福井”県民衛星”打ち上げ成功 自然災害の被害の把握に活用

福井県と同県内企業などが開発した超小型衛星「すいせん」を搭載したロシアのソユーズロケットが3月22日、中央アジア、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、すいせんの地球周回軌道投入に成功した。
県花にちなんで名付けられたすいせんは、日本初となる自治体主導の”県民衛星”。自然災害の被害の把握に活用するほか、製造などの知見を県内の新産業育成に生かすのが狙い。

生活困窮子育て世帯、時短営業協力店に2兆円支出を閣議決定

政府は3月23日、新型コロナウイルス対策予備費から2兆1,692億円を追加支出することを閣議決定した。生活に困窮する子育て世帯に子ども1人当たり5万円を配る給付金や、営業時間の短縮要請に応じた飲食店への協力金に充てる。この結果、2020年度の補正予算で計11兆5,000億円を積み、巨額の計上に批判もあったコロナ予備費は、約5,000億円を残して大半を使い切ることになる。

日本 自動配送ロボ 21年度にも全国の公道走行可能に法改正へ

政府は2021年度にも自動配送ロボットの公道使用を認める。小型で低速走行する機種に限り、全国で歩道を走れるようにする。現行制度は自動走行するロボットについて、法律上の明確な規定がなく、公道走行は認められていない。2021年の通常国会や臨時国会で道路交通法や道路運送車両法などの法改正を目指す。
新型コロナウイルスの感染拡大による感染予防対策で、需要が高まる自動配送ロボットの物流・宅配業界での活用を想定している。

南シナ海・南沙諸島に中国漁船220隻集結 フィリピン政府が確認

フィリピン政府は、南シナ海の南沙(英語名:スプラトリー)諸島のサンゴ礁周辺に3月初旬、約220隻の中国漁船が集結していたことを確認したと発表した。共同通信によると、同政府は中国の海上民兵が配備したとみており、ロクシン外相は3月21日、外交ルートを通じて中国側に抗議したとツイッターで明らかにした。また、ロレンザーナ国防相は21日の声明で、「侵略をやめ、海洋主権を侵害している船舶を直ちに撤退させるよう中国に迫る」と迫った。

コロナ関連破たん 小規模含め累計1,208件 息切れで増加必至

東京商工リサーチのまとめによると、3月19日16時時点で新型コロナウイルス関連の影響による飲食業をはじめとする企業の経営破たんは累計で1,208件に上った。
このうち負債額1,000万円以上が1,153件(倒産1,069件、準備中84件)、負債額1,000万円未満の小規模の破たんが55件だった。
緊急事態宣言は首都圏の1都3県でも3月21日に解除されたが、早晩リバウンドが起こることは必至とみられ、そのため都心部を中心に営業時間は1時間程度延長されるものの、飲食店の時短営業は続けられる。その結果、「息切れ」による破たん、先行き見通し難による「諦め」型などにより、コロナ禍による企業の経営破たんは今後さらに増加する可能性が高まっている。

体を再生するウミウシ仲間・コノハミドリガイ発見 奈良女子大

奈良女子大の 研究グループはウミウシの仲間、コノハミドリガイが、頭だけ残して体の大部分を自ら切り離した後、体全体を再生することを発見したと発表した。観察の結果、16匹のうち6匹が心臓などを含む体の大部分を自ら切り離した後、およそ3週間で体全体を再生したという。
ウミウシは餌の海藻の一部を細胞に取り込み、光合成を行って生き続けているとみられるが、再生のメカニズムは分かっていない。

東京五輪 苦渋の開催優先 海外客断念で消費1,500億円失う

東京五輪・パラリンピックで海外からの一般観客受け入れが”コロナ禍”により、近代五輪史上、初めて見送られた。安全・安心を最優先に、開催国の日本側とIOC双方にとって開催を優先する苦渋の決断となった。ただ、海外客断念に伴い、海外客に向けに販売されたチケットおよそ63万枚など1,500億円の消費を失うことになる。

東京五輪パラリンピック 海外客受け入れ断念 5者協議で決定

日本政府と東京都、大会組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)の5者は3月20日夜、代表者による協議をオンラインで行い、今夏の東京五輪、パラリンピックをめぐり、海外からの一般観客の受け入れを見送りを正式に決めた。
変異した新型コロナウイルスの世界的な拡大が続き、大規模に海外観客を受け入れれば大会の安全を確保することが難しいと判断した。日本側が見送りの意向を示し、IOCとIPCが受け入れた。

新型コロナによる人権侵犯175件「差別的待遇」が4割余

日本の法務省は3月19日、新型コロナウイルスに絡み全国の法務局に昨年寄せられた人権侵害の相談のうち、救済手続きを開始した「人権侵犯事件」175件だったと発表した。このうち、「差別的な待遇」が74件で全体の4割余を占め、「プライバシー侵害」が41件、「労働関係」が32件それぞれあった。