25年万博 中国館 起工式”人間と自然の生命共同体の構築”

2025年大阪・関西万博で独自のパビリオンで出展する中国の起工式が2月2日、会場の夢洲に中国や博覧会協会の関係者らが出席し行われた。中国の伝統的な地鎮祭を行い、工事の安全を祈った。パビリオンのテーマは「人間と自然の生命共同体の構築」で、建物の素材には竹をふんだんに使って自然との共存という理念を表現する。また、パビリオンの入り口から建物の中に向かう壁は巻物の書物を広げた形をモチーフにするという。

豊竹咲大夫さん死去 人形浄瑠璃文楽太夫の人間国宝

人形浄瑠璃文楽の太夫(語り手)で人間国宝の豊竹咲大夫(とよたけ・さきたゆう、本名:生田陽三)さんが1月31日、肺炎のため東京都内の病院で亡くなった。79歳だった。
1944年、戦後の文楽を代表する太夫の一人、八代目竹本綱太夫の長男として大阪市で生まれた。時代物から世話物まで芸域は幅広く、2009年に演目の見せ場を語る太夫の最高資格「切場語り」に昇格。2019年、人間国宝に認定された。

大阪・通天閣で節分前に2/1 一足早い恒例の”豆まき”

大阪のシンボル「通天閣」で2月1日、3日の節分を前に一足早い恒例の豆まきが行われた。今回は劇団四季が上演している「バケモノの子」の出演者など8人が地上94.5mの屋外展望台で「鬼は外、福は内」と声をかけながら福豆をまいた。その後、通天閣の下に設けられたステージでも豆まきが行われ、8人は袋に入った1,000袋の福豆をまいていた。この節分の豆巻きは新型コロナウイルスの影響で3年間中止されており、今回は4年ぶりに元の形で再開された。
通天閣では早く福を呼び込んで地元の賑わいにつなげようと毎年、節分の2日前に豆まきが行われている。

北大阪急行3/23延伸開業 箕面萱野ー梅田最速25分で結ぶ

阪急電鉄や大阪府などが出資する第三セクター、北大阪急行電鉄は1月29日、3月23日から北部へ延伸開業するのに伴う新ダイヤを公表した。北大阪急行電鉄は現在の北側の終点、千里中央駅からおよそ2.5km延伸する。これに伴い、「箕面船場阪大前」駅と「箕面萱野」駅の2つの駅を開業させる。
新ダイヤは始発の1本を除くすべての列車を箕面萱野駅を発着とし、すべての列車を大阪メトロ御堂筋線と直通運転を行う。これによって、箕面萱野駅から新大阪駅まで最速19分、梅田駅まで最速25分で結ぶことになり、大阪北部から中心部へのアクセスが向上することになる。

地震被災の石川などから2校選出 センバツ出場32校決定

第96回選抜高校野球大会の選考委員会が1月26日開かれ、今年の出場32校が決定した。21世紀枠で別海(北海道)、田辺(和歌山県)の2校が選出された。北海道、青森、愛知、石川、和歌山から2校が選ばれ、神奈川、埼玉などからは選ばれなかった。昨年のセンバツの覇者、山梨学院が連覇を目指すほか、近畿から近江(滋賀)、京都外大西、京都国際(いずれも京都)、大阪桐蔭(大阪)、報徳学園(兵庫)、耐久、田辺(いずれも和歌山)が出場する。
能登半島地震で被災し、輪島市から山梨県に避難している日本航空石川の出場が決まった。ただ、これは特別の計らいではなく、同地区で真っ先に出場が決まった星稜が昨秋の神宮大会で優勝したことで、地区の選出枠が増えたため。いずれにしても被災のハンディを弾き返し、溌剌としたプレーを期待したい。
3月8日に組み合わせ抽選、同18日に開幕する。

関西広域連合 万博「関西パビリオン」経費約18.7億円

関西圏の自治体でつくる関西広域連合は、1月25日開いた会合で2025年大阪・関西万博に出展する「関西パビリオン」にかかる経費について、およそ18億7,000万円になるとの見通しを示した。内訳は本体や内装などの工事費用がおよそ8億6,000万円、スタッフの採用など運営費用がおよそ4億7,000万円、展示費用がおよそ3億8,000万円などとなっている。ただ、パビリオン内で各自治体が独自に行う展示などに関する費用は含まれていないという。
関西パビリオンでは、大阪を除く関西の5府県と周辺の4県の合わせて9府県が、地域の文化や歴史などの魅力を発信することにしている。

ルクセンブルクが万博パビリオン起工式 副首相ら出席

2025年大阪・関西万博で独自のパビリオン展示を行うルクセンブルクが1月25日、パビリオンの起工式を行った。会場の大阪・夢洲にはルクセンブルクのグザヴィエ・ベッテル副首相はじめ、同国と博覧会協会関係者らが出席し、工事の安全を祈った。2月上旬までに本格的な工事に取り掛かるとしている。
同国パビリオンのテーマは「Doki Dokiーときめくルクセンブルク」で、建物には再利用可能な資材を多く使うという。

電動キックボード 新制度施行半年で摘発7,130件 警察庁

警察庁のまとめによると、電動キックボードが関係する交通違反の摘発が2023年7〜12月の半年間に全国で7,130件に上った。事故は85件でけが人は86人。死者はいなかった。新制度が始まった7月は405件だったが、その後増加し、12月にはスタート時の約4.6倍の1,879件に達した。
違反の類型別では通行区分違反が3,440件(構成比48%)で最多。以下、信号無視の2,685件(同38%)、一時不停止の463件(同7%)、歩行者妨害172件(同2%)などと続いている。都道府県別では7,130件のうち約6,500件の東京都と、約350件の大阪府で大半を占めた。

大阪の23年インバウンド消費 過去最高の9,210億円

大阪観光局の試算によると、2023年に大阪府を訪れたインバウンド(訪日外国人)客の消費総額は9,210億円に上り過去最高だった。新型コロナウイルス禍前の2019年と比べ11%上回った。訪日客数では2019年比で85%の水準にとどまったが、円安を追い風に高額品などの消費が増えた。地域別動向をみると、欧米の伸びが目立った。