インドネシアの首都移転に最大4兆円投資か ソフトバンク

インドネシアのルフット調整相(海事・投資)は1月17日、同国が計画しているジャカルタからカリマンタン島東部(東カリマンタン州)への首都移転に関し、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長から300億~400億ドル(約3兆3,000億~4兆4,000億円)程度投資する提案を受けたことを明らかにした。この件について、ソフトバンクは「具体的な金額は提示していない」と否定するコメントを出している。                                                 インドネシアは2019年8月、ジョコ大統領がジャカルタおよびジャワ島への一極集中を是正するため、首都を東カリマンタン州へ移転することを発表。移転費用は最大約466兆ルピア(約3兆7,500億円)要する見込みで、同国政府は民間投資も活用して開発を進める方針。

中国の人口初の14億人突破 出生数は3年連続減 少子高齢化進行

中国国家統計局は1月17日、2019年末の中国の総人口(台湾、香港、マカオを除く)が前年末と比べ、467万人増え14億5万人になったと発表した。中国の人口が14億人を超えるのは初めて。一方で人口抑制のため長期にわたって続けれていた「一人っ子政策」の廃止から4年、その動向が注目されていたが、出生数は前年比58万人減の1,465万人で、3年連続で減少。少子高齢化にいぜんとして歯止めがかかっていないことが明らかになった。

19年の訪日外客2.2%増の3,188万人 中国が959万人

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2019年の訪日外客数は前年比2.2%増の3,188万2,000人で、JNTOが統計を取り始めた1964年以降、最多となった。市場別にみると、韓国を除く19市場で過去最高を記録した。中でも中国が959万4,000人となり、全市場で初めて950万人を超えた。                                                                                なお、2019年12月の訪日外客数は前年同月比4.0%減の252万6,000人で、前年同月比10万人以上減り3カ月連続で前年同月を下回った。

中国の新型ウイルス患者62人に 武漢以外でも感染の疑い

中国湖北省武漢市の保健当局は1月19日、新たに17人の新型コロナウイルスによる患者の発症が確認され、感染患者は62人になったと発表した。このうち19人は症状が回復して退院したが、これまでに2人が死亡し、8人が重症という。一方、香港メディアは上海や広東省でも3人が感染した疑いがあると伝え、確認されれば中国国内では武漢以外で初めてとなる。

日新電機 ミャンマー人技能実習生の受け入れ支援

日新電機(本社:京都市右京区)は1月15日、外国人技能実習制度を活用して、協同組合日新電機協力会の組合員企業によるミャンマー人技能実習生の受け入れを支援すると発表した。今回第1期生として送り出し機関および監理団体と連携・協力し、協力会企業4社(オーランド、朝日計器製作所、京芝製作所、瀬川金属工業)が技能実習生計5人を採用した。この5人は受け入れ前に、まず送り出し機関および監理団体による研修カリキュラム(日本語教育、生活教育など)を受講する予定。                                      受け入れ企業での実習開始は本年夏ごろの見込み。日新電機は技能実習生が日本で円滑な技能実習が行えるようサポートするため、上記の基礎教育に加えグループ会社の日新電機ミャンマーで図面教育や実機を用いた技能教育を実施する予定。

追悼!阪神・淡路大震災から25年、震災の記憶と教訓を次世代へ

後の「震災関連死」を含め6,434人の犠牲者を出した阪神・淡路大震災から1月17日で25年。神戸市中央区の公園「東遊園地」では「刻(きざ)む」をテーマに、様々な数多くのボランティアにより、およそ5,000本の竹の灯籠に明かりが灯る中、地震が発生した午前5時46分に遺族や被災した人たちが黙とうして犠牲者を悼んだ。                              神戸市によると東遊園地の追悼の集いに訪れた人は午前7時の時点でおよそ7,500人に上り、節目の25年の思いがあるからか、昨年より2,000人多かった。このほか、17日は各地で防災訓練や災害について学ぶ教室なども開かれ、震災の記憶と教訓を次の世代につないでいく1日となった。

中国・武漢市の新型ウイルスによる肺炎 日本国内で初確認

厚生労働省などによると、中国湖北省武漢市で相次いでいる新型コロナウイルスによる肺炎が、日本国内でも初めて確認された。今回確認されたのは武漢市に渡航していた神奈川県在住の中国籍の男性。1月3日に武漢で発熱し、6日に日本に帰国した後、医療機関を受診し、肺炎の症状で入院した。国立感染症研究所が検査した結果、武漢市で相次いでいる新型コロナウイルスへの感染が確認されたという。武漢市ではこれまでに41人の患者から新型コロナウイルスが検出され、このうち61歳の男性1人が死亡している。

19年に早期・希望退職募集の日本の上場企業延べ36社・1万 1,351人

東京商工リサーチのまとめによると、2019年1~12月に早期・希望退職者を募集した日本の上場企業は延べ36社、対象人数は1万1,351人に達した。企業数、人数は2014年以降の年間実績を上回り、過去5年間では最多を更新した。                                      過去20年間で企業数、人数ともに最少を記録し、人員リストラ策も一服感の出た2018年(12社)と比較し、3倍増に膨れ上がった。人数も2014年以降、1万人を切る水準で推移していたが、底を打った2018年(4,126人)から3倍弱に増えた。

タイで新型ウイルス検出 中国以外で初

バンコク時事によると、タイ保健省は1月13日、バンコク近郊のスワンナプーム国際空港に到着した中国人女性(61)旅行者から、中国湖北省武漢市で多発している肺炎の原因とみられる新型のコロナウイルスと同型のウイルスが検出されたと発表した。中国以外で検出されたのは初めて。

中国の19年貿易額3年ぶり減少対米摩擦響く ASEANは拡大

中国税関総署のまとめによると、2019年の貿易総額は前年比1.0%減の4兆5,753億310万米ドル(約503兆6,500億円)だった。米国との貿易摩擦が響き、3年ぶりにマイナス成長となった。ただ、ASEAN(東南アジア諸国連合)との貿易が拡大し、米国との輸出入の落ち込み分を大幅にカバーした。その結果、小幅の減少にとどまった。