国際エネルギー機関(LEA)は11月4日、世界各国が公表した最新の温暖化ガス排出削減目標を分析した結果、目標が完全に達成されれば産業革命からの気温上昇を今世紀末時点で1.8度に抑えられるとの見解を公表した。
COP26でインドのモディ首相が2070年までに排出を実質ゼロにする目標を発表。最近、中東諸国やロシアなども実質ゼロ目標を公表していること、加えて強い温室効果を持つメタンを2030年までに2020年比30%減らす枠組みに約100カ国・地域が参加したことなどが気温の上昇幅を押し下げた。
地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」は産業革命前からの気温上昇を2度未満、できれば1.5度以内に抑えることを目指している。
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インド 2070年に温暖化ガス排出ゼロ 首相COP26で表明
インドのモディ首相は11月1日、英グラスゴーで開かれている第26回気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で演説し、2070年までに温暖化ガス排出の実質ゼロを目指すと表明した。インドが排出ゼロ目標を示すのは初めて。
長期で排出量を実質ゼロにする目標を巡っては、日米欧など先進国が2050年までと期限を置いているほか、中国やロシア、サウジアラビアなどの新興国は2060年に設定している。インドはさらに10年遅い2070年にした。
モディ首相はインドの人口は世界の17%を占めるが、温暖化ガス排出量は5%にすぎないと説明。2030年までに再生可能エネルギーなど非化石燃料による発電容量を500GW(ギガワット)にするほか、エネルギー需要の50%を再生可能エネルギーで賄う方針を示した。