花王 タイで新開発の感染症・予防剤を先行配布・寄付

花王(本社:東京都中央区)は12月13日、2月に発足した蚊から未来の命を守るプロジェクトに沿った、東南アジアにおける感染症・デング熱被害削減の長期的な取り組みの一環として、独自の技術を応用した蚊忌避剤をタイで先行配布すると発表した。タイ保健省に同製品を含め650万タイバーツ(約2,200万円)相当を寄付する。プロジェクトではデング熱に関する啓発活動や実証実験、研究活動などを包括的に推進していく予定。

マイナビ インドネシアのマッチングサイトSribu社買収

マイナビ(本社:東京都千代田区)は12月13日、インドネシアでクラウドソーシングサイトを運営するPT Sribu Digital Kreatif(スリプ・デジタル・クレアティフ、本社:ジャカルタ特別州、以下、Sribu)を10日付で買収し、子会社化したと発表した。株式の取得比率は100%ではないが、出資比率や取得額は非公表。
Sribu社はインドネシアで、「仕事を依頼したい人(発注者)」と「仕事を受けたい人(受注者)」をオンラインでマッチングするクラウドソーシングサイト(マッチングプラットフォーム)『Sribu』および『Sribulancer』を展開している。累計登録ワーカーは55万人、クライアント数は5万社に達している。

トヨタ 12月国内生産1万4,000台減に 部品遅れと物流ひっ迫で

トヨタ自動車は12月13日、田原工場(所在地:愛知県田原市)とトヨタ自動車九州の宮田工場(所在地:福岡県宮若市)の稼働を20~22日に一部停止すると明らかにした。この2工場は8日以降に断続的に稼働を停めており、合わせて12月の国内生産は1万4,000台減る見通し。同社は12月国内工場の操業は正常化するとみていたが、引き続き東南アジアからの部品調達が滞ったことに加えて、国内での物流がひっ迫しているため、操業に影響が出ている。

伊藤忠 クリーンエナジーコネクトと資本業務提携 再生エネ強化

伊藤忠商事(本社:東京都港区)は12月13日、クリーンエナジーコネクト(本社:東京都品川区、以下、CEC社)の第三者割当増資を引き受け、資本業務提携を締結したと発表した。同社はこの提携を通じて国内で最大規模のコーポレートPPA運営事業者を目指すとともに、同社が進める再生可能エネルギー・蓄電ネットワークの取り組みを加速し、再生可能エネルギーを活用した分散型電源のプラットフォームを構築していく。
CEC社は、国内の土地を有効活用し、複数の中小規模の太陽光発電所を開発・保有したうえでグリーン電力を束ね、都心のオフィスビル等の顧客へ長期に電気と環境価格の提供を行う企業。グリーン電力導入の計画立案から実行支援、そして導入後の効果検証および目標達成までのグリーンソリューションをワンストップで提供することに強みを持つ。

JR東日本 首都圏で大晦日2年ぶり終夜運転実施 京王,京成も

JR東日本東京支社は12月13日、2021年の大晦日から2022年の元旦にかけ、山手線など首都圏の9路線で、終夜運転を実施すると発表した。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止しているため、2年ぶりの運行となる。山手線の内回り・外回りは約15分間隔、京浜東北線桜木町-大宮間は約30-45分間隔で運行する。大手私鉄では京王電鉄や京成電鉄が終夜運転を実施する。

トヨタ EVに本腰 30年までに投資4兆円 年350万台を世界販売

トヨタ自動車は12月14日、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)、燃料電池車(FCV)といった電動車について、2030年までに8兆円を研究開発や設備投資に振り向けると発表した。うちEVには半分の4兆円を充てる。
豊田章男社長は、同社のEV戦略説明会で2030年時点のEVの世界販売目標について、今春公表した見通しの年間200万台(FCV含む)から同350万台へ引き上げることを明らかにした。EVの車種を拡充し30車種を展開、競争力強化に本気で取り組む姿勢を示した。
同社はこれまで急速にEVが普及することに慎重な見方を示してきた。航続距離や充電スタンドの整備、またEV化だけでは脱炭素の大きな課題に応えきれないとの判断からだ。しかし今回、世界で進むEVシフトに対応、EV戦略を強力に推進することになった。

パナソニックH 全館空調システム標準装備のZEHの住まい

パナソニックホームズ(本社:大阪府豊中市)は12月13日、快適と省エネを両立する全館空調システム「エアロハス」を標準装備し、ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)にも対応できる住まい「FORTINA(フォルチナ)X」を、2022年1月6日に新発売すると発表した。
フォルティナXに標準装備する全館空調システム、エアロハスは、専用エアコン1台で居室だけでなく廊下や洗面室等の非居室空間も換気・空調。四季を通じて、家じゅう快適な温度で過ごせる。また、専用エアコンが入る空調ユニットから宅内へ搬送する空気は、0.3μmの微小粒子を99.97%捕集できる高性能な「HEPAフィルター」でしっかり浄化。ホコリや花粉はもちろん、PM2.5にも対応し、清潔な空気を家じゅうに届ける。

三菱商事とローソン ローソン店舗への再エネ供給で協業

三菱商事(本社:東京都千代田区)とローソン(本社:東京都品川区)は12月13日、ローソン店舗への再生可能エネルギー供給に関する協業検討について合意したと発表した。ローソンは関東甲信地区、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、の一部の店舗約3,600店舗に再生可能エネルギーを導入する。三菱商事は、新設する太陽光発電設備の建設をウエストホールディングスに委託し、同設備からの再生可能エネルギーをローソン店舗向けに供給する。太陽光発電設備の規模は約45MWの見込み(発電量としては、一般家庭の約9,000世帯分の電力使用量に相当)。2022年4月からの供給開始を目標とする。今後はその他エリアへも拡大することで、合計約8,200店舗への導入も検討する。

ウイングアーク1st 中国の大宇宙信息創造と販売提携締結

ウイングアーク1st(本社:東京都港区)は12月13日、中国の現地法人ウイングアーク上海と中国でシステム開発サービスを提供する大宇宙信息創造(中国)有限公司(本社:中国・天津市、以下、大宇宙社)と同社のBIダッシュボード「MotionBoard」に関して販売パートナー提携を締結し、MotionBoardのOEMブランド「TCInsights」を中国国内企業向けに提供すると発表した。
今回の提携によりTCInsightsは、大宇宙社のシステム構築サービスやソリューション導入開発サービスにおけるデータ分析・可視化のローコード開発ツールとして、顧客の多種多彩なダッシュボード要件に対応することができる。

JFEケミカル・中国宝武集団Gの内モンゴル電池材合弁稼働

JFEスチールは12月10日、100%子会社のJFEケミカル(本社:東京都台東区)と、中国最大の鉄鋼メーカー、中国宝武鋼鉄集団(本社:上海市、宝武集団)傘下の宝武碳業科技股份有限公司が出資する合弁会社「烏海宝傑新能源材料有限公司」が、内モンゴル自治区烏海市で運営するリチウムイオン電池用負極材工場の操業を開始したと発表した。
新型コロナウイルスの影響などで工期が遅れていたが、今年9月から一部工程の試運転を開始し、11月末に正式稼働した。2022年後半のフル稼働を目指す。工場の総投資額は6億元(約107億円)、年間生産能力は1万トン。
JFEケミカルは今回この合弁事業を通じ、新たにニードルコークス系リチウムイオン電池用負極材の生産拠点を得て、従来のハードカーボン負極材、天然黒鉛系負極材を加えた製品ラインアップを確立し、環境負荷の低い持続可能な社会の実現に貢献していく。