テンハッピーローズ優勝 牝馬のマイル女王に 大波乱演出

競馬の、牝馬によるマイル(1600m)女王決定戦、第19回ヴィクトリアマイル(G1、1600m芝、15頭出走)は5月12日、東京都府中市の東京競馬場で行われた。上位人気馬を尻目に同G1レースを制したのは14番人気のテンハッピーローズ(津村明秀騎乗)だった。タイムは1分31秒8で大波乱を演出し、1着賞金1億3,000万円を獲得した。津村騎手はG1初勝利、高柳大輔調教師はこのレース初勝利。テンハッピーローズの単勝の払戻金は2万860円だった。
レースは中団で待機していたテンハッピーローズの最後の直線での末脚が際立った。一気に先行馬群を差し切った。1馬身1/4差の2着に4番人気のフィアスプライド、さらに首差の3着に1番人気のマスクドディーバが入った。

大阪ー神戸間 西日本初の鉄道150周年 記念列車5/20まで

明治時代、国内初の新橋ー横浜間の鉄道開業の約1年半後、1874年に西日本初となる大阪ー神戸間で開業してから5月11日で150周年を迎えた。この日午前、JR西日本が神戸駅で開催した記念式典では、沿線地域の150年の歴史を紹介する写真などを展示した記念列車が(6両編成)が登場。事前の抽選で選ばれた家族連れなど約150人を乗せ、大阪駅に向けて出発した。同列車は12日から通常ダイヤに組み込まれ20日まで運行される。

女子サッカー クラブ選手権で三菱重工浦和がアジア制す

サッカーの女子アジア・クラブ選手権の決勝戦が5月10日、さいたま市の浦和駒場スタジアムで行われ、WEリーグの三菱重工浦和が韓国の仁川を2−1で破り、優勝した。この大会は10月に開幕する新設の女子アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準備大会として8チームが参加して開催された。

熊本県 「半導体ビザ特区」申請 在留資格審査の迅速化へ

熊本県は5月10日、半導体関連業務に携わる外国人高度人材が日本国内で就労するのに必要な在留資格審査の迅速化に向けて、国家戦略特区の指定申請をしたと発表した。これは、同県菊陽町で台湾の半導体受託生産で世界大手、台湾積体電路製造(TSMC)が進出、第1工場を2月に開所し、第2工場の建設決定、さらにソニーグループの進出が決まるなど関連産業集積が進んでいることを見据えたもの。これを機に海外から優れた人材の円滑な獲得を進め、地域の半導体産業の一段の振興を目指す。
一般に在留資格認定証明書の交付には最大で3カ月程度かかるといわれるが、同県によると中小企業診断士らに依頼するなどして審査を代行し、必要な期間を1カ月程度まで短縮することで、円滑な人材確保につなげたいとしている。

「太陽フレア」連続発生 GPSなど誤差拡大の恐れ

情報通信研究機構(NICT)は5月10日、太陽の表面で爆発現象が起こる大規模な「太陽フレア」が8日から10日未明にかけ、連続して6回発生したと発表した。これにより、世界各地でピンクに染まったオーロラが見られた。
この爆発の影響で全地球測位システム(GPS)の誤差が拡大したり、宇宙にある人工衛星との通信に障害が起きる可能性がある。今後数日はさらに太陽フレアの発生が考えられ、NICTは注意を呼びかけている。

スペイン 25年万博パビリオンテーマは大航海時代「黒潮」

スペインは5月9日、東京都内のスペイン大使館で2025年大阪・関西万博に出展するパビリオンのデザインや展示内容を発表した。
テーマは、400年以上前の大航海時代、世界に雄飛したスペインがアジアを目指した航路で、利用していた「黒潮」。パビリオンの正面には海を表すブルーの階段が設置され、入り口はオレンジ色の円形で、同国を特徴付ける「海と太陽」を表現している。展示では海底にある歴史的遺産を保護する技術のほか、持続可能な社会の実現に向けて藻など海の資源を燃料や医薬品に活用する技術を紹介するとしている。

フィギュアスケート宇野昌磨が”電撃”現役引退発表

フィギュアスケート男子の2022年、2023年世界王者の宇野昌磨(26)が5月9日、自身のインスタグラムを更新し、現役引退を発表した。3月の世界選手権で3連覇を逃したとはいえ、今季の全日本王者でグランプリファイナルでも2位だった。若手陣の成長はあるものの、まだ国際舞台での出場経験が少なく、実力は未知数。いぜんとして日本男子のフィギュア界の”顔”的存在の宇野の引退は、大きな痛手だ。

全日本スキー連盟 モーグル堀島行真に最優秀選手賞

全日本スキー連盟は5月8日、2023〜2024年シーズンの最優秀選手賞にフリースタイルのモーグルで日本男子初となるワールドカップ(W杯)種目別優勝した堀島行真(トヨタ自動車)を選んだ。このほか、小林陵侑(チームROY)、小野光希(バートン)らが優秀選手賞、51歳の葛西紀明(土屋ホーム)は特別賞を受賞した。

実質賃金 3月2.5%減 24カ月連続マイナス 過去最長に

厚生労働省が5月9日発表した3月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所)によると、1人当たりの賃金は物価変動を考慮した実質で前年同月比2.5%減少した。減少は24カ月連続で、比較可能な「1991年以降で過去最長を更新した。給与総額は伸びているが、物価高に追いつかない状態が続いている。実質賃金の減少幅は2月のマイナス1.8%から拡大した。