中国・武漢でロックダウン解除後初のクラスターを確認 再流行か

中国湖北省武漢市は5月11日、約1カ月前にロックダウン(都市封鎖)が解除されてから初となるクラスター(集団感染)が確認された)と発表した。これにより、新型コロナウイルスの再流行の懸念が高まっている。これまでのところ武漢市は5人の新規感染を報告。全員が同じ団地の住人だという。この結果、中国本土の新型コロナウイルス感染者数は累計8万2,918人となった。
直近で確認された新規感染者は全員、当初は無症状感染者に分類されていた。ただ、中国では無症状感染者は感染の症状を示すまでは、全体の症例数には含まれない。ロイターが報じた。

新型コロナウイルス関連倒産133件に 宿泊業が最多

帝国データバンクのまとめによると、新型コロナウイルスの影響で倒産した企業は5月11日夕方時点で133社に上ったことが分かった。このうち倒産81社、法的整理の準備中52社。
業種別にみると、ホテル・旅館の宿泊業が最も多く33社、居酒屋・レストランなど飲食店が13社、アパレル・雑貨小売店が12社などと続いている。都道府県別では東京都が28社、北海道が14社、大阪府が12社、兵庫県8社など、緊急事態宣言のもと「特定警戒都道府県」に指定されている13都道府県で全体の6割を占めている。

韓国・ソウルのナイトクラブで86人が集団感染 感染者著増の懸念も

韓国政府は5月11日現在、ソウルのナイトクラブで発生した新型コロナウイルスの集団感染について、訪れた人やその家族などを合わせて86人の感染が確認されたと発表した。今回確認されたのは5月2日未明に、ソウル市内の繁華街、梨泰院(イテウォン)のナイトクラブを訪れた人だが、別の日に訪れた人がいたほか、ソウル以外の地方から訪れた人もいたことが分かった。このため、同政府は感染していないか、確認しなければならない人が6,000~7,000人に上るとみており、感染者が一挙に増大する可能性があると懸念されている。
韓国は、新型コロナの感染封じ込めに成功したと宣言し、様々な店舗・施設の営業再開へ舵を切っていたが、この動向次第で外出制限の措置が出されることも予想される。

緊急事態宣言 感染者の減少続く県は前倒しで解除を検討

日本政府は全国にわたる緊急事態宣言について、5月14日に専門家会議を開き、新たな感染者の減少が続く特定警戒13都道府県の一部の県と、それ以外の34県の多くを対象に5月末の期限を待たずに解除を検討する方針。
判断の基準は、新たな感染者数が週単位で減少傾向にあり、人口当たりで一定数を下回っていることに加え、重傷者に対応できる医療提供体制が確保されているか、などの点となるもよう。
なお、東京都はまだ一定の規模で感染が続いていることなどから、解除の対象とならない見通し。

「ゴルゴ13」連載50年超で初の休載へ 作画スタッフの安全を考慮

さいとう・たかおさんの人気劇画作品「ゴルゴ13」が、50年以上にわたる雑誌連載で初めて、新作の掲載が見合わせられることになった。小学館の漫画雑誌「ビッグコミック」5月25日発売の次号から当面、新作の掲載を見合わせ、過去の作品を掲載する。新作の掲載再開の時期は現時点では未定。
これは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で制作を続けることが難しくなったため。ゴルゴ13は、10名を超えるスタッフによる分業体制で制作。その業務は”3密”すべてにあてはまる。こうした作画過程を継続することには限界があると判断した。
ゴルゴ13は、ビッグコミックで昭和43年から連載が続いている、世界をまたに命を懸けた寡黙な凄腕のスナイパー、デューク東郷を主人公にした劇画作品で、幅広い世代に支持されている。

在宅勤務「定着する」8割強、新型コロナ機に意識が変化

ビッグローブが新型コロナウイルス感染症の影響で、在宅勤務する20~60代の男女1,000人を対象に実施した「在宅勤務に関する意識調査」によると、日本で今後8割強が在宅勤務などリモートワークスが定着する可能性があると回答した。
「あなたは新型コロナウイルスの流行を機に日本企業に在宅勤務などのリモートワークスが定着すると思いますか」との問いに、「定着すると思う」が19.1%、「一部では定着すると思う」が64.8%、「ほとんど定着しないと思う」が12.7%、「定着しないと思う」が3.4%だった。すなわち83.9%が日本で在宅勤務などのリモートワークスが定着する可能性があるとみているわけ。
「あなたは今後も在宅勤務などリモートワークスをしたいと思いますか」との質問には、「通常時も在宅勤務などのリモートワークをしたい(する機会を増やしたい)」が53.0%と最も多く、以下「今回のような非常時には在宅勤務などのリモートワークをしたい」(42.4%)、「今後、在宅勤務などのリモートワークをしたいと思わない」(4.6%)が続いた。

東大 コロナ感染症治療法の早期確立めざし特定臨床研究開始

東京大学医学部附属病院は5月8日、肺炎を発症している新型コロナウイルス陽性患者を対象に、ファビピラビル(アビガン(R)錠200mg)とナファモスタットメシル酸塩(注射用フサン(R)50)の併用療法の特定臨床研究を開始したと発表した。これら双方の薬剤に有効性、安全性が認められた場合には、患者の重症化の防止、入院期間の短縮に寄与することが期待できるという。

世界の新型コロナ感染者400万人超す、死者約28万人に

米国ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによると、新型コロナウイルスの感染者は5月9日、世界全体で遂に400万人に達した。欧米はじめ南米、中東、そしてロシアなどでの感染拡大の勢いは依然として衰える気配がない。このうち米国は世界最多の130万人の感染者が確認されている。医療関係者の「まだ時期尚早ではないか」との指摘がある中、すでに30数州で経済活動再開へ動きつつあるだけに、米国の感染者数はさらに大きく増え続ける可能性がある。また、死者は世界全体で約28万人に上り、増え続けている。

北里大学・花王 新型コロナウイルスの感染抑制能持つ抗体を取得

北里大学大村智記念研究所ウイルス感染抑制Ⅰ研究室の片山和彦教授らと、Moleculor Engineering、花王安全性科学研究所の研究グループは5月7日、新型コロナウイルスに対して感染抑制能(中和能)を持つVHH抗体1の取得に成功したと発表した。
この研究成果は、新型コロナウイルス感染症の治療薬や診断薬の開発に繋がることが期待される。

イタリアの新型コロナの死者3万人超え 米国、英国に続き3カ国目

イタリア政府は5月8日、新型コロナウイルスに感染して死亡した人が前日より243人増えて3万201人になったと発表した。新型コロナの犠牲者が3万人を超えたのは米国、英国に続いて3カ国目。イタリアの感染者数は前日より1,327人増え21万7,185人に上っている。このうち、すでに9万9,023人は回復している。