インド・デリー首都圏の新型コロナウイルスの抗体保有率97%

インドの首都ニューデリーで、新型コロナウイルスの抗体保有率が97%に上ったことが地元警察の調査で分かった。新規感染も激減しており、集団免疫に近い状態を獲得した可能性がある。感染を防ぐのに必要な抗体量がいつまで維持できるのか、新たな変異型に効果があるかは不明だ。
調査は9~10月、デリー首都圏政府が2万8,000人を対象に実施。1月の前回調査では約56%だったが、8カ月で急上昇した。読売新聞が報じた
インドは4~5月、デルタ株の感染拡大に見舞われた。ピーク時の1日の新規感染者数は全国で40万人、首都では2万8,000人に上り、首都圏政府はロックダウンを実施した。

子ども庁創設「23年度の早い時期」政府の基本方針原案

子ども政策の司令塔となる「子ども庁」の創設に向け、政府が年末までに策定する基本方針の原案が判明した。これによると、創設時期を「2023年度のできる限り早い時期」と明記し、各省庁への「勧告権」を持つ専任の閣僚を設置する方針。今後、与党との調整を踏まえ、野田聖子少子化担当相を中心に基本方針を取りまとめる。2022年の通常国会に新組織の設置法案を提出する。

大阪知事 ドバイ万博「ジャパンでー」コロナで訪問見送り

大阪府の吉村洋文知事は11月30日、アラブ首長国連邦(UAE)で開催中のドバイ万博で12月11日に予定されている「ジャパンデー」に現地を訪問しない意向を示した。急速に感染拡大する新型コロナウイルスの「オミクロン型」の感染リスクを考慮した。ジャパンデーは吉村氏と松井一郎大阪市長が参加し、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)をPRする予定だった。

大谷にマルティネス賞 最も活躍した指名打者 日本選手初

米大リーグ機構(MLB)は11月29日、今季最も活躍した指名打者(DH)に贈られる「エドガー・マルティネス賞」にエンゼルスの大谷翔平(27)を選出したと発表した。1973年から始まった同賞に、日本選手が選ばれるのは初めてで、ア・リーグ最優秀選手(MVP)との同時受賞は史上初。

日本の総人口1億2,614万人に 5年で94万人減 20年国勢調査

総務省は11月30日、2020年国勢調査の確定値を公表した。外国人を含む総人口は2020年10月時点で1億2,614万6,000人だった。2015年の前回調査から94万9,000人ほど減少し、2回連続で少なくなった。
経済活動の主な担い手の生産年齢人口(15~64歳)は3%減の7,508万8,000人と、この5年でおよそ226万6,000人減少した。14歳以下の子どもの人口は6%減の1,503万2,000人だった。一方で65歳以上人口yは7%増の3,602万7,000人と少子高齢化が鮮明になった。
世帯数は、一人暮らしが増えたことで5,570万5,000世帯と過去最高を更新した。単身世帯は2,115万1,000世帯と全体の38%を占めた。都道府県別では39道府県の人口規模が縮小した。減少率が最も高かったのは秋田県で6.2%だった。100万人を下回ったのは福井県や和歌山県など10県に上った。

オミクロン株 国内初確認 ナミビアから成田に到着の男性

厚生労働省は11月30日、ナミビアから成田空港に到着した30代男性(外交官)が、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」に感染していたことが分かった。国内で確認されたのは初めて。男性は発熱症状があり、検疫所が用意した施設で療養している。同行していた家族2人は検査の結果、陰性だった。

大阪・関西万博をPR コブクロにテーマソング依頼 中之島

大阪府や大阪市は11月28日、大阪・中之島公園で2025年の大阪・関西万博への機運を盛り上げるイベントを開いた。集まったおよそ4,500人の観客には、新型コロナ感染拡大防止のため、2回のワクチン接種の証明書などのほか身分証明書の提示が求められ、スタッフが一人ひとり確認していた。
イベントでは特設ステージが設けられ、吉村知事や松井市長、若宮万博担当相らが登場。同万博のアンバサダーを務めるコブクロに万博のテーマソングを依頼し、コブクロは快諾した。この後、コブクロが3曲を披露し、訪れた人たちは彼らの歌声に聴き入っていた。

和歌山・温州みかんをベトナムに初輸出 有田川町で出発式

和歌山県・温州みかんのベトナムへの輸出が11月28日、10月に病害虫の防除や農園の事前登録などの条件を満たして解禁されたことを受けて、全国で初めて出荷されることになり、有田川町の選果場で出発式が行われた。事前に検疫を済ませて箱詰めされたみかんがトラックに積み込まれ、成田空港に向けて出発した。
和歌山県によると、今シーズンは2トンの輸出見込んでいて、12月から最大都市ホーチミン市のスーパーなどで販売されるほか、SNSやフリーペーパーを使ってPR活動を行うという。産地の「JAありだ」では、「糖度が12度以上と例年より甘い出来になっており、来年度以降の輸出量が増えることを願っている」としている。