岩谷産業は3月21日、大阪市此花区で大阪・関西万博の会期中に運航する水素燃料電池船「まほろば」の披露式典を開いた。船は会期中、大阪d市中心部の中之島から、ユニバーサルシティポート(大阪市此花区)を経由し、万博会場の夢洲(同)まで約1時間で運航する。水素タンクを備え、酸素と化学反応させることで発電して動く。航行中に二酸化炭素(CO2)を排出しない国内初の旅客船。
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淀川大堰閘門が完成 大阪湾と京都の水上ルート復活
国が総事業費186億円を投じ進めていた、淀川の河口に船の往来を可能にする「淀川大堰閘門」(よどがわおおぜきこうもん)が完成し3月16日、大阪湾と京都が水上ルートでつながった。船のエレベーターともいうべき淀川大堰閘門は、淀川と京都の水上ルートを船舶が」通過する際、1m余り、最大約3mある水面の高低差を調節し、つなげるもの。同日は水面の高低差が同じになるのを待って、大型観光線が初めて通過していった。
淀川は、古くは大阪湾と京都を結ぶ水上ルートとして利用されてきたが、災害等の治水対策面から淀川の河口部に「淀川大堰」ができたことで船は利用できなくなっていた。今回、この淀川大堰閘門ができたことで、万博の期間中は会場の夢洲と京都・伏見を結ぶ観光船の運航も検討されている。
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フライト疑似体験 万博会場内に「空飛ぶクルマ」展示施設
万博協会は3月13日、大阪・関西万博の会場内に、次世代の移動手段として期待される「空飛ぶクルマ」の展示施設を設けると発表した。
目玉はフライトの疑似体験ができる幅7m、高さ4.7m、奥行き8mの巨大シアターで、日本航空が設ける。スクリーンは前方と左右、床面に、来場者を囲むように設置され、あらゆる方向から音が聞こえる立体音響や振動技術を駆使して臨場感を高める。
約15分間、空飛ぶクルマに乗って大阪上空を飛行しているような没入感のある体験ができるという。一度に約20人が参加可能だ。将来的な実用化に向けて理解を広げたい考え。施設名は「空飛ぶクルマ ステーション」で、展示面積は300㎡。入館には予約が必要となる。空飛ぶクルマの離着陸場を運営するオリックスは、施設内にモニターを設置し、空飛ぶクルマや離着陸場について紹介する動画を流す。
万博でのデモ飛行は、日本航空と住友商事が設立したソラクル(所在地:東京都)、ANAホールディングスと米ジョビー・アビエーション、丸紅、スカイドライブ(所在地:愛知県豊田市)の計4陣営が行う予定。