ミネベアミツミ 大阪に開発拠点 関西で技術者採用

ミネベアミツミ(本社:長野県北佐久郡御代田町、東京本部:東京都港区)は、大阪市に関西を統括するための拠点を新設する。グループ会社間の情報共有をすすめるとともに、関西では初となる研究開発センターを設置する。研究開発から営業までの機能を1つのオフィスに集約し、200人体制で新たな製品開発やサービスの創出を目指す。
関西の企業や大学と協業するほか、電機産業などの強い基盤がある関西に拠点を設けることで、優秀な人材の獲得にもつなげたい考えだ。日本経済新聞が報じた。

大阪高裁 旧優生保護法訴訟 国に賠償命じる判決

大阪高等裁判所は2月22日、旧優生保護法のもとで不妊手術を強制された関西に住む女性と夫婦の3人が、国に賠償を求めた裁判で、旧優生保護法は憲法に違反すると判断したうえで、「非人道的で差別的であり、人権侵害の程度は強い」などとして1審の判決を取り消し、国に賠償を命じる判決を言い渡した。全国の同様の裁判で、国の賠償責任を認定した司法判断は初めて。
大田晃詳裁判長は「国が障がい者に対する差別・偏見を正当化し、助長してきたとみられ、原告ら訴訟を起こすための情報や相談機会へのアクセスが著しく困難な環境にあった。除斥期間(賠償請求できる権利のある期間)の適用をそのまま認めることは著しく正義・公平の理念に反する」として除斥期間を適用せず、原告側の訴えを認めて1審の判決を取り消し、国に合わせて2,750万円の賠償を命じた。

高野連 センバツから「継続試合」の導入決める

日本高校野球連盟(高野連)は2月18日、大阪市で理事会を開き、3月に甲子園球場で開かれるセンバツ高校野球から、雨などで試合が続行できなくなった場合、打ち切った時点から翌日以降に再開する「継続試合」を導入することを決めた。これにより、コールドゲームやノーゲームはなくなる。
高校野球では、雨などで試合ができなくなった場合、7回を完了しているとコールドゲームとなり、完了していなければ、ノーゲームとして翌日以降に再試合が行われることになっている。
昨年夏の全国高校野球では雨で2試合がノーゲームとなるなどした影響で、チームによっては1週間で最大5試合を戦う可能性も出てきたことから、ルールの改正が本格的に議論されてきた。高野連では選手の負担軽減に加えて、安全性や公平性に配慮したとしている。

オリックス 夢洲地区の複合観光施設整備等 基本協定書を締結

オリックス(本社:東京都港区)は2月16日、合同会社日本MGMリゾーツ(本社:東京都千代田区、以下、MGM)とともに、大阪IRの事業実施を目的として設立した大阪IR株式会社が国への区域整備計画の認定の申請に向けて、大阪府および大阪市との間で「大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域整備等 基本協定書」を締結したと発表した。
オリックスはMGMとのパートナーシップのもと、事業実現に向けた今後のプロセスを官民連携して推進。この事業を通して、大阪・関西地域、ひいては国の観光および経済の持続的成長に貢献していきたいとしている。

近鉄バス 大阪府内2路線でEVバス初導入 中国BYD製25人乗り

近鉄バス(本社:大阪府東大阪市)は2月15日、大阪府内の2路線で電気で動くEVバスを初めて導入することになり、東大阪市役所で出発式が開かれた。導入されるのは中国のEVメーカー、BYDが製造した25人乗りの小型バス2台で、1回3時間の充電でおよそ200km走行できるという。
近鉄バスがEVを導入するのは初めてで、来年度さらに5台程度を導入するなど車両のEV化を進めていきたいとしている。EVバスは17日から、東大阪市の八戸ノ里駅前と市立東大阪医療センターの区間と、大阪市の近鉄上本町駅やJR桃谷駅前とを結ぶ路線に導入される。
関西では阪急バスが2021年10月から大阪大学のキャンパス間を結ぶ区間で、京阪バスが2021年12月に4台のEVバスを、同じ中国製EVバスをそれぞれ導入している。

ANAHD「空飛ぶタクシー」参入 関空~市内を15分以内に短縮

ANAホールディング(HD)は2月15日、日本で「空飛ぶタクシー」の運航事業に参入すると発表した。トヨタ自動車などが出資する米新興企業、ジョビー・アビエーション(以下、ジョビー)と業務提携し、同社が開発している電動式の垂直離着陸機「eVTOL」を活用する。
ANAHDとジョビー両社が発表した。ジョビーが開発している5人乗りの機体は最高速度が時速約320kmで、240km強の連続飛行ができる。現在は自動車で1時間程度かかる関西国際空港から大阪駅までの所要時間を15分以内に短縮できるという。

コロナ自宅療養者 過去最多の54万人 1週間で10万人以上増加

厚生労働省は2月14日、新型コロナウイルス感染症による全国の自宅療養者が2月9日時点で過去最多の54万3,045人になったと発表した。オミクロン株の感染急拡大で1週間で10万人以上増えた。
コロナ患者向けに確保している病床の使用率は、20都府県で50%を超えた。大阪府が81%と最も高かった。

「空飛ぶクルマ」安全な運航管理へ夢洲上空で実証実験

「空飛ぶクルマ」の大阪での実用化に向けて、ドローンとヘリコプターを同時に飛行させ、安全な運航管理の手順を確認する実証実験が2月14日、2025年大阪・関西万博会場となる大阪湾の夢洲上空で行われた。
実験は、大阪府の補助金を受けた民間企業など4社が行い、けが人を救出するために八尾空港から夢洲に向かうドクターヘリと、夢洲上空を遊覧飛行中の「空飛ぶクルマ」とがぶつかることがないよう、運航管理する手順を確認した。今後、様々な場面に応じた実証実験を重ね、大阪・関西万博で空飛ぶクルマの飛行を実現させたいとしている。

国の大規模接種 2/14から大阪会場を2カ所体制に 1日2,500人

防衛省は2月7日、新型コロナウイルスワクチンの大規模接種にあたる大阪市内の会場を、14日から2カ所に増強すると発表した。自衛隊が運営する会場を7日に開所した「堺筋八木ビル」(所在地:大阪市中央区)に加え、2カ所目を大阪メトロ北浜駅から徒歩3分ほどの「日経今橋ビル」(所在地:大阪市中央区)に置く。これにより、1日あたりの接種人数を960人から2,500人へと増やす。

田中月乃さん ローザンヌバレエ2位入賞 若手ダンサー登竜門

若手バレエダンサーの登竜門、第50回ローザンヌ国際バレエコンクールの最終選考会が2月5日、スイスモントルーで開かれ、大阪府東大阪市出身でスイス北部チューリッヒのバレエ学校に留学中の田中月乃さん(17)が2位に入賞した。入賞者には1年間の名門バレエ学校への無償留学やバレエ団での研修資格が与えられ、生活費2万スイスフラン(約250万円)が支給される。