岐阜大 フキノトウの苦み成分「ペタシン」がん抑制

岐阜大大学院の創薬研究グループは、日本原産植物のフキノトウに多く含まれる成分ペタシンが、がん細胞の増殖と転移を抑制することを発見したと発表した。既存の化合物、フェンホルミンと比べ1,700倍以上の、増殖、転移阻害効果があり、正常な組織への副作用を抑えつつ、抗がん効果を発揮するつことも確認した。この発見により、副作用の少ない新たな抗がん剤の開発が期待される。

コロナ重症者2,223人 3日連続で最多更新 大阪588人

厚生労働省は9月4日、新形コロナウイルスに感染して治療中の重症者が3日時点で2,223人になったと公表した。前日から2人増え、3日続けて過去最多を更新した。これまで最多だった5月下旬の約1.6倍に上っている。大阪府で588人、首都圏1都3県で111人。愛知県で82人などとなっている。

保育所の感染拡大で全面休園,15都道府県185カ所に,過去最多

厚生労働省の9月2日時点のまとめによると、新型コロナウイルスの感染者が出たために全面休園している認可保育所や認定こども園などが、少なくとも15都道府県の185カ所に上り、過去最多となったことが分かった。デルタ株の広がりによるもの。15都道府県は北海道、青森、山形、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、静岡、愛知、京都、島根、岡山、香川、福岡。
感染者が発生した保育所などは全国で5,141カ所、保育士ら職員の感染者は5,229人で、いずれも初めて5,000を超えた。利用乳幼児の感染者は5,829人となっている。

パラ車いすテニス女子で上地結衣が銀メダル 日本勢初

東京パラリンピック第11日の9月3日、車いすテニス女子で第2シードの上地結衣(27)は、第1シードのデフロート(オランダ)に3-6、6-7のストレートで敗れ、悲願の金メダル獲得はならなかった。世界ランク1位の女王に屈した。上地は日本のエースだが、通算対戦成績は上地の15勝22敗と苦戦している。
ただ、この試合では意地を見せた。後がなくなった第2セットの4-5から驚異的な粘りで、タイブレークに持ち込むなど、最後まであきらめないプレーを見せた。車いすテニス女子種目で銀メダルは日本人初。

河野氏・石破氏ら出馬を検討 慌しくなった自民党総裁選

菅首相の任期満了の9月末での退陣意向表明を受け、自民党総裁選の動きが急に慌しくなってきた。石破茂元幹事長は9月3日、これまで出馬に慎重な考えを示してきたが一転、出馬を検討する考えを示した。河野太郎規制改革担当相も出馬を検討する見通しだ。河野氏もこれまで自身の出馬について、「まずワクチン接種、いまの仕事をしっかりやりたい」として慎重だった。このほか、高市早苗前総務相も出馬に意欲をみせている。総裁選にはすでに岸田文雄前政調会長が出馬表明している。

渋沢栄一 新1万円札の印刷始まる 24年度から流通

肖像画に「近代日本経済の父」と呼ばれ、明治から昭和にかけて産業界をリードした渋沢栄一が描かれた、新しい1万円札の印刷が9月1日、始まった。2024年度から流通が始まる。
偽造防止のために20年ぶりに刷新された新札では、最先端の技術を用いたホログラムなどが使われているほか、額面の数字がこれまでより大きくなっているという。
五千円札には女子教育の先駆者とされ津田塾大学の創始者である津田梅子、千円札には破傷風の治療法を開発するなど「近代日本医学の父」といわれる北里柴三郎が採用され、いずれも2024年度の上半期から流通する予定。

パラ自転車女子個人ロードで杉浦佳子2冠 50歳で偉業

東京パラリンピック第11日の9月3日、自転車の女子個人ロードレース(運動機能障害C1~3)で50歳の杉浦佳子が個人ロードタイムトライアルに続いて金メダルを獲得した。45歳の時、自転車レースで転倒し、右半身のマヒや記憶障害を負った。リハビリを兼ねて続けた自転車競技で頭角を現し、2018年世界選手権のタイムトライアルで優勝している。

パラ競泳 鈴木が50自で銀,5個目メダル 山田も50背で銀

東京パラリンピック第10の9月2日、競泳男子50m自由形(運動機能障害S4)の鈴木孝幸が銀メダルを獲得した。今大会出場全5種目でメダルを取り、通算10個目。
女子50m背泳ぎ(運動機能障害S2)の山田美幸も2位を確保。日本の史上最年少メダリストとなった100mに続いて2つ目の銀メダルを獲得した。