国連世界食糧計画(WFP)は8月19日、タリバンが制圧したアフガニスタンで1,400万人が深刻な飢餓に直面しているとし、年末までに支援のため2億ドル(約220億円)が必要とし、国際社会に呼びかけた。
WFPによると、アフガンの3人に1人が飢えに苦しみ、子どもは200万人が栄養不良の状態にある。数十年にわたる紛争だけでなく、深刻な干ばつや新型コロナウイルスの感染拡大による貧困が原因。タリバンの進攻によって多くの人々が避難を余儀なくされ、食料不足に一段と拍車がかかる可能性がある。
全国知事会 ”ロックダウン”の検討要求 国に緊急提言
全国知事会は8月20日、新型コロナウイルス対策本部の会合をオンラインで開き、国への緊急提言を協議した。感染力が強いデルタ株の急拡大のもとでは「緊急事態宣言ではもはや効果を見いだせないことは明白」と指摘。人の流れを抑える時限的な措置として、多くの知事からロックダウン(都市封鎖)のような強力な方策の検討を重ねて要求する声が挙がった。近く政府に提出する方針。
中国 初の個人情報保護法案11/1施行 国外企業にも適用
中国国営新華社通信によると、中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会は8月20日、個人情報保護法案を可決した。11月1日に施行する。中国で個人情報の保護に絞った法律の制定は初めて。
ただ、プライバシー保護を理由とした規制強化がさらに進み、IT業界への締め付けが強まる恐れもある。同法では、個人情報の収集時に本人の明確な同意の取得を義務付けるほか、情報の国外移転を制限する。中国国内の個人情報を扱う場合、国外の企業にも同法を適用するとしており、日本を含む各国企業も対応を迫られる可能性がある。
新型コロナの重症者1,816人 8日連続で過去最多を更新
厚生労働省は8月20日、新型コロナウイルスに感染して治療中の全国の重症者が19日時点で1,816人になったと公表した。前日から51人増え、8日連続で最多を更新した。重症者数は7月後半から増え始め、1カ月間で4倍以上に急増した。コロナの”第4波”までで最多だったのは5月25日の1,413人。
俳優・千葉真一さん死去 82歳 新型コロナによる肺炎で
俳優の千葉真一さんが8月19日、新型コロナウイルスによる肺炎のため千葉県君津市の病院で亡くなった。82歳だった。千葉さんのマネジメントを手掛ける事務所が発表した。
千葉さんは1968年にドラマ「キイハンター」に主演し、当たり役に。1990年台には海外進出。「サニー・チバ」の愛称で人気を博した。
AIと衛星組み合わせた不審船監視システム運用へ
日本政府は、人工知能(AI)ト衛星ヲ組み合わせた新たな不審船監視システムの運用に向け、2022年度に実証実験を行い、2024年度にも開始する方針を固めた。沖縄県の尖閣諸島で長期間にわたる中国船による領海侵入が続いていることや、能登半島沖の「大和堆(やまとたい)」で、中国や北朝鮮の漁船による違法操業などが相次いでいるためだ。広域で迅速な監視態勢を構築する狙いがある。
システムは、衛星が取得した船舶の位置や速度などのデータをAIが分析し、不審な動きをする船舶を早期に探知する仕組み。海上保安庁が巡視船を派遣するなどして、迅速に追跡できる態勢を整える。読売新聞が報じた。
ベトナム・ホーチミン市の社会隔離9/15まで1カ月延長
ベトナム・ホーチミン市は8月15日、厳格な社会隔離措置を8月16日から9月15日まで延長することを決めた。新型コロナウイルスの封じ込めに向けて、同市では7月9日から適用期間を延長しながら、同措置による規制を継続してきたが、感染収束に向けた動きがみられないことから、1カ月間延長することとなった。
今回の措置延長で、午後6時から翌日午前6時までの時間帯の外出を制限するなど、従来の帰省を継続する一方で、配車アプリを活用した区・郡間の生活必需品の配送など許可される事業活動の範囲を広める形で、規制を緩和する内容も盛り込んでいる。
7月訪日客7カ月ぶり5万人超え 五輪関係者入国で
日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2021年7月の訪日外客数は前年同月の13.5倍となる5万1,100人だった。5万人を超えるのは2020年12月以来、7カ月ぶり。東京五輪関係の入国者が増え、総数を押し上げた。ただ、新型コロナウイルス流行前の2019年7月比で98.3%減に相当する。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止策の一環として、一部の例外を除き国境をまたぐ往来は停止されているほか、観光目的の入国は引き続き認められていない。
ミャンマー国軍の弾圧による累計死者1,000人超え
ミャンマーの人権団体「政治犯支援協会」(AAPP)は8月18日、国軍による弾圧で同日までに累計死者が1,000人を超え、1,006にn上ったたことを明らかにした。治安部隊の発砲を受けた人々のほか、身柄拘束中に当局から拷問を受けたり、新型コロナウイルスに感染したりして死亡したケースも含まれるという。
パラリンピック関連でコロナ陽性18人 累計615人に
東京五輪・パラリンピック組織委員会は8月18日、パラリンピック関連で18人が新型コロナウイルス検査で陽性になったと発表した。内訳は業務委託スタッフ11人、報道4人、大会関係者、組織委職員、ボランティア各1人。このほか、五輪関連で陽性が判明したのは4人で、内訳は業務委託スタッフ2人、大会関係者とボランティア各1人だった。この結果、両大会に関連する陽性者は累計で615人となっている。