厚生労働省の専門家部会は8月1日、米製薬大手イーライリリーが開発したアルツハイマー病の治療薬「ドナネマブ」の国内での製造販売承認を了承した。ドナネマブはアルツハイマー病の原因物質とされる脳内のアミロイドβ(Aβ)を除去する働きがあると認められた。
同様の薬はエーザイと米バイオジェンの「レカネマブ」に次いで2例目。今後、厚生労働相が正式承認する。
ホンダ・日産自 EVで全面協業 車載ソフト, 部品, 電池まで
BMW EVに給電機能を搭載 災害時の非常用電源に活用
ドイツのBMWの日本法人ビー・エム・ダブリュー(所在地:東京都港区)は8月1日、国内で販売している電気自動車(EV)の車両に蓄えた電気を非常時に家庭用などの電源として使用できる「ビークル・ツー・ホーム(V2H)」の機能を搭載すると発表した。
V2Hは、災害時などに非常用電源として活用できる。V2Hのほかに、EVから家電機器などに給電する「ビークル・ツー・ロード(V2L)」にも対応した。対応モデルは「i5」などの6車種13モデルで、7月生産分以降に搭載する。
EVを災害時の家庭用の非常用電源として活用することは、国内メーカーの日産自動車や三菱自動車などが、自治体およびディーラーと連携して取り組みを進めている。
国交省トヨタに初の是正命令 新たに7車種で不正判明
双日 米国でテイクアウト寿司事業買収 水産食品事業拡大へ
双日(本社:東京都千代田区)は7月30日、双日米国会社を通じて、米国中西部を中心にスーパーマーケット300店舗以上でテイクアウト寿司事業を展開するSushi Avwnue(スシアベニュー)Inc.から全事業を取得。これまで主に日本国内で蓄積してきた水産事業における調達力と商品開発力を基盤とし、マリンフーズの新拠点、MFアメリカとともに、需要が多様化する成長市場の米国で寿司事業に参入し、水産バリューチェーンのさらなる拡大を図ると発表した。
スシアベニューは、20州以上のスーパーの惣菜売場へ出店し、店内で調理することで新鮮なテイクアウト寿司を販売している。販売先に合わせたプライベートブランドも開発しており、スーパーと消費者のニーズに合わせた商品開発を強みとしている。
YKK パキスタン・カラチ工場増築工事7月完了, 稼働開始
未利用資源活用ものづくりシステム構築事業 NEDOに採択
王子ホールディングス(本社:東京都中央区)、バッカス・バイオイノベーション(本社:神戸市)、日揮ホールディングス(本社:横浜市)、ENEOSマテリアル(本社:東京都港区)、大阪ガス(本社:大阪市中央区)、東レ(本社:東京都中央区)の6社は7月29日、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募した「バイオものづくり革命推進事業」に対し、「木質等のみ利用資源を活用したバイオものづくりエコシステム構築事業」を共同提案し、実施予定先として採択されたと発表した。
製紙工場が持つインフラを有効活用することで木質等のみ利用資源の安定供給を実現し、さらに統合型バイオファウンドリ(R)事業者や製品の製造を担う事業者がコンソーシアムとして連携・実証を粉うことで、世界に先駆けて未利用資源によるバイオものづくりエコシステムを構築していく。このプロジェクトの事業期間は2024年度から2031年度を予定。