ホンダ燃料電池車「クラリティ フューエルセル」個人向けリース開始

ホンダ(本社:東京都港区)は6月11日、燃料電池車「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエルセル)」の個人向けリースの取り扱いをHonda Carsで開始すると発表した。
同社は2016年3月に燃料電池車で、セダンタイプで世界初の5人乗りを発売。自治体、企業へのリースを通じユーザーや関連団体の要望・意見を収集し、商品開発に反映させてきた。カーボンフリー社会を見据え、水素ステーションの拡充状況と顧客の使い勝手を踏まえた販売検討を進め、今回個人のリース取り扱いを開始することになった。

ホンダ 中国で合弁でコネクテッドSのハイネックスモビリティ設立

ホンダは6月10日、中国法人、本田技研工業(中国)投資有限公司(本社:北京市)が、ニューソフトリーチとの合弁により「ハイネックス モビリティ サービス」を設立したと発表した。
新会社はホンダの車載コネクテッドシステム「ホンダコネクト」を主体に、コネクテッドサービスの進化を目指す。遼寧省・大連市に本社を置き、7月1日に事業運営を開始する。
合弁パートナーのニューソフトリーチは、ICV、自動運転、電動車パワートレーン、モビリティサービスおよび、コネクテッドサイバーセキュリティ領域など次世代自動車に向けた商品、技術、サービスおよびソリューション全般の提供に取り組む企業。

トヨコー 9月からタイ製造工場の防水・断熱・補強のSOSEI事業

屋根の防水・補強工事を手掛けるトヨコー(本社:静岡県富士市)は6月9日、TOYOKOH(THAILAND)Co.,Ltd.が中心となり、タイでの屋根の補修事業に参入すると発表した。老朽化した工場の屋根の防水や断熱性を高める独自の「SOSEI(蘇生)工法」を提供する。
同社が開発したSOSEI工法は塗料と樹脂、2つの異なる化学分野を組み合わせた独自の工法。3層の樹脂材を屋根に直接吹き付けることで成型していくのが特徴。

三菱ケミカル 生分解性樹脂と紙製バリア素材による循環型包装材

三菱ケミカル(本社:東京都千代田区)と日本製紙(本社:東京都千代田区)は6月9日、両社の持つ再生可能な原料から製造される生分解素材を用いた循環型包装材を共同開発したと発表した。
三菱ケミカルの「BioPBS(TM)」のヒートシール性と、日本製紙の「シールドプラス(R)の」バリア性により、内容物の品質劣化を防止する高い機能性を持っている。プラスチックごみ問題への対策の一環として、同素材を今後、菓子やコーヒー豆等の食品をはじめとしたパッケージ用途に展開していく。

日揮G・富山企業 インドネシア3カ国での都市間連携事業に採択

日揮ホールディングスは6月8日、日揮グループのエネルギー・環境コンサルティング事業会社、日本エヌ・ユー・エスが、富山市および富山市内企業と共同提案した3案件が、環境省事業(令和2年度脱炭素社会実現のための都市間連携事業)に採択されたと発表した。
今回採択されたのは①インドネシア「富山市・バリ州・スマラン市による都市間連携事業を活用したSDGs未来都市構築支援事業」②モルディブ「富山市・マレ市都市間連携による持続可能な環境配慮型都市(スマートシティ)構築支援事業」③マレーシア「バイオ燃料を活用した脱炭素交通による都市開発および再生可能エネルギーの普及による脱炭素都市形成事業」-の3案件。
富山市および富山市内の優れた脱炭素技術を有する企業と協力し、インドネシア、モルディブ、マレーシアの3カ国5都市で脱炭素技術の適用可能性に関する調査を実施する。

ANA国際線運航 7月も9割減 コロナ禍による各国の入国制限受け

全日本空輸(ANA)は6月9日、7月1日~31日の国際線の運航便数を、75路線5461便の当初計画に比べ約9割減らすと発表した。新型コロナウイルス感染拡大により、世界各地の入国制限が継続されているため。同社は6月も約9割減便しており、2カ月連続で同規模の9割減便・運休体制がとられることになる。

LIXIL ビバをアークランドサカモトへ持分53%を566億円で譲渡

LIXILグループは6月9日、ホームセンターを運営する上場子会社LIXILビバの株式持分53%を566億円でアークランドサカモト(本社:新潟県三条市)へ譲渡すると発表した。アークランドサカモトは新潟市内を中心にホームセンターチェーン「ホームセンタームサシ」を展開している。今回の株式譲渡により、LIXILビバは、アークランドサカモトの子会社となる。

川崎重工 独自開発の水素液化機を発売 国内メーカー製初

川崎重工は6月10日、水素を効率よく貯蔵および輸送するための手段の一つとして、マイナス253度で液化することで体積が800分の1になる水素の性質に着目して開発した、国内製初の水素液化機の販売を開始すると発表した。同機は今春まで実施した3000時間以上の兆時間にわたる連続実証運転や各種機能試験で性能と信頼性を実証している。
1日あたり5トンの液化水素(燃料電池車=FCV1,000台相当の燃料)の製造が可能で、独自に開発した液化工程により業界トップクラスの液化効率を達成。99.999%の高純度な液化水素の製造および容易なメンテナンス性を実現したとしている。
水素は温室効果ガスが発生しないクリーンなエネルギーとして、2030年ごろには年間約30万トンの利用が見込まれている。

AIによる高度診断・治療システムの社会実装へプロジェクト開始

日本医師会、日本ユニシス、日立製作所、日本アイ・ビー・エムは6月10日、「内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」第2期で採択された「AIホスピタルによる高度診断・治療システム」の構築および、2022年の社会実装に向けたプロジェクトを開始すると発表した。同プロジェクトにはソフトバンク、三井物産も参画する。

キヤノンメディカルS 唾液で新型コロナのLAMP法検査の精度を確認

キヤノンメディカルシステムズ(本社:栃木県大田原市)は6月9日、北海道大学病院の協力を得て、LAMP法を用いた「新型コロナウイルスRNA検出試薬Genelyzer KIT」を用い、唾液での精度を調べたところ、10分程度で検出できることが確認され、従来の鼻咽頭拭い液と遜色ない結果を得ることができたと発表した。
同社は目に見えにくい感染症がもたらす恐怖、不安を少しでも緩和、払拭するための迅速・簡便、正確な遺伝子検査システムの研究開発、モノづくり、普及を進め、社会の安心・安全に尽力していく。