オランダが大阪・夢洲で万博・パビリオン地鎮祭

オランダが3月5日、大阪・夢洲で2025年万博・パビリオンの地鎮祭を行った。オランダや万博実施主体の博覧会協会の関係者らが出席し、工事の安全を祈った。オランダ・パビリオンのテーマは「共に分かち合い、新しい価値を見出すこと」などを意味する「コスモグラウンド」。長方形の建物の中央には「次世代への太陽」として、直径およそ11mの球体を置き、持続可能な未来に向けて、再生可能エネルギーの最新技術を紹介するという。

斎藤経産相 大阪万博前売り券64万枚販売「順調」

斎藤健経済産業相は3月5日、参院予算委員会で2025年大阪・関西万博の前売り入場券の販売が2月28日時点で64万6,517万枚だったと述べた。2005年愛知万博の際の販売進捗と比較しても「順調に進んでいる」としている。
大阪・関西万博は警備などの運営費の大半を入場料収入で賄う計画で、1,400万枚が販売目標。うち700万枚の購入は経済界に求めている。

京大病院 男児に世界初の肺と肝臓の同時生体移植を実施

京都大学医学部附属病院は3月4日、「先天性角化不全症」という重い疾患の10歳未満の男児に対し、両親と祖父から提供を受け、肺と肝臓の一部を同時に生体移植する異例の手術を実施したと発表した。
肺と肝臓それぞれの生体移植や、脳死状態の提供者からの同時移植は実施された例はあるが、生体の同時移植は世界初としている。病院によると、男児は今月、自力で歩けるまで回復し退院、臓器を提供した家族ともに経過は良好という。

中国24年の成長率目標「5%前後」据え置く 全人代開幕

中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が北京市人民大会堂で開幕した。李強首相は今年1年の政策方針を示す政府活動報告で2024年の成長率目標を「5%前後」と発表した。世界の多くのアナリストが中国の2024年の製剤成長率は鈍化するとの予測が圧倒的に多い中、前年と同じ水準に据え置いた。なお、2023年の国民総生産(GDP)についても、物価の影響を除いた実質成長率が5.2%と当初の目標「5%前後」を達成したと発表した。

在留中国人が多い国トップはタイ 日本は10位 増える移住

米投資情報サイト「インサイダーモンキー」のまとめによると、中国人の国外移住状況が明らかになった。その結果、世界で最も多い在留中国人の多い国はタイで、約930万人に上った。米ブルームバーグ通信が報じた。これは世界各国の入国管理資料などを調査し、富裕層の移住者、企業や政府機関の駐在員を含むすべての在留中国人数をまとめたもの。
タイは中国人の流入が顕著で、タイの不動産や経済活動に大きな影響を与えている。中国人にタイが人気の要因として①ビジネスチャンス②文化的親和性③投資の可能性ーを挙げている。タイの人口は2022年統計で6,600万人。すでに7人に1人が中国人となっている。
2位はマレーシアで在留中国人は688万4,800人。マレーシアの華人コミュニティは同国の経済界を支配し、株式所有率は1969年の22.8%から1990年には45.5%へ倍増。現在も富裕層の多くは華人系。3位は米国で502万5,817人、4位はインドネシアで283万2,510人、5位はカナダで179万9,195人、6位はミャンマーで172万5,794人、7位はオーストラリアで139万639人、8位はフィリピンで127万3,125人、9位は韓国で107万566人、10位は日本で92万2,000人だった。
11位はベトナムで74万9,466人、12位はフランスで約60万人、13位は英国で48万8,847人、14位はシンガポールで45万481人、15位はブラジル約25万人、16位はニュージーランドで24万7,770となっている。

コロナ医療費 公的支援終了4月から1〜3割の通常負担に

新型コロナウイルスの未曾有の感染拡大を受けて始まった公費負担・支援が3月末で全廃され、すべて打ち切られる。4月から通常の1〜3割の自己負担となる。
コロナの医療費は感染症法上、インフルエンザなどと同等の5類に移行してからも、治療費の最大1万円の補助など支援は縮小しながらも継続されていた。だが、いよいよ3月末をもってコロナ禍は区切りを迎え、医療は平時に戻ることになる。

日経平均株価 史上初の4万円超え デフレ脱却へ期待感

東京株式市場で日経平均株価が3月4日も続伸し、終値が史上初めて4万円の大台に乗せた。企業業績の拡大や経済のデフレ脱却に対する投資家の期待が膨らみ、国内外の投資マネーが流入した。AI、半導体関連株がけん引し、4日は取引開始直後に4万円を突破し、活発な取引が続いた、終値は前週比198円41銭高の4万109円23銭。

JAXA 月探査機SLIM 観測カメラは正常作動せず 再び休眠

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は3月1日夜、2月25日に再起動した月無人探査機「SLIM(スリム)」に搭載する観測カメラが正常に作動しなかったことを明らかにした。スリムは29日、月の岩石の観測に臨み、カメラは起動したが、極寒の月の夜を乗り越えた影響があったためか不具合があり、観測できなかったという。
機体は3月1日午前3時すぎに着陸地点が日没を迎え、太陽電池が発電しなくなったため、再び休眠状態に入っており、太陽電池の発電が見込める3月下旬に再び運用を試みる予定。