キーサイト NTT・KDDIと次世代6G無線通信で協業

キーサイト・テクノロジーズ・インク(所在地:米国カリフォルニア州)、NTTとKDDIの3社は3月2日、次世代の6G無線通信で協業すると発表した。6Gに必要なイノベーションの推進が期待される主要技術の開発を進める。
通信回線からサーバーや半導体の内部まで、光で信号を伝える超省エネルギーの通信網の基盤技術を共同で開発する。まずサブテラヘルツ(Sub-Thz)周波数の新しいスペクトラム技術分野から協業を開始する。2024年中に基本的な技術を確立し、2030年以降にデータセンターを含む情報通信網の消費電力を100分の1に低減することを目指す。

くら寿司 全店舗でAI監視システム導入 迷惑行為受け

くら寿司(本社:大阪府堺市)は3月2日、回転レーンに流れるすしへの不審な行為を人工知能(AI)で検知するシステムを全国の約530の全店舗で導入したと発表した。レーン上部のカメラが皿のカバーの不審な開閉を検知し、店舗の従業員が皿の除去や顧客に声掛けする。最近、迷惑行為を撮影した動画がSNS(交流サイト)上に相次いで投稿されていることを受けたもの。

エーザイ 認知症薬「レカネマブ」中国で優先審査

エーザイ(本社:東京都文京区)は2月28日、米バイオジェンと共同開発しているアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」が中国国家薬品監督管理局(NMPA)から優先審査の指定を受けたと発表した。これにより、承認までの期間を短縮できるという。
NMPAによる優先審査は、顕著な臨床的価値を持つ新薬等に対する研究、開発、上市の加速を目的として制定された制度。

JTB・KDDI 観光DXで協業 関空に疑似体験ブース設置

JTB(本社:東京都品川区)とKDDI(本社:東京都千代田区)は2月28日、「コロナ後の観光における潜在的課題解決に向けたデジタルトランスフォーメーション(DX)施策実施に係る覚書」を初めて締結したと発表した。
両社による取り組みの第1弾として、3月10〜31日まで関西国際空港内の関西ツーリストインフォメーションセンター関西国際空港で「スマートグラスによる地域観光疑似体験ブース」を設置する。また、今後復活が見込まれる訪日外国人旅行客をターゲットとし、アドベンチャーツーリズムの機会づくりにも取り組む。

ラピダス 北海道千歳市に最先端半導体新工場建設へ

トヨタ自動車、ソニーグループ、NTTなど8社が共同出資し、最先端半導体の国内生産を目指しているラピダス(本社:東京都千代田区)の小池淳義社長は2月28日、北海道庁を訪問、鈴木直道知事と面会し、千歳市の工業団地に量産拠点となる世界最高水準の新工場を建設することを決めたと伝えた。
同団地は新千歳空港に近く、近隣にはデンソーをはじめ自動車関連の産業集積、部品製造会社などが数多く進出しているほか、水資源にも恵まれている半導体産業にとって極めて良好な立地環境と判断した。
ラピダスはベルギーの国際的な研究機関、imec(アイメック)や米IBMとも提携。工場や研究拠点の整備を進める方針を示しているほか、国からも当初の設備整備として700億円の補助を受け、最終的に同プロジェクトに国は3,000億円筒度を投資する。今後量産に向けて5兆円規模の投資が必要になるとみられる。ラピダスは「2ナノ」と呼ばれる最先端の演算用半導体の量産を掲げている。

日産自 26年度に欧州98%へ 世界で電動化加速

日産自動車(本社:横浜市西区)は2月27日、2026年度までに世界で電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)など電動車の販売比率を高めるとの方針を発表した。
2021年に公表していた電動車の販売比率を欧州では75%から98%まで高める。日本は55%から58%に上方修正した。一方、中国は40%としていたのを35%に引き下げた。米国の販売比率は2030年にEVのみで40%以上との従来見通しを維持する。この結果、世界全体の電動車の販売比率を従来の40%から44%に引き上げた。

トヨタ 1月の世界販売6%減の70万台 部品不足響く

トヨタ自動車が2月27日発表した1月の世界販売は、前年同月比6%減の70万台にとどまった。前年実績を下回るのは2カ月連続。主要市場の中国と北米で半導体など部品不足が響き、全体を押し下げた。一方、国内では新型コロナウイルス禍の影響を受けた前年の反道増で、前年実績を3カ月ぶりに上回った。
北米市場の販売は13%減の15万台、日本を除くアジア市場は12%減の21万台、中国は20%超減少した。

パナソニックHD 中国で高齢者向け居住区を開業

パナソニックホールディングス(HD)は2月26日、中国江蘇省宜興市で現地企業の雅達国際ホールディングス(HD)と組み、高齢者向けの街づくりの企画段階から参加した「雅達・松下社区」を整備し、住民の入居が始まったと発表した。
同居住区は全部で1,170戸。販売価格は300万元(約6,000万円)からで、およそ半分が売れているという。高齢化が進む日本で培った住空間の設計ノウハウと、空調や住宅設備などの自社製品を組み合わせ、中国向けに構成し提供している。
これを機に同社は高齢者向けや単身者向けなど中国各地で地域ニーズに合わせた空間提案を進めていく。

トヨタ「ウーブン・シティ」25年に実証実験開始

トヨタ自動車が静岡県裾野市に建設する次世代技術の実証都市「ウーブン・シティ」について、プロジェクトを担当する子会社のウーブン・プラネット・ホールディングス(本社:東京都中央区)は2月23日、建設中のスマートシティ「ウーブン・シティ」内での実証実験を2025年から開始すると発表した。。
第一期エリアの建築工事は2024年夏に完了する予定。実証実験は自動運転や物流の改善、関連データーの活用を想定する。開業時には360人が居住し、将来的には2,000人に拡大する

オリンパス 韓国の消化器用テントメーカー買収

オリンパス(本社:東京都新宿区)は2月24日、韓国の消化器用メタリックステントメーカー、Taewoong Medical社(本社:韓国・金浦市)を買収することで合意したと発表した。
オリンパスはクロージング時の2億5,550万米ドルのほか、マイルストーン達成時に最大1億1,450万米ドルを合わせて3億7,000万米ドル(約483億円)を支払う。この取引は一般的な完了条件を満たしたうえで、6月30日に完了する予定。