日本の19年総人口1億2,616万7,000人で9年連続減 働き手さらに減少

日本の総務省は4月14日、2019年10月1日時点の人口推計を発表した。外国人を含む総人口は前年同月比27万6,000人(0.22%)少ない1億2,616万7,000人だった。前年割れは9年連続で、減少率0.22%統計を取り始めた1950年以来、過去最大となった。
労働の担い手の15~64歳の「生産年齢人口」は7,507万2,000人で、総人口に占める割合は前年の59.7%から59.5%に低下、過去最低となった。また、65歳以上の高齢者は3,588万5,000人で、総人口に占める割合は28.4%と前年の28.1%から0.3ポイント高まり、過去最高を更新した。

中国・上海市 20年に介護用ベッド7,000増床 認知症ベッド2,000整備

中国・上海市民政局はこのほど、2020年の介護サービス業の年間目標「2020年養老サービス工作要点」を発表した。これによると、介護サービスの充実を図り、2020年に7,000床の介護用ベッドを増床し、高齢者綜合サービスセンターを50カ所新設する。
また、認知症患者への対応を強化する。上海市は中国でもとくに高齢化が進む地域で、上海市政府によると約20万人の認知症患者がいるとされている。そこで、同計画では2,000床の認知症患者用ベッドを整備するとの目標を打ち出している。さらに地域レベルでの認知症早期診断・処置、支援などの体制を強化するとしている。

塩野義製薬 従業員の喫煙率ゼロ目指し「グループ”絶”煙宣言」

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は4月7日、「シオノギグループ『絶』煙宣言」を発出したと発表した。2020年4月に健康増進法の一部を改正する法律が全面施行され、望まない受動喫煙を防止するための取り組みが「マナー」から「ル-ル」に変わるなど、喫煙に対する社会的な関心が高まっていることを受け、シオノギグループとしてより一層の喫煙対策を推進しようというもの。

新型コロナで技能実習生が来ない! 農水産業で人手不足深刻化

農業や水産加工業の現場で、新型コロナウイルス禍が直撃、春以降の作業への影響が避けられない事態となっている。日本政府が中国などからの入国を事実上制限していることで、春から来日するはずだった外国人技能実習生の来日見通しが立たないためだ。
例えば北海道では約8,000人の技能実習生が食の現場に従事している。このままでは作業が本格化する春以降は、手間のかからない作物への作付け転換や減産といった具体的な影響が出てくることは必至の情勢だ。

EPAの外国人介護福祉士の第32回国家試験合格者337人・合格率44.5%

厚生労働省によると、経済連携協定(EPA)に基づくインドネシア・フィリピン・ベトナムの3カ国の「第32回介護福祉士候補者の国家試験」合格者は337人(前回266人)で、合格率44.5%(前回46.0%)だった。合格者337人のうち初受験者は286人(合格率49.9%)、再受験者51人(合格率27.6%)。
第32回合格者337人を国別にみると、インドネシア107人、フィリピン92人、ベトナム138人だった。

SBSフレックネット 初のベトナム人技能実習生12名を受け入れ

食品物流事業のSBSフレックネット(本社:東京都墨田区)は3月9日、2020年4月1日にベトナムから初めての技能実習生を受け入れると発表した。技能実習生はベトナム・ハノイで約半年間の日本語講座を修了し、基礎的な日本語を習得した12名が2月27日に第1期生として来日。今後約1カ月間の法定研修を受講後、4月1日から11カ月間にわたり北九州営業所(所在地:福岡県北九州市門司区)で、同社の食品物流業務に携わる。
同社は定期的に技能実習生を受け入れていく考えで、今年はあと2回の受け入れを予定。第2期生は7月に来日する予定。

介護事業所で消毒用アルコールなど衛生用品の不足が深刻化

全国介護事業者連盟が3月3、4の両日、全国の特別養護老人ホームやデイサービスなどおよそ6,000の事業所を対象に行った調査によると、全国の介護事業所の2割を超える事業所で消毒用アルコールや、マスクの在庫がなくなるなど衛生用品の不足が深刻化していることが分かった。1,600余の事業所から回答を得た。
消毒用アルコールについて、必要な量が確保できているか尋ねたところ、「すでに在庫がない」と回答した事業所が25%に上った。以下、「必要な量の半分程度しか確保できていない」が14%、「確保できている」は22%だった。マスク不足も深刻化しており、8%の事業所が「すでに在庫がなくなっている」と回答。「必要な量は確保できている」事業所は14%にとどまった。

アシックス 機能訓練特化型デイサービス「トライアス箕面」開業

アシックス(本社:神戸市中央区)は2月27日、独自の理論に基づいた運動サービスプログラムを利用者に個別に提供する、機能訓練特化型デイサービス施設「Tryus箕面(トライアスロン箕面)」を大阪府箕面市に開業し、3月2日から利用者の受け入れを始めると発表した。
この施設は要支援・要介護認定者を主な利用者とし、測定・運動プログラムの構築・進捗管理と利用者管理を一貫して行うアシックス独自の運動サービスプログラム「DUAL SPARK(デュアルスパーク)」を活用する。アシックスの機能訓練特化型デイサービス施設は今回で6施設目となる。

TIS 70歳まで定年前と変わらない処遇の「再雇用制度」導入

TISインテックグループのTIS(本社:東京都新宿区)は2月26日、基本給・賞与・人事評価および勤務制度などの処遇が定年後の65歳以降も正社員と同様となる70歳までの「再雇用制度」を、2020年4月に導入すると発表した。TISでは多様な社員一人ひとりの成長と会社の持続的な発展を実現する「働きがいの高い会社」を目指し、様々な施策を進めていくとしている。新制度は1年単位で雇用を継続する。今後5年で計50名を超える社員が同制度の対象となる予定。