終戦の日 5,000超える大阪旧陸軍墓地で平和祈る万灯会

終戦から79年の8月15日、太平洋戦争の戦没者などが眠る大阪・天王寺区の旧真田山陸軍墓地で、5,000を超える墓がろうそくの灯りで照らされる万灯会が開かれた。地元の人やボランティアなどおよそ100人が参加した。午後7時ごろ、次々と灯籠に明かりが灯されと市内外から訪れた人たちは、縁(ゆかり)の墓に手を合わせ、平和への祈りを捧げた。
同墓地は明治4年に設置された国内最大で最古の陸軍墓地で、西南戦争から太平洋戦争までの戦没者1万3,300人余が眠っている。

大阪府・市 万博跡地50haの民間開発計画を11月から受付

大阪府と大阪市は2025年大阪・関西万博の会場跡地のうち、パビリオンや”大屋根リング”部分のおよそ50haのエリアについて、民間事業者からの開発計画の提案を今年11月ごろから受け付けることになった。
提案には①万博の理念継承に向けた取り組みや土地の利用計画などまちのプランニングやデザイン②管理運営や収支計画といった実現性ーの2項目を盛り込むことが求められている。

25年万博会場のシンボル”リング”8/21にもつながる見通し

2025年万博の会場のシンボルとして、344億円をかけて建設が進められている「大屋根リング」が8月8日、床や梁などの構造部分が繋がり、21日にもリングとして1周が繋がる見通しとなった。1周およそ2km、外側の高さが20m、完成すれば世界最大級の木造建築物となる予定。博覧会協会は当初計画では9月下旬としていたが、1カ月前倒しの完成となる。

万博会期中のライドシェアで府と国交省が実務者協議へ

万博会期中のライドシェアについて、国土交通省が近く規制緩和に向けて、大阪府などと実務者協議に入ることになった。大阪府議会の2025年大阪・関西万博推進特別委員会が、超党派の国会議員の勉強会の小泉進次郎元環境相などに要望書を提出した。要望書では大阪府内全域での24時間運行や運行台数の制限撤廃などの必要性を訴えている。協議には万博を運営する博覧会協会も加わる予定。

IR開業見据え「大阪依存症センター」相談から回復まで

大阪府と大阪市は8月6日、2030年秋ごろに予定されるカジノを含む統合型リゾート(IR)の開業を見据え、ギャンブル依存症対策で設置する「大阪依存症センター」(仮称)での支援内容を公表した。
IRには誘致が決定した後も、市民の間ではギャンブル依存症を懸念する声が根強く残っている。このため、気軽にギャンブル依存症などについての相談から、医師、心理士、保健師などを配置し様々な症状に対応できる態勢とし、専門知識を持つケースワーカーによる回復支援まで一元的に対応できるセンターとする。

大阪府知事 万博期間中 隣接地のIR工事中断要請受け調整へ

大阪府の吉村洋文知事は8月5日、25年万博を運営する博覧会協会トップらから万博開催期間中、隣接李で建設が予定されているカジノを含むIR(統合型リゾート施設)建設工事の中断を求められていることについて、IRの運営事業者を含めて調整を進める考えを示した。
博覧会協会は景観や騒音への懸念から、隣接地で進められる予定のIR建設工事の中断を求めている。吉村知事は「どちらも成功させるために大阪府、大阪市からもできる限りの措置をお願いし、着地点を見い出していきたい」としている。

第106回夏の高校野球8/7開幕 序盤3日間は”朝夕2部制”導入

第106回全国高校野球選手権大会が8月7日、開場100年の甲子園球場で開幕する。今回は新たな厳しい暑さ対策として1日3試合が組まれている序盤3日間(8月7〜9日)、気温が上がる時間帯を避ける”朝夕2部制”が導入される。これに伴い、第3試合が17時開始となる。
近畿勢(2府4県)の初戦の試合日と相手は以下の通り。8月7日の開会式直後の第1試合で滋賀学園が有田工業(佐賀)、第3試合で智弁学園(奈良)が岐阜城北、2日目に大阪桐蔭が興南(沖縄)、京都国際が札幌日大(北海道)、5日目に報徳学園(兵庫)が大社(島根)、7日目に智弁和歌山が霞ヶ浦(茨城)とそれぞれ対戦する。

大阪・南河内に自動運転バス導入 26年度中に客乗せ実証

大阪府と大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)でつくる協議会は7月27日、大阪府南部の南河内地域への自動運転バスの導入に向けた会議を開いた。2026年度に客を乗せた実証実験を始める予定。このため、大阪府は当該関連自治体と走行に必要な道路環境整備や数日間の短期実験を、2024年度中に実施する方向で調整していることを明らかにした。

竹中工務店 25年万博会場内に「森になる建築」8月に着工

竹中工務店(本社:大阪市中央区)は7月26日、「Seeds PaperPavilion(シーズペーパーパビリオン)」を、未来社会ショーケース事業出展(グリーン万博)の「森になる建築」として25年大阪・関西万博の会期中(2025年4月13〜10月13日)の来場者が休憩等に使うことができる仮設建築物として会場内に施設提供すると発表した。この建築物は8月に着工後、現地で3Dプリントを行い、2025年4月の完成を予定している。
Seeds PaperPavilionは、2020年ぁら2021年にかけて同社グループ従業員を対象に実施した「竹中グループが提案する25年万博パビリオンに関するアイデア」提案コンペで最優秀賞の選定されたもの。使い終わると廃棄物になる建築ではなく、みんなでつくる建築が種となり、使い終わったら森になるという未来の建築を描いた提案。最先端の3Dプリント技術と手づくりを融合させてつくる建築。すでに2023年5月より千葉県印西市の竹中技術研究所で大型3Dプリンターでの試驗を開始。今年4月に実物サイズの出力試驗に成功している。

フィリピンパビリオン テーマ「よりよい未来を織りなす」

2025年大阪・関西万博に参加するフィリピンは7月24日、パビリオンの概要を発表した。テーマは「自然、文化、共同体:よりよい未来をともに織りなす」。フィリピンの代表的な伝統工芸品の織物を通して、フィリピンの多様性や人とのつながりの精神を表現する。建物の外観には籐を規則正しく編み込んだ籐細工をイメージしたデザインが取り入れられている。
外観には、フィリピン各地の200点を超える手織物がパネルにして展示され、伝統舞踊などを紹介するライブパフォーマンスを行うための舞台も設けられている。
フィリピンパビリオンの建設は今年春から始まっており、すでに屋根部分は完成。建物の完成は2025年3月中旬になる予定。