傷病兵・社会問題省の海外労働管理局(DOLAB)に通知。近くこの方針を公表した後、2カ月後をめどに実行するとしている。ベトナムの送り出し機関は政府の認可に基づき、日本に実習生を送り出す人材派遣会社。6月現在で約460社ある。朝日新聞が報じた。
ベトナム人実習生は2020年6月末時点で約22万人に達し、実習生全体の過半数を占めている。通常、実習生は、日本円で平均100万円近い借金を背負い来日。早く借金を返済しようと失踪するケースも少なくないという。
インド変異株 拡大ペース加速 7月末の8割占める予測も
厚生労働省によると、6月7日時点で新型コロナウイルスの変異株への感染者は12都府県の87人。同日までの1週間の感染者は34人で、前々週の21人、前週の24人から増加ペースが加速している。
京都大学の西浦博教授は感染力が従来株の約1.8倍で、7月中旬には半数を超え、7月末には8割に達するとの試算を公表している。市中感染に加え、東京都や神奈川県ではクラスター(集団感染)も発生している。専門家は拡大防止に向け、監視体制の強化を訴えている。
インド型の特徴は「L452R」と呼ばれる遺伝子変異。ウイルス細胞に進入する際に使うスパイクタンパク質の452番目のアミノ酸が、L(ロイシン)からR(アルギニン)に変異したことを示す。