中国の2月新築マンション6割弱の都市で値下がり

中国国家統計局が3月16日発表した2022年2月の主要70都市の新築住宅価格動向によると、1月との比較で、全体の6割弱の40都市で下落、27都市で上昇し、3都市で横ばいだった。下落が1都市増え、上昇が1都市減った。
大都市の上昇率が鈍り、中小都市でも価格の下落圧力が強まった。各都市平均の価格変動率は0.1%のマイナスで、6カ月連続で下落した。
都市の規模別でみると、北京、上海、広州、深圳の「1級都市」のマンション価格は平均で前月を0.5%上回った。省都クラスの「2級都市」は横ばいだった。それ以下の「3級都市」は0.3%下落し、1月からマイナス幅が拡大した。

家計の金融資産21年末に初の2,000兆円超 預貯金滞留

日銀が3月17日発表した2021年10~12月期の資金循環統計(速報)によると、2021年12月末時点で家計の金融資産は前年同期比4.5%増の2,023兆円と、初めて2,000兆円を突破した。増加は7四半期連続。コロナ禍の生活で個人消費の抑制が続き現金・預金が積み上がったため。
内訳をみると、現金・預金が3.3%増の1,092兆円と最も多く、次いで保険・年金・定型保証の540兆円が続いている。株高・円安も個人の金融資産を膨らませた。

宮城・福島で震度6強 東北新幹線脱線 影響長期化も

宮城県登米市や福島県相馬市などで3月16日午後11時36分ごろ、震度6強を観測する地震が発生した。震源は福島県沖で、深さは約57km。地震の規模を示すマグニチュード(M)7.4と推定される。
この地震で東京発仙台行きの東北新幹線やまびこ223号が白石蔵王(所在地:宮城県白石市)の約2km手前で17両中16両が脱線した。78人が乗っていたが、けが人はいない。同線は那須塩原-盛岡間の上下線で運転を取り止め、運行する東京-那須塩原間、盛岡-新函館北斗間の上下線も列車本数を大幅に減らす。
地震の被害、設備の点検の結果によるが鉄道橋脚などにひび割れが走っている部分がみられ、運転の全線再開までには相当な時間がかかる見込み。

ベトナム 3/15から外国人観光客の受け入れ再開

ベトナム政府は3月15日、外国人観光客の受け入れを同日から再開することを正式に決めた。新型コロナウイルス禍で一時停止していた日本や韓国など13カ国に対するビザ免除措置を再開した。これにより対象国の場合、ビザなしで入国から15日間の滞在が可能になる。
周辺国よりも厳格だった渡航制限を全土で緩和することで、経済の立て直しにつなげたい考え。同国が外国人観光客を受け入れるのは2020年3月以来、約2年ぶり。

ウクライナ避難民300万人超え 歴史的難民危機

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のまとめによると、ロシアによる軍事侵攻後、ウクライナから周辺国に逃れた避難民が、3月15日夜(日本時間16日未明)時点で300万381人となった。ウクライナの人口の約7%が国外へ脱出したことになる。
第2次世界大戦後、欧州では最速のペースで増え続けており、歴史的な難民危機状況に陥っている。受け入れ先で最多はポーランドの約183万人、次いでルーマニアの約46万人、モルドバ約34万人などが続く。

21年の自殺者2万1,007人で高止まり 女性2年連続増 

警察庁の自殺統計(確定値)に基づく厚生労働省のまとめによると、2021年の自殺者数は前年より74人減の2万1,007人だった。女性の自殺者数が42人増の7,068人に上った。男性は116人減の1万3,939人で12年連続の減となった。ただ、全体の数値は新型コロナウイルス流行前の2019年より838人多く、高止まりとなっている。
女性の自殺の動機・原因は「健康問題」が最多で、前年比144人減の4,375人。次いで「家庭問題」が65人増の1,357人で、内訳は「夫婦関係の不和」223人、「家族の将来の悲観」215人などと続いた。「経済・生活問題」も29人増えて454人に上り、うち「生活苦」が185人と最も多かった。