鹿島 環境配慮型コンクリートの採用で施工時のCO2排出量削減

鹿島(本社:東京都港区)は7月4日、グループ社員用の実務体験型研修施設「鹿島テクニカルセンター」(所在地:横浜市鶴見区)の建設にあたり、自社開発した2種類の環境配慮型コンクリートを採用し、建設時におけるCO2排出量を約31トン削減したと発表した。これは高さ20mの杉の木2,200本が1年間に吸収する量に相当するという。
採用したコンクリートは、戻りコンを原料として再利用した「エコクリート(R)R3」(アールスリー)と、製造時にCO2を吸収・固定する「CO2-SUICOM(R)」(シーオーツースイコム)。今回それぞれのコンクリートを新たな用途に採用したことで、環境配慮型コンクリートの実用化の幅が広がった。

塩野義 抗インフル薬「ソフルーザ錠」台湾で小児適応を追加申請

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は7月4日、抗インフルエンザウイルス薬(日本名:ソフルーザ(R)錠)について、グループ会社の台湾塩野義製薬股份有限公司(以下、台湾塩野義)が、台湾衛生福利部食品薬物管理局(TFDA)に「5歳以上12歳未満の小児におけるインフルエンザウイルス感染症の治療およびインフルエンザウイルス感染者との濃厚接触後の発症予防」を適応として、追加申請したと発表した。
ソフルーザの開発および販売は、Rocheグループとの提携下で進めており、日本と台湾における販売は塩野義製薬が、それ以外の国ではRocheグループが担っている。日米を含め70カ国以上でインフルエンザウイルス感染症の治療薬として承認されている。

USJ 4年ぶりに水掛け合う”びしょ濡れ”イベント復活 マリオとコラボ

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、所在地:大阪市此花区)を運営するユー・エス・ジェイは7月4日、恒例の夏季限定イベント「NO LIMIT!サマー2023」を5日から始めるのに先駆け、報道陣らにイベントを公開した。
今回は人気キャラクターたちと水を掛け合う”びしょ濡れ”イベントが4年ぶりに復活。任天堂のゲーム「スーパーマリオ」と初めてコラボする。8月24日まで。このイベントは1日3回実施し、1回の公演は約15分。

三菱ケミカルG 沖縄市と連携し生分解性樹脂使用の紙コップ

三菱ケミカルグループは7月3日、沖縄市と連携し、同社グループの植物由来の生分解性樹脂「BioPBS(TM)」を使用した紙コップを起点とする資源循環型システムの実証実験を行うと発表した。
沖縄市は2023年8月25日より開催される「FIBAバスケットボール ワールドカップ2023」の開催地。大会PRを目的に沖縄市が製作した4万個のオリジナルデザインの紙コップの内側には、耐水性付与のためのBioPBS(TM)が使われている。
使用済みの紙コップは、琉球管理産業が回収・運搬し、共和化工と琉球大学が同大学内の堆肥化施設で牛糞と一緒に堆肥化を行う。堆肥は沖縄市内の緑化活動などに用いる計画で、この取り組みを通して沖縄市における資源循環型システムの実証を行う。

京阪HD 中之島線の大阪メトロ九条駅への延伸検討委立ち上げ

京阪ホールディングス(HD)は7月3日、京阪電鉄の中之島線について、延伸の可否を検討する委員会を立ち上げた。これは中之島線を大阪メトロ中央線の九条駅まで延伸する計画を検討するもの。同委員会ではIRの来場者を含めた需要がどれくらい見込まれるのか、これによる収支予測を議論する。延伸した場合、京都などからのIR会場、夢洲をはじめとした大阪湾岸エリアへのアクセスが格段に向上する。
中之島線は京阪HDに加え、大阪府・大阪市などが出資する第三セクターが線路や駅を保有し、京阪電鉄が運行を担う”上下分離方式”となっている。

東大と三井不 KOIL MOBILITY FIELDで走行中給電の検証実験開始

東大と三井不動産は7月3日、首都圏最大級の屋外ロボット開発拠点、KOIL MOBILITY FIELDで走行中給電用コイルを埋設した走行レーンを民間で初めて新設し、フィールド検証実験を開始したと発表した。これにより、両者は日本初の電気自動車(EV)への走行中ワイヤレス給電の公道での実証実験に近づくことになる。
今回埋設した送電コイルは60秒間充電すると、約6km走行できる試算となっている。将来的に6km走行する間に60秒間の充電が可能なインフラ整備や街づくりを進めることができると、駐車して特定の充電設備を使うことなく、断続的に充電しながらバッテリーの正味消費電力をゼロにでき、小型なバッテリーだけで連続走行が可能となる。

三菱地所 中国・上海市のオフィス開発「晶耀虹橋」へ参画

三菱地所(本社:東京都千代田区)は7月3日、米系大手デベロッパー、Tishman Speyr社、国有不動産開発企業、新長寧集団、大手運送サービス企業、HuoLaLa社とともに、中国・上海市における大規模複合開発プロジェクト「晶耀虹橋(ジンヤオホンチャオ、Crystal Bridge)」に参画すると発表した。同プロジェクトは三菱地所グループ初の上海市におけるオフィス開発プロジェクトで、竣工は2025年を予定。RC造5棟の複合物件からなる延床24万6,350㎡(地上16万3,350㎡、地下8万3,000㎡)で、総事業費は1,700億円。

タイ 5月四輪BEV新規登録台数10.8倍の5,576台 1〜5月で11.1倍

タイ工業連盟のまとめによる5月のバッテリー式電気自動車(BEV)の新規登録台数は前年同月比4.6倍の7,132台で、内訳は乗用車(四輪車)が10.8倍の5,576台、二輪車が44.4%増の1,376台などだった。ハイブリッド電気自動車(HEV)は49.4%増の8,013台(乗用車「が7,958台、二輪車が55台)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)は2.9%減の1,025台だった(乗用車のみ)。
2023年1〜5月のEVの累計新規登録台数はBEVが前年同期比5.9倍の3万3,367台だった。内訳は乗用車が11.1倍の2万4,021台、二輪車が2.4倍の8,262台などだった。HEVは42.6%増の3万8,674台で、内訳は乗用車が42.4%増の3万8,374台、二輪車が85.7%増の273台だった。PHEVは6.9%増の5,197台だった(乗用車のみ)。
BEV(乗用車)5月の新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYDでシェア36.4%、2位がテスラで19.2%、3位がSAICモーター(MG)で18.6%だった。

大企業製造業 景況感7四半期ぶり改善 日銀短観 非製造業悪化へ

日銀が7月3日発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)は前回の3月調査から4ポイント改善してプラス5だった。大企業製造業が改善に転じるのは7四半期ぶり。大企業非製造業は新型コロナウイルス禍から経済回復が進みプラス23と、前回から3ポイント改善した。大企業製造業全体の先行きはプラス9と、足元からさらに改善を見込む。一方、大企業非製造業全体の先行きはプラス20と、3ポイント悪化を見込む。

ファミマ 未開封食料品の回収ボックス 23年度に3,000店 ロス削減へ

ファミリーマートは未開封食料品を寄付用に持ち寄ってもらう「フードドライブ」の実施店を現在から4割増やす。店内に専用の回収ボックスを設置。捨ててしまう可能性があった食品を生かすことで、食品ロスの削減を進める。貧困家庭の支援にもつながる取り組みとして、2023年度に3,000店規模まで拡大する計画だ。日本経済新聞が報じた。