23年新築マンション 全国平均で15.4%高の5,911万円

不動産経済研究所のまとめによると、2023年の新築マンションの発売価格は全国平均で1戸当たり前年比15.4%高の5,911万円だった。7年連続で過去最高を更新した。建築資材や人件費などの値上がりに加え、東京都心で富裕層向け超高額物件の発売が相次ぎ、平均価格を押し上げた。
地域別にみると、首都圏は前年から3割上昇し8,101万円、このうち東京23区内は同4割上昇し1億1,483万円となり、初めて1億円を超えた。近畿圏も同0.7%上昇し4,666万円、名古屋市も同14.5%上昇し4,108万円となった。

スギHD 「阪神調剤薬局」のI&Hを買収 全国に店舗網拡大

スギホールディングス(HD)(本社:愛知県大府市)は2月27日、全国で「阪神調剤薬局」を展開するI&H(本社:兵庫県芦屋市)を連結子会社化すると発表した。8月30日付で、議決権ベースで61.89%の株式を取得する。取得価額は非公表。これにより、調剤薬局の店舗網を全国に広げる。
スギHDはドラッグストア「スギ薬局」などを中部、関東、関西を中心に約1,700店展開している。I&Hは全国で阪神調剤薬局などを500店超を展開する。両社の直近の売上高を単純合算すると年間9,000億円に迫り、大手のサンドラッグを上回る規模になる。

トヨタ 豊田織機のエンジン不正で停止ライン3/4から稼働

トヨタ自動車は2月28日、停止していた2工場・2ライン(いなべ第1ライン、岐阜車体1ライン)を3月1日から生産再開すると発表した。これにより、トヨタは国内全工場の生産を再開する。これは国土交通省が27日、豊田自動織機のエンジン不正により稼働停止していた生産ラインについて、道路運送車両法の基準への適合が確認されたと出荷停止を解除したことを受けたもの。

東電 原発処理水4回目放出開始3/16までに7,800㌧予定

東京電力ホールディングス(HD)は2月28日午前、福島第1原子力発電所にたまる処理水の4回目の放出を開始した。今回はこれまでと同様に1日460トンのペースで放出。3月16日ごろまでに7,800トンを放出する予定。これまで初回の2023年8〜9月に7,788トン、2回目の10月に7,810トン、3回目の11月に7,753トンの計2万3,351トンを放出している。

ベネッセHDとSBロボ 生成AI搭載の幼児向け会話ロボ開発

ベネッセコーポレーション(本社:岡山市)とソフトバンクロボティクス(本社:東京都港区)は2月27日、生成AIを搭載した幼児向け会話形新サービスAI「しまじろう」を共同開発したと発表した。
「AIしまじろう」は、専用のスマートフォンアプリとスマートフォンをホールドできる専用の「しまじろうぬいぐるみ」を組み合わせて使用する。しまじろうの声を再現したAIしまじろうと、子どもが自由に会話できる「おしゃべり」機能や、子どもが一人でも飽きずに取り組める「あそび」機能を搭載している。

ブリヂストン 中国でトラック・バス用タイヤから撤退

ブリヂストンは2月27日、中国でのトラック・バス用タイヤの生産・販売から撤退すると発表した。現地メーカーとの価格競争が激しく採算難のため。同社が強みを持つ乗用車向けの高機能タイヤに経営資源を集中する。
この方針に基づき、同社の子会社で中国でのタイヤ販売を担う普利司通投資(BSCN、所在地:上海市)は2024年上期中にトラック・バス用タイヤの販売を終了する。これに先立ち、BSCNの子会社で、タイヤ製造の普利司通輪胎(BSSY、所在地:遼寧省)は、すでに1月中にトラック・バス用タイヤの生産を終えている。

23年日本の広告費3%増で過去最高 ネット広告45.5%に

電通によると、2023年の日本の広告費が前年比3%増の7兆3,167億円だった。インターネット広告費が同7.8%増の3兆3,330億円と好調で、全体に占める割合は前年から2ポイント上昇し45.5%に高まった。半面、新聞、雑誌、テレビ、ラジオの「マスコミ4媒体」の広告費は同3.4%減の2兆3,161億円だった。

神戸製鋼 中国の宝武Gと車用アルミパネル合弁事業で合意

神戸製鋼所は2月26日、中国・天津市で同社が100%出資するアルミパネルの製造・販売を手掛ける神鋼汽車●材(天津)有限公司が、中国鉄鋼業最大手の中国宝武鋼鉄集団有限公司が過半出資する宝武●業科技有限公司(所在地:中国河南省)とアルミパネルの製造・販売を担う合弁会社を設立する方向で、詳細な事業化調査を進めることで合意したと発表した。両社は脱炭素に向け、2024年中の自動車用アルミパネルの設立を目指す。●は「金」へんに「呂」。

1月世界粗鋼生産1.6%減 中国7%減で2カ月連続減

世界鉄鋼協会のまとめによると、1月の世界(71カ国)の粗鋼生産は前年同月比1.6%減の1億4,810万トンとなり、2カ月連続で前年同月を下回った。世界首位の中国が長引く景気減速を反映し、同約7%減少したことが主要因。世界2位のインドは同7.3%増の1,250万トンと増加基調が続いたが、補いきれなかった。