総務省が5月10日発表した2021年の家計調査報告によると、2人以上の世帯の平均貯蓄額は前年比5.0%増の1,880万円だった。増加は3年連続で、比較可能な2002年以降で過去最高となった。コロナ禍で外出自粛意識が定着。外食や旅行などの支出が減少、預貯金に回ったとみられる。
貯蓄額の内訳は定期預金が1.3%増の615万円、普通預金が5.0%増の584万円。生命保険などが横ばいの357万円、株式などの有価証券が22.9%増の295万円。
平均の負債額は0.9%減の567万円。貯蓄額から負債額を差し引いた純貯蓄額を世帯主の年齢別にみると、60~69歳が2,323万円で最も多く、次いで70歳以上が2,232万円だった。50歳未満の世帯では負債額が貯蓄額を上回った。
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プーチン氏 5/9 軍事侵攻を正当化 「戦争」宣言なし
ロシアのプーチン大統領は対ドイツ戦勝記念日の5月9日、戦況の変わり目になるのではないかと注目されていた、軍事パレードで演説した。ただ、局面打開、攻勢への文言は一切なく「やむを得ない、時宜を得た唯一の正しい決断だった」と侵攻を正当化する、ロシア国内の国民の支持をつなぎ留めておくための内容に終始した。
しかし、国外に脱出したロシア人らは、「プーチン氏の言葉はウソばかり」「すべてが政権維持のプロパガンダ」などと非難。冷静に受け止め、失望したとの感想が相次いだ。そして本質は、プーチン氏が自らの偏った歴史観のもと、虚構の”敵”をつくり出して戦争を仕掛け、民間人をも対象に殺戮を繰り返しているとの声さえ聞かれた。
欧米で憶測が浮上していたウクライナへの「戦争」宣言はなかった。また、「勝利」の文言や「核」にも言及しなかった。