ホンダ インド工科大デリー・ボンベイ校とAI技術共同研究

ホンダは9月11日、人と分かり会える同社独自の協調人工知能「Honda CI(Cooperative Intelligence、以下、CI)」のさらなる進化を目指し、多くの優れた「IT技術者を輩出するインド工科大学デリー校およびボンベイ校(所在地:マハラシュトラ州ムンバイ)と、AI技術の共同研究を開始したと発表した。交通事故低減技術や自動運転技術への将来的な応用も視野に、共同研究を通じてCIの要素技術の進化に取り組んでいく。

松屋のすし店「すし松」関西進出 9/21吹田市に初出店

松屋フーズホールディングスは9月11日、自社で運営するすし店「すし松」を関西地区に出店すると発表した。松屋のすし店の関西出店は初めて。大阪府吹田市に21日、「すし松 江坂店」を開業する。吹田市への出店を皮切りに関西でも店舗を広げる。すし松は現在、東京など首都圏を中心に11店舗を構えている。

クボタ 米の農業スタートアップを買収 果樹農家にAI導入

クボタ(本社:大阪市浪速区)は9月11日、米国の農業スタートアップ、ブルームフィールドロボティクス(以下、ブルームフィールド社)を買収したと発表した。クボタと北米現地法人のクボタ・ノース・アメリカが、ブルームフィールド社の株式を100%取得した。買収額は非公開。
ブルームフィールド社は独自のカメラをトラクターの前方などに装着し、ブドウなど果実の色や成熟度などをAIで分析する技術を持つ。クボタは果樹農家向けに小型トラクターを販売しており、両社でサービスを拡大する。

フジテック シンガポールで遠隔監視メンテの規格認証取得

フジテック(東京本社:東京都港区)は9月10日、グループのFujitec Singapore Corporation Ltd.(フジテック・シンガポール)を通じて、シンガポール政府が推進する遠隔監視を用いたエレベータのメンテナンスの規格認証を、日系メーカーとして初めて取得したと発表した。
同規格には遠隔管理システムを用いて24時間稼働状況をモニタリングすることや、不具合の予兆を常時キャッチすることなどの高度な要件が定められている。

大阪メトロ 万博で小中高生専用車, 平日午前に最大18本運行

大阪メトロは9月10日、2025年大阪・関西万博に無料招待する小中高生らを輸送する車両の運行案を発表した。中央線の森ノ宮、長田から、2025年1月に延伸開業する夢洲まで、開幕から夏休み前にかけて平日午前9時半から11時半の約2時間運行する。
1日あたり最大8本走らせる「専用列車」は6両編成のうち、最大4両を小中高生らに充て、残りの車両を一般客に開放する。また、1日あたり最大10本走らせる「優先列車」は混雑状況に応じて一般客も乗せる。

月桂冠 低アルコール度数5%の日本酒「アルゴ」全国発売

月桂冠(本社:京都市伏見区)は9月10日、アルコール度数5%の日本酒「アルゴ」を23日から全国のコンビニやスーパーなどで販売すると発表した。一般的な日本酒のアルコール度数は15%程でおよそ3分の1に抑えている。ビールや缶チューハイでは低アルコールタイプの商品が増えているが、日本酒では珍しい。価格は瓶入り容量720ミリリットルが税抜き880円、300ミリリットルが同380円。

パナソニック 和歌山でテスラ向けEV新型電池生産開始

パナソニックホールディングスは9月9日、和歌山県紀の川市の工場で米国のEV(電気自動車)大手、テスラ向けに開発を進めていた新型バッテリーの生産を開始したと発表した。
これを担うのはパナソニックエナジー(本社:大阪府守口市)で、およそ100億円を投じて工場をリニューアルし生産体制を整備した。これにより、新たなバッテリーの容量従来の5倍で、EVに搭載するバッテリーぞ数を減らすことができるという。組み立ての効率化などによるEVの生産コストの削減につながることが期待される。

「ハワイアンズ」運営の常磐興産 米投資ファンドが買収へ

福島県いわき市の温泉リゾート施設「スパリゾート ハワイアンズ」の運営会社、常磐興産が、米国の投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループに買収される見通しとなった。9月9日、常磐興産が発表した。同ファンドが持つ経営ノウハウや資金力を活用して、集客の強化につなげるのが狙いで、施設のブランドや雇用は維持される見込み。
ファンド側は今後、TOB(株式の公開買い付け)を行い、2025年3月ごろに完全子会社化したうえで、上場を廃止する方針で、施設のブランドや雇用は維持するとしている。

アップル 生成AI搭載の最新スマホ発表 価格は据え置き

米国のアップルは9月9日、カリフォルニア州の本社で生成AIの機能を搭載した最新のスマートフォン「iPhone16」の4機種を発表した。独自の生成AIのシステム「アップルインテリジェンス」を導入。AIが複数のアプリと連携し、メールの内容を要約するほか、返信の文案を作成したり、保存された家族や友人の写真から画像や絵文字を生成したりするとしている。国内直販価格は12万4,800円からに設定し、2023年9月発売の「iPhone15」から据え置いた。
すでに市場では米国のグーグル、韓国のサムスン電子など、IT大手の間で生成AI搭載のスマホ、端末を発表する動きが加速。新たな付加価値をつけようと競争が激化している。

福島第1原発デブリ取り出しに試験的取り出しに着手 東電

東京電力ホールディングスは9月10日、福島第1原子力発電所2号機の溶融燃料(デブリ)の試験的取り出しに着手した。8月22日に初の着手を試みたが、ミスが見つかり作業を中断していた。今回は取り出し装置が午前7時20分に原子炉につながる貫通部手前の弁を通過した。今後2週間程度かけて3グラム以下の少量のデブリを取り出す。
デブリは1〜3号機でおよそ880トンあると推計されている。デブリは極めて強い放射線を出し続け、人が近づくことができない。このため遠隔操作での作業となり、作業は難易度が高い。そして途方もない時間がかかるとみられている。