ラピダスの千歳新工場 9月に着工 鹿島が施工受注 25年1月完成

最先端半導体の国内生産を目指すラピダスは4月25日、北海道千歳市で計画する新工場の建設を始めると発表した。鹿島が受注、9月に着工し、2025年1月の完成を予定する。ラピダスは「2ナノ」と呼ばれる最先端半導体を2027年に量産することを目指している。

三菱自, MIRAI-LABO 電動車の使用済みバッテリ活用の街路灯を実証 

三菱自動車(本社:東京都港区)とMIRAI-LABO(本社:東京都八王子市)は4月24日、岡村製作所(所在地:愛知県岡崎市)の所内にプラグインハイブリッドEV(PHEV)の使用済みバッテリーを活用した自律型街路灯を設置し、同日から実証実験を開始すると発表した。
この自律型街路灯は、日中に太陽光で発電した電力を電動車の使用済みバッテリーんき蓄電し、夜間はその電力でLED照明を点灯させるもの。2024年度内の販売開始を目指し、この実証実験では使用時のバッテリー等のデータを取得し、不日照日数の検証等を行う。

リンナイと岩谷産業 豪で水素100%燃焼給湯器実証に着手

リンナイ(本社:名古屋市)および岩谷産業は4月24日、北九州水素タウン(所在地:福岡県北九州市)で国内初と鳴る水素100%燃焼給湯器の実証実験を、オーストラリアで実施すると発表した。今回家庭用給湯器では世界で初めて開発した水素100%燃焼給湯器で、課題とされていた「爆発の危険性」「不安定な燃焼」をクリア。オーストラリアで水素のパイプライン供給を受ける水素集合住宅に設置。実使用環境下での性能および信頼性評価を行う。

大型連休 関西3空港の国内線予約コロナ前の7割まで回復

航空各社によると、大型連休中(4月29〜5月7日)に関西、大阪、神戸の関西の3空港を発着する国内線の予約数は昨年を大きく上回り、新型コロナ感染拡大前の70%を超える水準まで回復している。
各社の国内線予約数をみると、全日本空輸(ANA)は前年比30.9%増の22万1,453人、日本航空(JAL)は同17.3%増の17万656人、関西空港を拠点とするピーチ・アビエーションは同10.9%増の8万4,126人。コロナ感染拡大前の4年前と比べANAは72%、JALは79%の水準まで回復している。
一方、国際線はまだまだ遅れている。JALの予約数は5,300人とコロナ感染拡大前のおよそ30%、ピーチ・アビエーションは1万9,000人とコロナ感染拡大前のおよそ53%のそれぞれ回復にとどまっている。

国交省 タクシーに5月にも「ダイナミックプライシング」導入へ

国土交通省はタクシー運賃に5月にも「ダイナミックプライシング」と呼ばれる、需要に応じて料金を変える仕組みを導入する方針だ。対象はスマートフォンの配車アプリで事前に行き先までの料金を確定した場合に限定される。申請したタクシー事業者が対象。通常の運賃と比べて5割り引きから5割増しで変動させる事が可能となる。

帝人とJ-TEC 米レジリエンスと再生医療事業で国際的業務提携

帝人(本社:大阪市北区)とジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(本社:愛知県蒲郡市、以下、J-TEC)は4月21日、米Resilience US,Inc(本社:米国カリフォルニア州、以下、レジリエンス社)との間で、それぞれが展開する再生医療領域での開発製造受託機関(CDMO)事業について、国際的な戦略的業務提携に関する合意書を締結したと発表した。レジリエンス社は2020年11月に創業した、米国を中心に世界的に事業を拡大しているバイオベンチャー企業。
3社は①それぞれの顧客に対する海外展開を相互に支援する②それぞれの強みを活かし、再生医療分野における新たな技術開発を推進する③各自の製造プラットフォームをそれぞれの地域において活用するため、相互ライセンス契約の協議を進める。帝人およびJ-TECは2030年度における再生医療事業の売上高目標として200億円の達成を見据え、設備投資や人材教育を継続していく。

4社参画のCJPT 東京都に燃料電池小型トラックを導入開始

Commercial Japan Partnership Technologies(本社:東京都文京区、以下、CJPT)は4月21日、東京都に燃料電池(FC)小型トラックが導入開始されたと発表した。CJPTはトヨタ自動車、いすゞ自動車、スズキ、ダイハツ工業が参画している会社。
同社はカーボンニュートラル実現に向けた商用電動車の選択肢の一つとして、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業の一環として、FC小型トラックを共同で企画・開発を進めてきた。
今回の導入開始は、参画パートナーの荷主、物流事業者や東京都と連携、普及に向けたモデル構築の第一歩となる。CJPTはこれからも商用電動車の本格的な普及に向け、FC小型トラックを順次導入し、取り組みを加速していく。

住友三井オートなど大阪府能勢・豊能町でリユースEV活用の実証

住友三井オートサービス(所在地:東京都新宿区)は4月21日、大阪府能勢町および豊能町で4月からリユースEV(電気自動車)を活用した運用実証を開始すると発表した。実証期間は2023年4月から2024年3月までの1年間。
再リース・再々リースの対象となるリユースEV車両について、公用車としての利用可能性を共同して検証する。能勢・豊能両町はじめ、能勢・豊能まちづくり、E-konzal(所在地:大阪市北区、イー・コンザル)およびEC SENSING(所在地:東京都新宿区)とともに実証を行う。

小倉少子化相 東証プライム企業に「最低1人は女性役員を」

男女共同参画を担当する小倉将信少子化相は4月21日、東京証券取引所の最上位市場「プライム」に上場している企業は「2025年までに少なくとも1人は女性役員を迎えるように努めてほしい」と語った。さらに2030年ごろまでには、各企業で女性役員の比率が3割を超えることを目指してほしいと求めた。小倉氏は、短期と中期の目標を立て、各社が行動計画をつくることが重要だと指摘した。

日立 英国で鉄道保守500億円で受注 契約を28年まで延長

日立製作所は4月21日、英国で鉄道車両のメンテナンスを3億ポンド(約500億円)で受注したと発表した。日立製の鉄道車両36編成が対象で、2018年から5年間だった契約を28年まで延長する。鉄道子会社の日立レールが英鉄道会社のグレート・ウェスタン・レールウェイと英鉄道車両リース会社のエバーショルト・レールから受注した。