ケタ違いの計算能力の高さから次世代のコンピューターして期待されている量子コンピューター。米国IBMが開発した量子コンピューターの運用が6月24日、神戸市中央区の理化学研究所・計算科学研究センターに設置され、始まった。
この量子コンピューターは、頭脳にあたる量子ビットの集積回路は156量子ビットあり、商業用としては国内で最高クラスの性能としている。計算科学研究センターにはスーパーコンピューター「富岳」が整備されており、今後は量子コンピューターと連携させることで、これまで実現できなかった計算能力の向上が期待される。
低コストで患者本人のiPS細胞製造施設 大阪・北区で開所
京都大学iPS細胞研究財団の山中伸弥理事長(京都大学教授)は6月20日、大阪市北区の医療拠点に、低コストで患者本人の血液からiPS細胞を製造する新たな施設を開所したと発表した。
これは同財団が運営する「Yanai my iPS製作所」で、広さはおよそ1,400㎡、iPS細胞を培養する装置が14台あるほか、培養した細胞を保管するスペースなどもある。同財団では、同施設で製造された患者本人のiPS細胞を使用した臨床試験が、2028年度までに医療機関で開始できるように事業を進めたいとしている。
財団によると、患者本人のiPS細胞からつくった組織などを移植することで、拒絶反応のリスクの低減が期待されるが、1度の製造コストがおよそ5,000万円と高額になることが課題だった。そのため、この施設では工程を自動化することなどで、製造コストをおよそ1,000万円程度に抑えることを目標に掲げている。製造期間も半年から3週間程度に短縮することを目標にしている。