ヤマト・ANAカーゴ連携 シンガポールも翌日配送

ヤマト・ANAカーゴ連携 シンガポールも翌日配送

 ヤマト運輸とANAカーゴ(東京都港区)は5月30日、沖縄国際物流ハブを基点としたビジネスモデルの拡充をはじめ、両社が保有するネットワークやノウハウを連携し、国内外における様々なニーズに応えるため、パートナーシップをさらに強化すると発表した。

    これに伴い、沖縄国際物流ハブの就航都市12地点・73路線(5月30日現在)を活用した配送網が広がり、その一環として年内に小口輸送サービス「国際クール宅急便」の配達先にシンガポールと台湾を加える。2013年秋から始めた香港とともに、生鮮品を翌日配送できる地域がアジアで拡大する。

イオンがインドネシアでSC 3年内に5カ所

イオンがインドネシアでSC   3年内に5カ所

 イオンは2016年度末までにインドネシアで、大型ショッピングセンター(SC)を5カ所開業する。まず14年度中にジャカルタ郊外で、総合スーパー「イオン」や約190店の専門店を入れたSC1号店を開く。15年度以降もジャカルタを中心に出店を計画し、東南アジア最大の2億5000万人の人口を抱え、中間所得層が増えるインドネシアの内需を取り込む。

 同社は12年8月に現地法人を設立。1号店は「イオンモールBSD City」で、ジャカルタ南西部の敷地10万平方㍍を活用して建設し、15年春までの開業を目指している。売り場面積は7万7000平方㍍の大型SCで、約2700台の駐車場を備え、中間所得層らの集客を狙う。15年度には住宅や道路整備が進むジャカルタ東部で、2号店「同ジャカルタガーデンシティ」(仮称)を開業する。日本経済新聞が報じた。

ソフトバンクがイのネット産業向けにファンド設立

ソフトバンクがイのネット産業向けにファンド設立

 ソフトバンクグループはインドネシアの通信機器大手インドサットとともに、総額5000万米㌦(約50億円)のファンドを設立した。同国のインターネット産業向けにファンドを設立するのは初めて。データ通信需要の拡大に伴い、通信インフラからコンテンツまで幅広い案件に投資していく考えだ。高速通信や携帯電話を活用した金融サービス、電子商取引(EC)、デジタルメディア、ソーシャルメディアなどを手掛ける企業に出資する。ソフトバンクは世界で培ったベンチャーキャピタルとしてのノウハウを提供する。

 インドネシア・インターネット・プロバイダー協会(APJII)によると、インドネシアのネット利用者は今年、1億人を突破する見通し。13年末時点は7119万人で、普及率は28%だった。NNAが報じた。

ベクトルがアジア戦略の一環で台北市に支社開設

ベクトルがアジア戦略の一環で台北市に支社開設

 総合PR会社のベクトル(東京都港区)は5月27日、同社の香港法人ベクトルグループ・インターナショナル・リミテッド(ベクトル香港)が同グループ全体のアジア戦略の一環として、台湾・台北市に支社を開設すると発表した。台湾におけるPR企画立案・実施、ブランディング、マーケティング、イベント企画・実施などの業務を行う。

共愛メディカル カラワンに分院 日本語スタッフ常駐

共愛メディカル カラワンに分院 日本語スタッフ常駐

  共愛メディカルサービスは5月14日、西ジャワ州カラワンに新たな診療所「共愛メディカルサービス・カラワン・クリニック」をオープンした。同分院は、ジャカルタの本院、バリ分院(2002年6月開業)、EJIP分院(2009年9月開業)に続く4カ所目のクリニックとなる。

 今回スルヤ・チプタ工業団地の入り口に建てられたカラワン分院は、一面ガラス張りで明るく、広い待合室は開放感があり、窓からは木々の緑が見えて心安らぐ空間となっている。X線検査装置、聴力検査装置、ベッド4台を揃え、2人のドクターと13人のスタッフが診療にあたる。

 日本で看護師をしていた満薗孝子さんがメディカルアドバイザーとしてサポートし、日本で3年間看護師経験を積んだ日本語対応スタッフも常駐する。言葉の不安もなく、安心して診療を受けることができる。看護師のマラメスさんは日本・インドネシア経済連携協定(EPA)による看護師候補者派遣第2期生として2009年から13年11月まで日本で経験を積み、両国の技術や文化、コミュニケーションの違いを学んでいる。じゃかるた新聞が報じた。

 インドネシアに居住する日本人に日本国内と同等の医療サービスを提供することを基本方針とする共愛メディカルサービスは現在、クリニックでの診療以外に会社や工場を訪ねる出張健診サービスや職場から依頼された衛生環境の検査、救急救護訓練のトレーニングなどの活動もしている。

世界の観光人気都市 トップ3をアジアが独占

世界の観光人気都市 トップ3をアジアが独占

 英調査会社ユーロモニターによると、2012年の世界の観光人気都市ランキングで1位香港、2位シンガポール、3位バンコクとトップ3をアジアの都市が独占した。100位のうち32都市が太平洋圏で、他の地域を大きく上回った。欧米勢では4位ロンドン、8位ニューヨーク、10位パリで、東京は36位だった。

 香港は前年に続き首位で、訪問者数は前年比7%増の2377万人。中国からの訪問者が11%増え、全体の6割超を占めた。2位のシンガポールは2134万人で、中国やマレーシア、インドネシアの旅行客が多かった。一方、上海や北京は訪問者数がそれぞれ前年比2%、3%減少するなど中国の人気都市は、通貨高や深刻な大気汚染などが影響し、振るわなかった。

 

インド・ムンバイで無線飛行機によるピザ宅配実験

インド・ムンバイで無線飛行機によるピザ宅配実験

 インド西部マハラシュトラ州ムンバイのピザ店がこのほど、無線飛行機による宅配実験に成功した。数年内に実用化を目指すという。PTI通信が伝えた。今回実験したのはピザチェーン、フランチェスコズ・ピッツェリアで、店から1.5㌔㍍離れた地点まで配達したという。ムンバイは交通渋滞がひどく、今回の実験は宅配サービス業者にとって効率的な配送方法探索の一環。

   ただ、実用化に向けては法規制が最大のネックだ。例えばインドでは地上400フィート(約122㍍)以上の飛行が禁止されているからだ。宅配用に改造した飛行機は1機2000米㌦(約20万2000円)程度とされる。NNAが報じた。

米Jクルーが香港セントラルにアジア初の2店舗

米Jクルーが香港セントラルにアジア初の2店舗

 米ファッションブランド、Jクルーが5月22日、香港セントラルにアジア初の店舗を2店舗開業した。向こう2年で3店舗の出店を目指す。香港経済日報が報じた。2店舗はセントラルの国際金融中心(IFCモール)と安蘭街にそれぞれ開設された。IFCの店舗面積は3252平方フィート(約361平方平方㍍)で女性向け衣料を、安蘭街の店舗面積は2816平方フィートで男性向け衣料を、それぞれ販売する。

4月の東南アジア6カ国の訪日客は軒並み大幅増

4月の東南アジア6カ国の訪日客は軒並み大幅増

 日本政府観光局(JNTO)によると、2014年4月の訪日外国人客数は前年同月比33.4%増の123万1500人となり、これまで4月として過去最高だった13年の92万3000人を大幅に上回った。また、14年3月に記録した105万1000人をさらに上回り、2カ月連続で年間を通じ単月として過去最高を記録した。

  このうち東南アジアからの訪日客数は軒並み大幅増となった。主要6カ国をみると、タイが前年同月比65.1%増の9万9400人、フィリピンが129.5%増(2.3倍)の2万9700人、マレーシアが71.2%増の2万5200人、シンガポールが28.2%増の1万8700人、ベトナムが47.5%増の1万7900人、インドネシアが8.8%増の1万6900人だった。

三菱商事がアジアで病院事業 まずフィリピンで

三菱商事がアジアで病院事業 まずフィリピンで

 三菱商事はアジアで病院事業を始める。まずフィリピンで、2015年から20年までに10カ所の医療施設を建設する。総事業費は300億円を見込み、国際協力機構(JICA)も融資で支援する。日本企業主導で先端医療機器を備えた病院を建設し、運営も指導。国が成長戦略と位置付ける高度医療技術の輸出拡大に向け、大きく伸びるアジアの医療市場を官民で開拓する。

 三菱商事は現地財閥系の病院グループの医療機関を建設・保有する特別目的会社(SPC)の設立交渉を進めている。JICAから受託して病院の開設候補地の需要調査などを実施し、15年から順次着工する見通し。

 マニラやセブ島などで、ベッド数が50~150の中規模病院を開設する。病院の経営は現地グループに委ね、施設や医療機器をリースする。JICAは総事業費の最大7割を融資する計画だ。フィリピンで実績を積み、他の東南アジア諸国への進出を検討する。

 日本企業の病院経営では、三井物産がマレーシアに本拠を置くアジア最大の医療グループに出資。セコムは豊田通商などと組んでインドのバンガロールに病院をこのほど開設している。