米軍がアフガニスタンからの撤退完了を発表

米中央軍のマッケンジー司令官は米東部時間8月30日(日本時間8月31日)、米軍がアフガニスタンからの撤退を完了したと発表した。マッケンジー氏は現地からの軍の撤退完了と「米国市民、第三国の国民、攻撃を受けやすいアフガニスタン人の救出作戦の終了をここに宣言する」と述べた。ただ、同氏は救出すべき人すべてを退避させられずに、一部現地に残っていることも認めた。こうした状況を含め、米国はじめ国外に居住するアフガニスタン人から失望の声が挙がっている。

全国知事会 新会長に平井鳥取県知事 コロナ対策に全力

全国知事会は8月30日、都内で全国知事会を開き、徳島県の飯泉知事の後任の新会長に、先日無投票で当選が決まった鳥取県の平井知事を正式に選出した。平井氏は、「政府には従来の手法を超えるような対策を求めていきたい」と述べ、新型コロナウイルス対策に全力を尽くす決意を強調した。
平井氏は総務省出身で、全国知事会では新型コロナウイルス緊急対策本部の本部長代行を務めてきた。

シンガポール 人口の8割ワクチン接種完了 マスクは維持

シンガポールのリー・シェンロン首相は8月29日、全人口の8割が新型コロナウイルスのワクチン接種を完了したと発表した。自宅への訪問接種など積極的な働きかけが奏功、高い接種率の実現につながった。そして、リー氏は「デルタ株の感染をゼロにするのは不可能」とし、今後について「社会活動を一気に正常化するのではなく、注意深く徐々に前に進んでいく」と述べた。このため同国は、マスク着用を引き続き義務付けるなど、厳格な感染抑制策を維持している。

空飛ぶクルマ ヘリ・ドローンと統合管理 技術開発 経産省

経済産業省は「空飛ぶクルマ」の実用化に向け、ドローン(小型無人機)やヘリコプターと飛行ルートをすみ分け運航管理の技術開発を進める。同じ高度の空域を飛ぶ機体の飛行情報を統合管理して、衝突しないよう調整する。政府が予定する2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)での実証実験までに技術の確立を目指す。
空飛ぶクルマは、国土交通省と経産省が飛行を認める高度について、要件の検討を進めている。日本経済新聞が報じた。

政府 万博会場周辺の整備計画決定 府市が規制緩和要望

日本政府は8月27日、国際博覧会推進本部を開き、2025年の大阪・関西万博に向けて、大阪メトロ中央線の会場の夢洲への延伸など会場周辺の整備計画を決めた。これを受けて、井上万博担当相が大阪を訪れ、吉村知事、松井市長と会談し、計画の決定を伝えた。
一方、大阪府市は、例えば「空飛ぶクルマ」など先進的な技術開発を紹介する展示が可能になるよう、必要な法整備や規制緩和を要望した。これに対し、井上担当相は「菅首相も規制改革には積極的で、万博まで3年8カ月、政府の対応をスピードアップさせたい」と述べた。