『君たちはどう生きるか』アカデミー賞長編アニメ映画賞

第96回アカデミー賞授賞式が3月11日(日本時間)、米国・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、スタジオジブリ製作・宮﨑駿監督作品の『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞に輝いた。スタジオジブリの作品が同賞に輝くのは、第75回アカデミー賞の『千と千尋の神隠し』以来、21年ぶり2度目。

国交省 マンション「空き部屋」の緊急連絡先の届け出を

国土交通省はマンションの「空き部屋」対策で、マンション管理規約のガイドラインの改正案に、住民に緊急連絡先の届け出を求めることを盛り込んだ。国交省は来年度の改正を目指す。
分譲マンションに住んでいた人が亡くなり、管理組合には相続する人がいるかどうかも分からず放置されたまま、管理費なども滞納が続く。核家族化の進行で親子が遠く離れて暮らすケースが増えた結果、こうしたケースが数多く見られ、現行の管理規約だけでは事態の打開が困難になっているため。

英国 万博パビリオンのテーマ”COME BUILD THE FUTURE”

英国は3月8日、大阪市内で2025年大阪・関西万博に出展するパビリオンのコンセプトを発表した。テーマはよりよい未来をつくろう、との想いを込めて「COME BUILD THE FUTURE」。建物は箱型で、「偉大なことは小さな始まりから生まれる」という理念のもと、積み木を積み上げてひとつの建物にするイメージで、2012年のロンドンオリンピックで使われた資材も活用し、閉幕後も再利用することが可能だとしている。
パビリオン内では気候変動はじめ世界規模の課題の解決に貢献する英国の最新技術を展示する。パビリオンは近く着工し、今年10月中旬までに主な工事は終える見通しとしている。

物価高で1月実質賃金0.6%減 マイナスは22カ月連続

厚生労働省が3月7日発表した2024年1月毎月勤労統計調査(速報値、従業員5人以上の事業所)によると、1人あたりの賃金は物価を考慮した実質で前年同月比0.6%減少した。マイナスは22カ月連続。物価高に賃金上昇が追いつかない状況が続いている。ただ、実質賃金のマイナス幅は12月の2.1%から縮小した。

伊藤若冲 3.3mの巻物状の大作を新たに発見 福田美術館

京都市の福田美術館(所在地:京都市右京区)によると、江戸時代中期に京都で活躍した絵師、伊藤若冲の珍しい、色鮮やかな巻物状の大作が新たに見つかった。今回見つかったのは「果蔬図巻(かそずかん)」と名付けられた作品は、全長3.3m余の大作。
若冲の作風である鮮やかな色彩でぶどうやりんごなどの果物と、かぼちゃやとうがんなどの野菜合わせて40種類が繊細に描かれている。若冲76歳の時の作品とみられる。この作品は今年10月に福田美術館で一般公開される予定。

2月倒産23%増の712件 中小”息切れ”620件で9割占める

東京商工リサーチのまとめによると、2月の企業倒産(負債額1,000万円以上)は前年同月比23%増の712件に上った。増加は23カ月連続。物価高を要因とする倒産は57件と39%増え、価格転嫁しにくい中小零細企業の”息切れ”が目立った。人件費の上昇も経営悪化に拍車をかけている。年度末を迎え、増加基調が強まる可能性があり注視する必要がある。2月に700件台となるのは2016年以来8年ぶり。
産業別では小売業が73%増の88件、製造業が48%増の89件、卸売業が42%増の94件だった。業業院10人未満の企業が620件と全体の約9割を占めた。うち従業員5人未満の企業は538件で最多だった。

「ドラゴンボール」作者・鳥山明さん死去 68歳

週刊少年ジャンプの公式サイトによると、「ドラゴンボール」や「Dr.スランプ アラレちゃん」などの代表作で知られる漫画家、鳥山明さんが3月1日、急性硬膜下血腫で亡くなっていたことが発表された。葬儀は近親者のみで執り行われた。静謐を望む本人の意向により、弔問その他は一切辞退しているという。今後のお別れの会等については未定。

「カイロス」初号機打ち上げ 直前に延期 3/13以降に

宇宙ベンチャー、スペースワン(所在地:東京都)は3月9日、本州最南端の地、和歌山県・串本町で予定されていた民間初の小型ロケット「カイロス」初号機の同日打ち上げを、直前に13日以降に延期すると発表した。延期した理由は、警戒区域に船舶が入ったため。ロケット自体に問題は起きていないという。

石川県 3/9 新生「八重洲いしかわテラス」オープン

北陸新幹線が3月16日に金沢ー敦賀まで延伸開業するのを目前に控え9日、東京駅近くの八重洲に石川県の新しいアンテナショップ「八重洲いしかわテラス」がオープンした。岸田首相も「復興の拠点に」と早速、視察した。同アンテナショップはこれまで東京・銀座で営業していた。
新店舗は、同県産の杉を使った和傘をモチーフにした天井や能登半島の珪藻土を使った温かみのある壁が特徴。店内では食品や工芸品などおよそ1,000点を取り扱う。能登の復興を後押ししようと輪島塗の製品や名産の塩を使ったクラフトビールなども置かれているが、地震の影響で出荷できないものも多く、能登地方の商品は全体の1割程度にとどまっている。

大阪府 訪日客から「徴収金」制度検討 観光公害対策

大阪府の吉村洋文知事は3月6日、府内に宿泊するインバウンド(訪日客)に一定額の負担を求める「徴収金」制度の創設を検討することを明らかにした。すでに導入している宿泊税とは別に徴収し、観光資源の保護やオーバーツーリズム(観光公害)対策に充てる。導入されれば全国初となり、2025年大阪・関西万博が開幕する同年4月の運用開始を目指す。
4月にも有識者会議を設置し、対象となる宿泊客や徴収金の額などを詰める。吉村氏は徴収額について、宿泊税と同程度になるとの見方を示している。府は現在、1泊7,000円以上の国内外の宿泊客を対象に100〜300円の宿泊税を課税している。