競馬のエリザベス女王杯 スタニングローズV, G1 2勝目

競馬の第49回エリザベス女王杯(牝馬、2200m芝、G1、17党出走)は11月16日、京都競馬場で行われ、3番人気のスタニングローズ(クリスチャン・デムーロ騎乗)が2分11秒1で優勝、G1レース2勝目を飾った。1着賞金1億3,000万円を獲得した。このレース、C.デムーロ騎手は2勝目、高野友和調教師は初勝利。
スタニングローズは好位置でレースを進め脚をため、最後の直線で末脚を爆発させ一気に抜け出し、後続馬の追撃を許さなかった。2馬身差の2着に12番人気のラヴェル、3着に2番人気のホールネスが入った。1番人気に支持されていたレガレイラは直線伸びきれず、5着に終わった。

夜間中学 外国人通学増で日本語指導指針策定へ 文科省

文部科学省は来年度、外国人の通学車が増えている夜間中学での日本語指導のガイドライン(指針)を新たに策定する方針を固めた。効果的な日本語指導の方法を指針としてまとめ、外国人の生徒の日本語教育改善につなげたい考え。
義務教育を修了しなかった人らが通う夜間中学は、夜の時間帯に授業を行う中学校で、教員免許を持つ先生の指導する課程を修了すれば中学校の卒業資格が得られる。2024年4月時点で24都道府県に53校あり、政府は2027年度までにすべての府県、政令指定都市に設置する目標を掲げている。
生徒は、不登校などの事情で十分な教育が受けられなかった人らのほか、母国で義務教育を受けていない外国人らの割合が7割近くを占めている。

第2次石破内閣発足 30年ぶり少数与党 難しい舵取り必至

自民、公明両党の連立による第2次石破内閣が11月11日夜、皇居での首相親任式と閣僚認証式を経て発足した。自公両党は衆院で過半数を保持しておらず、石破首相は30年ぶりの少数与党内閣で厳しい政権運営を余儀なくされる。
石破首相は、今後の政権運営について「自公の連携を基盤としつつ、できるだけ多くの党の理解を得て謙虚に取り組んでいく」と述べた。そのうえで、外交・安全保障や治安・防災、日本の活力回復などを政権の優先課題として打ち出した。

佐々木朗希 メジャー挑戦へ ロッテ移籍容認 マイナーから

プロ野球の千葉ロッテマリーンズは11月9日、佐々木朗希投手(23)について、ポスティングシステムによる米大リーグへの移籍を容認したと発表した。同システムは海外フリーエージェント(FA)権を持たない日本選手が大リーグ移籍を目指す場合の利用する制度。今後、国内の手続きを経て、米大リーグ機構(MLB)から全30球団に獲得可能選手として公示される。
ただ、23歳の佐々木の場合「25歳ルール」が適用される。25歳未満の米国外選手との契約を定めた大リーグの労使協定により、マイナー契約しか結ぶことができず、年俸も低く抑えられることになる。この点、佐々木も「マイナー契約からはい上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」との談話を出している。

公明党新代表に斉藤国交相 自公, 連立維持で合意 

公明党は11月9日、臨時党大会を開き石井啓一代表(66)の後任に斉藤鉄夫国土交通相(72)を起用する人事案を承認した。代表代行には竹谷とし子参院議員(55)の登用を新たに決めた。斎藤氏は同党の政調会長や幹事長を歴任。衆院広島3区選出で当選11回。2021年10月の岸田政権発足時から国交相を務めている。
党大会後、斉藤新代表は石破首相(自民党総裁)と初めての与党党首会談に臨み、連立政権の維持に向けて政治改革の水深などを掲げた政権合意書に署名した。

人間国宝 三代・吉田簑助さん死去 91歳 文楽人形遣い

人形浄瑠璃文楽の女形人形遣いの人間国宝で、文化功労者の三代・吉田簑助(よしだ・みのすけ、本名:平尾勝義)さんが11月7日、大阪市内の病院で死去した。91歳だった。告別式は12日正午、大阪府吹田市桃山台、公益社千里会館で執り行う。喪主は妻、平尾匡子(きょうこ)さん。大阪市生まれ。父は人形遣いの桐竹紋太郎。

松本人志さん 報道巡る文春への訴え取り下げ、終結

ダウンタウンの松本人志さん(61)から同意なしに性的行為をされたとする女性の証言を報じた「週刊文春」の記事について、松本さんが名誉を傷つけられたとして東京地裁に、同誌を発行する文藝春秋および編集長などに5億5,000万円の損害賠償をなどを求めた訴訟は11月8日、松本さん側が訴えを取り下げ、終結した。
松本さんと文春側の代理人弁護士が同日夕、連名の書面で明らかにした。話し合いで訴え取り下げに合意し、取り下げにあたって金銭の支払いはないとしている。
吉本興業は同日、ホームページで松本さんのコメントを発表。松本さんは「強制性の有無を直接示す物的証拠はないことを確認いたしました」としたうえで、「これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をおかけすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることとしました」と述べている。
また、女性らが参加する会合に出席したことは認め、「不快な思いをされたり、心を痛められたりした方々がいらっしゃったのであれば、率直におわび申し上げます」と謝罪している。

10月近畿の倒産23.4%増 サービス業, 建設業などで著増

東京商工リサーチのまとめによると、10月の近畿2府4県の倒産件数(負債総額1,000万円以上)は、前年同月比23.4%増の242件で、2カ月連続で前年同月を上回った。船井電機(本社:大阪府大東市)が破産手続きを開始した影響で、負債総額は前年同月の6.2倍の658億5,000万円に上った。このうち船井電機の負債総額は469億6,400万円で、全体の7割を占めた。
産業別の倒産件数は「サービス業他」が17.9%増の92件で最も多く、以下「建設業」が23.8%増の52件で続き、人手不足や資材高の影響を受けやすい業種で増加が目立った。

会計検査院 不当な支出21.9億円 コロナ医療交付・補助金

会計検査院は11月6日、新型コロナウイルスの診療体制を整備する国の交付金や補助金を巡り、医療機関の不当な申請に基づく支出が計21億9,000万円に上ったことを明らかにした。一部の医療機関は虚偽の納品書を提出していた。検査員は国や自治体についても「審査が不十分だった」と指摘している。
検査員が同日公表した2023年度の決算検査報告書で指摘された国による税金の無駄遣いや不適切会計は、前年度比12%増の648億円(345件)。このうち法令違反などにあたる「不当事項」は77億円(294件)だった。