ゼレンスキー大統領「平和実現なら辞任の用意」明言

ウクライナのゼレンスキー大統領は2月23日、同国の平和が実現するかNATO加盟が認められれば「大統領を辞任する用意がある」と述べた。
ロシアによる違法な軍事侵攻から24日で3年。頭越しの戦闘集結へ動いているトランプ米大統領から、ゼレンスキー氏は「選挙なしの独裁者」などと非難されている。そのため、権力にしがみつく考えはないことを示し、感情的な、ぎくしゃくした思いを和らげたい狙いがあるとみられる。そのうえでゼレンスキー氏は「安全保障の確保に集中する」と強調した。

東京・足立区で4月からデマンドタクシー本格運行へ 23区初

東京都足立区は4月から、デマンドタクシーを本格的に運行させることになった。地域住民の公共交通手段としてデマンドタクシーを運行するのは東京23区で初めて。
足立区は23区で最も高齢化率が高く、人口減少や運転手不足でこれまでのすべてのバス路線を維持することが難しくなっていることから、区は昨年、西部の入谷地区と鹿浜地区でデマンドタクシーの実証実験を進めていた。
デマンドタクシーは、事前に電話予約すると自宅と病院や駅など30カ所の乗降地点の間で利用できる。料金の一部は区が補助し、利用者は距離に応じて500円か1,000円を支払う。

フェブラリーS コスタノヴァが初V 女性初JRA平地G1制覇

JRA(日本中央競馬会)今年最初のG1レース、第42回フェブラリーステークス(1600m、ダート、16頭出走)が2月23日、東京・府中市の東京競馬場で行われた。2番人気に支持されたコスタノヴァ(レイチェル・キング騎乗)が1分35秒5で優勝し、1着賞金1億2,000万円を獲得した。キング騎手はこのレース初勝利で、女性騎手でJRA平地G1初制覇の快挙となった。木村哲也調教師はJRAのダートG1初勝利。
コスタノヴァは好位につけてレースを進め、やや早いラスト約300mで先頭にたち、ゴールまで押し切った。5番人気のサンライズジパングが3/4馬身差の2着、一番人気に推されていたミッキーファイトがさらに1馬身1/4差の3着だった。

水尻監督アニメ『普通の生活』銀熊賞 ベルリン国際映画祭

カンヌ、ベネチアと並ぶ世界3大映画祭の一つ、今年で75回目を迎えたベルリン国際映画祭の授賞式が2月22日行われた。短編映画の部門で日本の水尻自子(みずしりよりこ)監督のアニメ作品『普通の生活』が、銀熊賞を受賞した。銀熊賞は、最高賞の金熊賞に次ぐ賞。
普通の生活、繰り返される日常は決して同じものではなく、変化していることを繊細な色彩とタッチで表現した作品。水尻監督は、授賞式に寄せたビデオメッセージで「明確な物語やせりふもない、感覚的な作品でこのような賞を頂けたことは本当に光栄に思っています」と喜びを語っている。
長編部門のコンペティション部門では、ノルウェーのダーグ・ヨハン・ハウゲルード監督の作品『Dreams』が金熊賞に選ばれた」。

フォーエバーヤング サウジカップ制覇 世界最高15億円獲得

海外競馬の世界最高賞金レース、G1・サウジカップ(ダート1800m)が2月22日(日本時間23日)、サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われた。日本から参戦したフォーエバーヤング(牡4、坂井瑠星騎乗、矢作芳人厩舎)が、香港競馬の王者、ロマンチックウォリアー(せん馬6)との叩き合いを制し、海外G1初勝利を挙げた。世界最高の1着賞金1,000万ドル(約15億5,000万円)を獲得した。坂井騎手は初の海外G1タイトル。矢作調教師は2023年のパンサラッサ以来となる同レース2勝目。
大外枠のフォーエバーヤングは、早めに3番手につけレースを進めた。4コーナーでロマンチックウォリアーが大外から一気のまくりで先頭に躍り出る。これを、追い出しを遅らせたフォーエバーヤングが追撃。壮絶な叩き合いの末、ゴール前、わずかにフォーエバーヤングが交わしてゴール板を駆け抜けた。
ロマンチックウォリアーは通算23戦18勝、うちG1を10勝し、総獲得賞金36億円以上を稼ぎ出している歴代世界トップの名馬。今回のサウジカップはダートレース初挑戦だった。

香港 旅行博で”ミャクミャク”大阪・関西万博来場を呼び掛け

香港で2月20日から始まった旅行博覧会に出展している世界の旅行会社や政府機関などを対象に、大阪・関西万博の公式キャラクター”ミャクミャク”が会場を練り歩き、万博への来場を呼び掛けた。同博覧会には日本から12の自治体や企業が参加し、大阪・関西万博のブースではパビリオンの概要のほか、会場への行き方、チケットの購入方法などが紹介されている。
2024年に香港から日本を訪れた旅行客は延べ268万人余に上り、コロナ禍前の2019年を上回って過去最多となり、日本は最も人気のある海外渡航先となっている。

ニュージーランド地震から14年 語学留学中の日本人らが犠牲

語学留学中の日本人28人を含む185人が犠牲となったニュージーランド南部地震から2月22日で14年となり同日、現地で追悼式典が行われた。式典には遺族はじめ多くの関係者らが参列。悲しみを新たにし、地震が発生した午後0時51分(日本時間午前8時51分)参加者らが黙とうを捧げた。
2011年2月22日、同国で発生したマグニチュード6.3の地震ででは、クライストチャーチ中心部の語学学校が入ったビルなど倒壊、大きな被害を受けた。この14年間で新たな建物も建てられるなど復興が進んでいるが、街のシンボルとなっていた大聖堂は、資金不足で修復作業が完了せず大きな爪痕が残ったまま、今も立ち入ることができない。

阪神2軍の新球場「ゼロカーボン」竣工 尼崎市で竣工式

反戦電鉄は2月20日、プロ野球・阪神ターガースの新ファーム施設「ゼロカーボンベースボールパーク」(所在地:兵庫県尼崎市)の竣工式とオープニングセレモニー行った。これまでのファーム球場、鳴尾浜(所在地:兵庫県西宮市)から拠点を移した。
電力を太陽光発電で賄い、ビールカップを再利用した座席を設けるなど環境に配慮してつくられた施設。7万4,330㎡の敷地に4,400人を収容できる2軍の球場「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」のほか、室内練習場、2軍選手寮、一般市民が使える野球場や多目的広場を備える。3月1日の広島戦が杮落としとなる。

ロボット工学 石黒教授の万博パビリオン 最新ロボ初公開

大阪・関西万博でプロデューサーを務めるロボット工学の第一人者、大阪大学の石黒浩教授のパビリオン内覧会が2月19日行われ、最新型のロボットが初めて報道陣に公開された。今回公開されたのは、同パビリオンを訪れた人たちの案内役などを務める3種類のロボット。ロボットは木や石などが使われているのが特徴で、未来の社会ではより自然を感じながら、豊かな生活を送っていくというメッセージが込められている。
このほか、展示が予定されている、見た目や動きが人間により近い、5体のアンドロイドも公開され、遠隔操作で視線を左右に動かしたり「、お辞儀をしたりする動作も行っていた。
石黒教授のパビリオンではこうしたアンドロイドおよそ20体を展示。アンドロイドと共生する社会体験をしてもらうことで、科学技術によって広がる命の未来について考えてもらいたいとしている。

市街地でクマへの発砲可能に 政府が法案を閣議決定

政府は2月21日、市街地や住宅地に出没、時には人身被害を引き起こすクマなどを猟銃で駆除することを可能にする鳥獣保護管理法改正案を閣議決定した。一定の条件を設けて市町村長が駆除ハンターに委託できるようにする。ヒグマ、ツキノワグマ、イノシシを対象にする方針。政府・与党は今国会での成立をめざす。
2023年のクマによる人身被害は198件に上り過去最多だった。