NPB「長嶋茂雄賞」創設, 来季から表彰

日本野球連盟(NPB)は11月10日、選手、監督として国民的な人気を集め、6月に89歳で亡くなった読売巨人軍の長嶋茂雄・終身名誉監督の功績を称える「長嶋茂雄賞」を創設すると発表した。
プロ野球12球団の選手のうち、2026年からのシーズンの各シーズンで走攻守で顕著に活躍し、ファンを魅了した野手を表彰する。NPB、読売新聞、日本テレビ放送網の3者による制度。受賞者には記念品のメダルと賞金300万円が贈られる。
プロ野球では最も優れた先発完投型の投手に贈られる「沢村賞」や、プロ野球関係者に贈られる「正力松太郎賞」がある。

厚労省 健康診断歯周病検査で企業を支援

厚生労働省は2026年度、健康診断で歯周病の検査を実施する企業などを支援する方針を固めた。通常の職場での健診に加えて歯周病の可能性を調べる唾液検査を実施する企業を対象に、検査担当者の人件費や、結果の分析費用の一部を補助する。
厚労省の調査によると、歯周病にかかる人は20歳代から増え始め、25〜34歳が25.8%、35〜44歳が28.0%、45〜54歳が43.0%。だが、歯科医の受診や治療にはつながっていない。歯周病は細菌が原因となる感染症。進行すると、歯を失うだけでなく、糖尿病の悪化や心筋梗塞、脳卒中などのリスクを高める。

会社員の80.7%「親の介護に不安」

住友生命は11月10日、介護の日(11月11日)に合わせて、全国の20〜60歳代の男女計1,000人の会社員を対象に実施した親の介護に関するアンケート調査の結果を発表した。
「介護に不安を感じる」と回答した人は80.7%に上った。その理由(複数回答)については「介護保険制度の知識がない」が42.8%、「仕事と介護の両立」が40.9%、「経済的負担」が37.1%と続いている。また、仕事と介護の両立については63.9%が「不可能」と回答した。
親が要介護状態ではない人のうち、「対応が決まっていない・把握していない」との回答は75.2%に上り、介護への準備ができていない現状が浮き彫りになった。
介護状態の親の介護費用の負担額は月平均4万4,690円だった。

トランプ氏 関税財源に国民に30万円配布

米国のトランプ大統領は11月8日、関税による収入を財源とし、高所得者を除くすべての国民に2,000ドル、日本円でおよそ30万円を支給すると明らかにした。同大統領は同日、自身のSNSに「関税に反対する人は愚か者だ」と投稿。「我々は数兆ドルの資金を調達しており、まもなく37兆円という巨額の債務の返済を開始する」と強調している。
現在、連邦最高裁では相互関税などの合憲性を争う訴訟が行われているが、同大統領は6日、違憲判断が示された場合に備え代替手段の検討を進める考えを示している。

NHK党立花孝志を名誉毀損容疑で逮捕

兵庫県警は11月9日、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者を逮捕したと発表した。元兵庫県議の故 竹内英明氏に対する虚偽の情報を発信し、名誉を傷つけた、名誉毀損(きそん)の容疑。被害者が死亡した後の名誉毀損での立件は異例とみられる。竹内氏の妻が6月、同容疑で兵庫県警に告訴していた。
告訴状によると、立花容疑者は昨年12月、街頭演説で「(竹内氏が)警察の取り調べを受けている」などと言及。また、竹内氏の死後も立花容疑者は「明日逮捕される予定だった」などと虚偽の発言をしていた。

全国24年度の道路陥没9,866件 下水管など

国土交通省のまとめによると、2024年度に全国の道路で起きた陥没は計9,868件に登ることが分かった。2023年度の1万2,209件から2割減となった。原因別では上下水道管などの地下埋設物の破損が全体の約2割に上り、同省は自治体に適切な点検を求めるとしている。
陥没場所は直轄国道が72件(1%)、自治体管理の国道を含む都道府県道1,169件(12%)、市区町村道8,625件(87%)だった。発生原因は、側溝などの道路排水施設が最多の3,583件(36%)。上下水道やガス管、通信ケーブルなどの地下埋設物が大半を占める「道路占有物」は計1,841件(19%)あり、大半が下水道(1,331件)となっている。

中国 レアアース輸出規制強化を1年延期

中国商務省は11月7日、10月上旬に発表したレアアースの輸出規制強化について、実施を1年間停止すると発表した。即日発効し、停止期間は2026年11月10日まで。10月末の米中首脳会談での合意を受けた措置。
ただ、中国産レアアースを巡り、米中両国間で認識に”ずれ”がある。米国側が公表した合意の詳細によると、「事実上撤廃する」はずだった、それ以前に中国が発動した輸出規制については、中国商務省からは言及がなく、”火だね”になる可能性がある。

参院選 若年層投票率 大幅増 20代後半14㌽

総務省がまとめによると、7月の参院選の年齢別投票率(抽出調査)で、2022年の前回選や2024年の衆院選と比べて19〜39歳の若い世代の投票率が大幅に上昇したことが明らかになった。
参院選全体の投票率は58.51%で、前回選(52.05%)6.46ポイント上回った。これまで投票に行く比率が低かった若者や現役世代が積極的に投票したことが、全体の投票率向上につながった。
上昇幅が最も大きかったのは20歳代後半(51.97%)で、2022年参院選(37.26%)や2024年衆院選(38.19%)から14ポイント前後向上した。30歳代前半は56.06%で2022年の前回選から約12ポイント、30歳代後半は56.92%で同じく約11ポイント上昇した。

大谷 3年連続4度目シルバースラッガー賞

大谷翔平選手が3年連続4度目の「シルバースラッガー賞」に選出された。同賞はMLBでポジション別に最も打撃に優れた選手に贈られるもので、ナ・リーグのドジャースの大谷は指名打者(DH)部門で選ばれた。ア・リーグのエンゼルス時代を含め通算で3年連続4度目の受賞となる。ア・リーグ外野手部門で3度受賞のイチローを抜き、日本人選手で単独最多となった。

冷凍ホタテ 対中輸出再開 全面中止後初

北海道産の冷凍ホタテ6トンが中国に出荷され、輸出が再開されたことが分かった。中国が2023年8月、東京電力福島第1原発事故の処理水の海洋放出に伴って、中国政府が日本産水産物の輸入を全面的に中止して以来、出荷は初めて。
ただ、11月6日時点で、中国に輸出できるのは3事業者にとどまっている。