三菱自 ルノーグループのEV新会社「アンペア」へ出資 最大2億ユーロ

三菱自動車工業(本社:東京都港区)は10月24日、ルノーグループ(本社:フランス ブーローニュ・ビアンクール)が設立するEV(電気自動車)&ソフトウエア新会社、アンペアへ出資すると発表した。アンペアへの出資額は最大で2億ユーロとなる。
三菱自動車は電動車開発とアライアンスとの連携強化に取り組んでおり、その強化策の一環。協業の第一弾として、欧州市場でアンペアよりEVのOEM供給を受ける予定。

ブイキューブなど 兵庫県養父市で11/7より遠隔診療の実証開始

ブイキューブ(本社:東京都港区)は10月24日、PHCホールディングス傘下のウィーメックス(本社:東京都渋谷区)とともに、兵庫県養父市の公民館「あけのべ憩いの家」に、リアルタイム遠隔医療システム「Doctor-Cart」が搭載された「TELECUBE」を設置し、11月7日よりオンライン診療の実証事業を開始すると発表した。
この実証事業は2023年5月18日、厚生労働省民政局による通知「へき地等において特例的に医師が常駐しないオンライン診療のための診療所の開設について」を受け、へき地における持続可能な地域医療の提供を目指すことを目的とした取り組み。
同実証事業を行うことにより、地域住民の医療アクセス向上に加えて、地域医療が住みたい場所で健康的に暮らせるための疾病の重症化予防や、医師の移動負担の軽減や診療の効率化など、患者・医師双方のニーズに適した地域医療への貢献を目指す。

三菱自動車 中国生産から撤退を発表 特損243億円 EV出遅れで

三菱自動車工業(本社:東京都港区)は10月24日、中国での車両の現地生産から撤退すると発表した。合弁会社の株式は、三菱商事の保有分とともに合弁相手の広州汽車集団に譲渡する。2024年3月期連結決算で関連費用243億円の特別損失を計上する。中国市場で想定を大きく上回る速さでEV化が進んだ中、同社はEV化で出遅れによる事業採算の悪化が響いた。

「ジャパンモビリティショー2023」開幕 約500の企業団体が参加

国内最大級の自動車ショー「ジャパンモビリティショー 2023が10月25日、東京・江東区の東京ビッグサイトで開幕した。東京モーターショーから名称を変えて、4年ぶりの開催となり、過去最多の500社・者近くの企業・団体が参加している。25〜27日は報道や特別招待者向けで、一般公開は28日から11月5日まで。
各社が新型電気自動車(EV)はじめ、四足歩行ロボットや空飛ぶクルマなど次世代および近未来のモビリティのコンセプトカーなどを提案している。国内勢に限らず、海外からも中国のEV大手、比亜迪(BYD)などが最新モデルを出展している。

シャープ 11月から「ソーラー家電連携」サービス提供開始

シャープ(本社:大阪府堺市)は10月24日、太陽光発電システムの電気を家電の運転に有効活用し、電気代を抑制する業界初の新サービス「ソーラー家電連携」の提供を開始すると発表した。
このサービスでは家電の運転を発電が余る時間帯にシフトし、発電が少ないときは省エネ運転にすることで家電の電気代を抑制する。対象HEMS(Mome Energy Management System)機器はJH-RV11/JH-RVB1。対応する家電の第一弾として11月21日に発売予定のエアコンXシリーズから、同サービスを利用できる。

加賀電子 調剤薬局へ行かずに企業向け処方薬デリバリー開発

加賀電子(本社:東京都千代田区)は10月24日、くすりの窓口およびツルハの3社共同で、調剤薬局へ行かずに職場内で処方薬が受け取れる、国内初となる「企業向け処方薬デリバリーサービス」を開発したと発表した。この第1号案件として、同社本社ビル内に「処方箋受付機」と「受取ロッカー」を設置し、同日より運用を開始した。
3社は、くすりの窓口がネットワークシステムを構築、ツルハが展開するドラッグストア「ツルハドラッグ」がオンライン服薬指導、処方箋の処理および処方薬の配達、加賀電子がこのサービスの提案・販売をそれぞれ担う。

長谷工とパナソニック 純水素型燃料電池で住戸への給電を実現

長谷工コーポレーション(本社:東京都港区)とパナソニック建設エンジニアリング(本社:東京都品川区)は10月23日、共同で賃貸マンションにおける純水素型燃料電池による住戸への給電を実現すると発表した。この第一弾として長谷工グループで推進している賃貸マンションプロジェクト「サステナブランシェ本行徳」(所在地:千葉県市川市)に、純水素型燃料電池を設置し、住戸で使用する電力の一部を賄う実証実験に2023年10月より着手している。
長谷工が現在国内で初めて取り組んでいるのが、既存社宅を全面改修し建物運用時のCO2排出量実質ゼロを実現するプロジェクト。このプロジェクトではパナソニック製の純水素型燃料電池「H2 KIBOU」(1基当たり発電出力5KW)をパナソニック建設エンジニアリングが施工設置し、住戸で使用する電力の一部を賄う。純水素型燃料電池はCO2を排出せずに発電することが可能だ。

コスモエネHDとTOYO 製油所で発生CO2をメタノールに直接合成

コスモエネルギーホールディングスと東洋エンジニアリング(以下、TOYO)は10月23日、触媒を利用したCO2からのメタノール直接合成に向けた共同検討について基本合意書を同日、締結したと発表した。
TOYOは、水素と製油所や工場から分離・回収したCO2からメタノールを直接合成できるライセンス技術を保有している。CO2を直接原料として使用できることから、複数のプロセスを経由することなく、効率的にメタノールを製造することが期待される。両社は今回の共同検討を通じてコスモエネルギーグループの製油所等から発生するCO2由来のサステナブル製品の生産を目指し、CO2削減効果や投資採算性等を双方で検討していく。

三菱電機 豪州国防省と共同開発事業契約を締結 防衛分野初

三菱電機は10月19日、子会社の三菱電機オーストラリアがオーストラリア国防省と共同開発事業の契約を締結したと発表した。同事業はオーストラリア国防省の国防科学技術グループが開発した最先端レーザー技術をベースに、同社が培ってきたレーザー技術を活用して、オーストラリア軍の防衛プラットフォームの監視と生存性を強化する能力を開発し、実用化することを目的としている。
同社は三菱電機オーストラリアを通じてプロトタイプの製造および、必要な技術を提供する。同事業は防衛分野で日本企業と外国政府の間で共同開発契約に至った初のケース。