内閣府が5月12日発表した4月の景気ウオッチャー(街角景気)によると、3カ月前と比べた足元の街角の景気実感を示す現状判断指数(DI、季節調整済み)は、前の月から2.6ポイント上昇の50.4だった。改善は2カ月連続。
このため、現状の景気の基調判断を「持ち直しの動きがみられる」に据え置いた。3月下旬に「まん延防止等重点措置」が解除されたほか、祝日も追い風に客足が戻り、企業収益の改善を期待する見方が広がった。
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東大と理研 海水を高速で真水に変えるフッ素ナノチューブ
東大と理研は5月13日、次世代超効率水処理膜の実現に向けて、水を超高速で通すにもかかわらず、塩を通さないフッ素ナノチューブを開発したと発表した。
持続可能な社会を実現するうえで、海水の淡水化は必要不可欠な課題であり、これまで様々な水処理膜が開発されている。しかし、地球規模の飲料水不足を解決するには、現在用いられている水処理膜の能力を破格に高める必要がある。
今回両者の研究グループは、テフロン表面のように内壁がフッ素で密に覆われた内径0.9ナノメートルのナノチューブ(フッ素化ナノチューブ)を超分子重合により開発した。このナノチューブは塩を通さないが、これまでの目標だったアクアポリンの4,500倍の速度で水を透過した。
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21年1世帯あたり貯蓄額 最多の1,880万円 コロナで
総務省が5月10日発表した2021年の家計調査報告によると、2人以上の世帯の平均貯蓄額は前年比5.0%増の1,880万円だった。増加は3年連続で、比較可能な2002年以降で過去最高となった。コロナ禍で外出自粛意識が定着。外食や旅行などの支出が減少、預貯金に回ったとみられる。
貯蓄額の内訳は定期預金が1.3%増の615万円、普通預金が5.0%増の584万円。生命保険などが横ばいの357万円、株式などの有価証券が22.9%増の295万円。
平均の負債額は0.9%減の567万円。貯蓄額から負債額を差し引いた純貯蓄額を世帯主の年齢別にみると、60~69歳が2,323万円で最も多く、次いで70歳以上が2,232万円だった。50歳未満の世帯では負債額が貯蓄額を上回った。