京都 祇園祭の山鉾巡行3年ぶりに実施へ

京都の「祇園祭山鉾連合会」は4月20日、祇園祭の山鉾巡行を新型コロナの感染拡大を防ぐため、開催時間を短縮し、参加者が密にならない対策などを講じたうえで、3年ぶりに実施すると発表した。山鉾巡行は新型コロナの影響で2020年、2021年と中止されており、実施は3年ぶりとなる。
京都の祇園祭は1000年以上の歴史がある祭りで、山鉾巡行は祭りのハイライトとして知られている。連合会によると、例年通り「前祭」は7月17日、「後祭」は7月24日に実施される。

3月の派遣時給 3大都市圏で1.4%上昇介護系で求人増

人材サービス大手のエン・ジャパンが4月20日発表した3月の派遣社員の募集時平均時給は、3大都市圏(関東・東海・関西)が前年同月比22円(1.4%)高の1,617円だった。
職種別では医療・介護系が75円(5.8%)高の1,373円となった。介護施設は慢性的にスタッフが不足、各社は時給引き上げで人手確保に動いている。軽作業は45円(3.8%)高の1,222円。オフィスワーク系は46円(3%)高の1,585円、IT系は80円(3.5%)高の2,341円だった。

ロシアの最恵国待遇取り消し 改正法成立 魚介類など

ロシアへの経済制裁を強化する改正関税暫定措置法と改正外為法が4月20日、参院本会議で可決、成立した。貿易上、優遇してきたロシアの最恵国待遇を取り消し、魚介類や木材などの品目の関税を上げる。月内にも施行し、ロシアからの全輸入品の関税を2023年3月末まで優遇のない元の税率に戻す。米欧と協調し、ロシアへの制裁の実効性を高める。

3月訪日外客6万6,100人水際対策緩和で大幅増

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、3月の訪日外客は前年同月の5.38倍となる6万6,100人となった。日本政府が新型コロナウイルス感染症の水際対策を緩和し、ビジネス関係者や技能実習生、留学生らの新規入国を認めたため大幅に伸びた。
このうち、東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国(タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピン、マレーシア、シンガポール)からの訪日客は前年同月比23倍の2万2,900人と伸びた。5倍超だった2月を大幅に上回る伸び率となった。

東北大など 高CO2条件で植物の成長促進に貢献する遺伝子発見

東北大学、九州工業大学、理化学研究所らの研究グループは4月19日、世界各地の様々な緯度・標高からシロイヌナズナの多数のエコタイプを収集し、比較解析を行うことにより高CO2条件で成長促進に貢献する遺伝子を発見したと発表した。この研究を発展させることで、将来の高CO2環境で高収量を実現する作物の育出に貢献することが期待される。

世界銀行 22年の成長率予測3.2%へ下方修正

世界銀行のマルパス総裁は4月18日、2022年の世界全体の実質成長率予測を3.2%へ下方修正したと発表した。1月時点の4.1%から0.9ポイント引き下げた。ロシアによるウクライナ侵攻の影響が拡大するほか、世界各所で新型コロナウイルスの感染再拡大の兆候が見られ、景気回復の勢いが鈍化すると判断した。

外貨不足のスリランカ IMFに緊急融資を要請

外貨不足に直面するスリランカは4月18日、同国への経済支援を求めワシントンで国際通貨基金(IMF)との協議を開始した。スリランカ政府が発表した。生活必需品の輸入などへの支援を求め、緊急融資を要請した。スリランカの債権者でもあるインドも19日、IMFにスリランカ支援を求めたと明らかにした。

21年度貿易収支5兆3,749億円の赤字 2年ぶりの赤字に

財務省が4月20日発表した2021年度の貿易統計速報によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は5兆3,749億円の赤字で、2年ぶりの赤字となった。エネルギー価格の上昇を背景に、原油の輸入額が97.6%、LNG(液化天然ガス)が58.8%それぞれ伸び、石炭が2倍以上に増えるなど、輸入額が前年度より大幅に伸びたため。
輸入額は前年度比33.3%増の91兆2,534億円、輸出額は同23.6%増の85兆8,786億円で、年度として比較可能な1979年度以降で輸出、輸入額いずれも過去最高だった。赤字幅は過去4番目の大きさとなった。

大阪警察病院で小型補助人工心臓つなぐ国内初の手術

大阪警察病院(所在地:大阪市天王寺区)の澤芳樹院長は4月19日、重い心臓病の患者に、新たな承認された小型の補助人工心臓をつなぐ国内初の手術が3月に行われ、2週間ほどで装置を取り外すまで回復したと発表した。
この新しい補助人工心臓は2021年11月に国に承認され、カテーテルの先端部分に長さ2cmほどのモーターを備えたもので、肩の血管から心臓まで入れて内部の血液をモーターでくみ取り、全身に送り出すもの。くみ取る血液の量は1分間に最大で5.5リットルと成人男性の心臓の機能を補える性能を備えるうえ、30日間の継続使用にも耐えられるのが特徴。手術では胸を切り開く必要がなく、患者の負担を大幅に減らせると注目されている。

カブス鈴木誠也 週間MVP獲得 圧倒的存在感示す

米大リーグ機構は4月18日(現地時間)、週間MVPを発表、ナ・リーグはシカゴ・カブスの鈴木誠也が初受賞した。鈴木は対象期間の6試合で打率412、3本塁打、5打点を記録。ルーキーとは思えない圧倒的な存在感を示した。開幕2週目での日本選手の受賞は、2018年の大谷翔平(エンジェルス)に並び最速タイとなった。