保健カードを今週にも本格配布開始 まず170万人に 

保健カードを今週にも本格配布開始 まず170万人に 
 ジャカルタ特別州のジョコウィ知事は5月22日、州内の低所得者向け無料医療サービス制度「ジャカルタ保健カード(KJS)」について、今週にも本格的に配布を開始する方針を明らかにした。対象者470万人のうち、まずは170万人に配布する予定。
 低所得者向け無料医療サービスは同知事が公約の目玉に掲げていたもの。ただ、対象の市民からは強い支持がある一方、受け皿となる病院側からは、予想を大幅に超える患者急増で問題が噴出。対象病院から脱退する病院が続出していると伝えられている。

6月1日から導入に向け国鉄ボゴール駅に自動改札機

6月1日から導入に向け国鉄ボゴール駅に自動改札機
 西ジャワ州ボゴールの国鉄ボゴール駅で、5月23日までに自動改札機が設置された。これは、6月1日からラッシュ時の混雑緩和策の一環として、試験的に実施される改札自動化のため。首都圏の63駅で300台の自動改札機が設置される予定で、すでに80%ほど準備を終えているという。

「バティック」衣料品の販売伸びる 世界遺産認定で弾み

「バティック」衣料品の販売伸びる 世界遺産認定で弾み
 インドネシアの伝統工芸として知られるろうけつ染め布地「バティック」を用いた衣料品の販売が伸びている。きっかけはバティックが2009年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界無形文化遺産に認定されたこと。これを受け、政府機関が毎週金曜日のバティック着用を奨励し、制服として導入する学校も増えるなど伝統文化への意識が高まっていることが背景となっている。
 バティックのシャツなら1000~2000円台が主流だが、シルクを使った手描きの高級ブランド品になると数万円の商品まであり、値段の幅も広い。生産者は家内工業規模の零細業者が多くを占めることから、政府も中小企業振興策として力を入れている。バティックを現代的なファッションに採り上げる若手デザイナーも増え、ファッションショーなども開かれるようになっている。

ジャカルタの公園に無料の無線LAN導入 幹線道路へも

ジャカルタの公園に無料の無線LAN導入 幹線道路へも
 インドネシアのジャカルタ市内の公園5カ所にこのほど、無料で利用できる無線LANサービスが導入された。これは、ジャカルタ特別州のジョコ・ウィドド(ジョコウィ)知事が就任以来掲げている目標の一つ、IT技術を活用して首都をスマートシティーにする-という政治公約の第一弾。年内に公園10カ所のほか、幹線道路にも広げる計画だ。
 バスキ副知事は州内すべての行政施設にコンピューターを導入する目標を提示。町内会レベルまで光ファイバーを敷設し、納税システムや許認可手続きをオンライン化すると言明している。 

 

JNTOが年内にジャカルタ事務所開設 観光客誘致へ

JNTOが年内にジャカルタ事務所開設 観光客誘致へ
 日本政府観光局(JNTO)は5月17日、東京都内で「ムスリム・ツーリズムセミナー」を開催した。インドネシアやマレーシアなどイスラム圏からの観光客を増やすのが狙いで、JNTOは年内にジャカルタに事務所を開設する。
 政府は観光立国を目指し、来日する外国人数を2000万人とする目標を打ち出している。昨年一年間の訪日外国人数は約837万人で、漫画やアニメなど日本独自のコンテンツを発信する「クール・ジャパン」を呼び水の一つとしたい構え。今年1~3月の訪日外国人は前年同期比18%増の約226万人。中国からの訪日客数が同27.3%減と冷え込んでいる一方で、韓国や東南アジアからの訪日客数が、円安や格安航空(LCC)の相次ぐ就航を背景に堅調だ。そして、とくに政府が強化したいのが、経済成長の著しい東南アジア諸国だ。

 

3月の小売り売上高は10.3%増に伸び鈍化 中銀調査

3月の小売り売上高は10.3%増に伸び鈍化 中銀調査
 インドネシア中央銀行の調査によると、3月の小売り売上高は前年同月比10.3%増となり、前月の13.5%増(改定値)から伸びが鈍化した。好調な情報・通信機器が全体を支えたが、食品、飲料、たばこなどの販売が鈍り、伸び率が押し下げられた。文化・娯楽関連の売上高は4.9%減少した。
 調査は10都市で小売業600社を対象に実施。4月の小売り売上高は13.1%増と予想されている。ロイターが報じた。

ゲーム大手スクウェア・エニックスが東南アジアに初進出

ゲーム大手スクウェア・エニックスが東南アジアに初進出
 ゲーム制作・開発大手のスクウェア・エニックスは、東ジャワ州スラバヤでオンラインやモバイルゲームの開発や運用を行う事業を開始した。この事業に先駆けて、今月初めにITコンサルティングやウェブシステム構築の五反田電子商事と合弁会社スクウェア・エニックス・スマイルワークスを設立している。社員数30人で、当面は日本から注文を受けた開発や運用を請け負い、将来的には東南アジアや日本市場に向けたインドネシア発のゲーム開発を目指す。スクウェア・エニックスはこれまで米国や欧州、中国に進出しているが、東南アジアは初めて。
 日本ではゲーム開発の人材確保が困難になりつつあり、制作・開発企業は将来の市場としての潜在性も見据え、東南アジアへの進出を模索している。同社は、人口規模が域内最大で、ファイナルファンタジーをはじめ日本のゲームも浸透しているインドネシアでの事業体制を確立し、域内の足掛かりとする方針だ。
  スラバヤを進出先に決めた点について、物価が安く洪水や渋滞もないこと、またスラバヤ工科大(ITS)があるにもかかわらず、開発の仕事が少ないため、人材確保のうえで大きなメリットがあること-などを強調している。

ジャカルタの2カ所、5/30,31日限定でブランドセール

ジャカルタの2カ所、5/30,31日限定でブランドセール
 有名ブランドのハンドバックなどがジャカルタの2カ所で2日間限定で、特別価格で提供される。5月30日(木)は中央ジャカルタ・タムリン通り沿いのウィスマ・ヌサンタラ・コンプレックスの別棟11階で、午前11時から午後4時までコーチ、グッチ、ジバンシィ、バーバリーなど。同31日(金)は南ジャカルタ・ブロックMのホテル・グランド・マハカムでアルマーニ、ディオール、エルメスなどの商品を販売する。
 このほか、南ジャカルタのモール「コタ・カサブランカ」内のボディーショップは、19日(日)まで夏期商品のセールを開催している。対象商品2点の購入で15%、3点で20%割引される。東ジャワ州スラバヤのスーパーモール・パクウォン・インダ内の服飾店で31日(金)まで、最大8割引のセールが開催される。参加店はリー・クーパー、ボッシーニなど。

CICがインドネシアに合弁 海外で初の信用情報機関

CICがインドネシアに合弁 海外で初の信用情報機関
 クレジットカードの支払い状況など個人の信用情報を扱う日本の金融インフラが初めて海外に渡る。国内最大手のシー・アイ・シー(CIC、東京都新宿区)がインドネシアの唯一の格付け機関ペフィンドと組み、9月にバイクローンなど販売金融向けの信用情報機関を設立する。来年9月には事業開始する計画だ。経済成長に伴い消費の担い手となる中間層が急増する見通しのインドネシアで、日本の金融インフラを根付かせて購入資金を貸しやすくし、日系メーカーのバイク・車販売を後押しするのが狙い。
 インドネシアはバイクの販売台数が年700万~800万台で推移し、日本の20倍近い市場規模がある。低所得層の購入も多く、全体の8割程度が販売金融を利用するとされる。ホンダやヤマハ発動機など日系メーカーが99%と圧倒的なシェアを占め、三井物産や住友商事なども販売金融を手掛けている。

ヒットするパワフルジェット気流搭載エアコン シャープ

ヒットするパワフルジェット気流搭載エアコン シャープ
 シャープの、冷たい強風が吹きつけるエアコンが、インドネシアで受けている。このエアコン、同社がインドネシア向けに2007年から販売してる「パワフルジェット気流搭載エアコン」で、電源を入れると、風向きを変える羽「ルーバー」が自動的に下を向き、強い冷風「パワフルジェット気流」が一気に吹き出す。エアコンの下に立っていれば、室内全体が冷える前でも、シャワーで水を浴びる感覚で涼を取ることができるのだ。
 このエアコンがインドネシアでヒットしている要因には、インドネシアの住宅事情や冷房に対する考え方の違いがある。日本の家は冷気を外に漏らさず、熱気を中に入れないよう気密性、断熱性の向上を図っている。一方、インドネシアでは、高床式や茅葺き屋根など、通気性の良い家が多い。赤道直下で外の気温も高く、エアコンをつけてもなかなか涼しくならない。また、日本ではエアコンからの風を体に直接当てることはあまり好まないが、インドネシアでは逆に喜ぶ人が多い。このため、シャープでは強い冷風を出すために、騒音対策上、エアコンのファンの回転数を上げずに、ファンを従来品より10%伸ばすなどの工夫も施している。ヒットするにはそれなりの理由があるのだ。